モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

文字の大きさ
78 / 150
第3章 種族進化

第76話 サラに会いに行こう!

しおりを挟む
 エレノアへの弁明に始まりモンスターの弱いところに行ってモンスターを狩り尽くすこと4時間。

 なんとか許してもらった俺は、お詫びも兼ねて《魔法の指輪》からあるのもを取り出す。

 それの見た目は手の平サイズの豪邸の模型みたいのようだ。

 エレノアもいきなり模型を出した俺に驚いている様子。

「どうしてこんな物を……? ———まさか……!」

 どんどん顔を青ざめさせるエレノアにニヤッと笑いかける。

「そう、そのまさかだ!」

 俺は適当な場所に豪邸の模型を投げ、指を鳴らす。

 すると途端に模型だったものが大きく、実際の豪邸と同じ位の大きさになった。

 俺は胸を張りながらエレノアに説明する。

「これは魔道具の1種でな、電気も火も水も普通の家と変わらず使えるし、中には全ての家電魔道具が揃っており、食材まで完備してある、名付けて《豪華なお家セット》!! これさえあれば旅は快適なこと間違いなし! というのが売りの高級魔道具だ。森では大きさの兼ね合いで出せなかったが、ここには邪魔となるものがないから使えるのだよ!!」

 俺はどうだとばかりにエレノア見ると、まさかの無表情だった。

「ソラ様……それ高かったんじゃ……いやそれはもう言いません。それよりお風呂はありますか……?」

「あるにはあるが……魔道具のほうが早いぞ?」

「いえ大丈夫です早く中に入りましょう!!」

 魔道具を拒否して途端に笑顔になり、豪邸に駆け出すエレノア。

 やはり数多のラノベや漫画であるように女にとってそんなにお風呂って大事なのか……。

 てっきり創作の中だけだと———ん?

 この世界もそういえばゲームと類似する世界だったな。

 なら創作の中になるのか……?

 まぁそこの所は後々解き明かしていくとしよう。

 俺は考えるのをやめて家の中に入った。





☆☆☆





 中は中世の豪華な屋敷かと思ったら、どちらかと言うと前世の日本の豪邸に似ていた。

 まぁ兎に角広い。

 前世でも庶民だった俺には想像もできないほどの広さだ。

 具体的に言えば普通の一軒家5個分くらいの広さがある。

 リビングなんて余裕で100坪位ありそうだ。

 しかしこう落ち着いた場所に来ると———

「……サラに会いたい」

 思っていたことが口に出る。

 だってしょうがなくない?

 もう何日もサラに会えていないんだよ?

 まぁ毎日連絡はしてるけどさ……。

 そう考えた瞬間、俺の持っている連絡魔道具から音が鳴る。

 因みにこの連絡魔道具はサラ専用だ。

 よって相手は自ずと決まってくるわけで———

『もしもし、ソラ?』

 連絡魔道具を起動するとサラの天使の声が聞こえてくる。

「もしもしサラ、ソラだよ」

『ん。よかった。ちゃんと生きてる』

「心配してくれてたの? 今までそんなこと言ってなかったけど……」

『エレノアが、ソラ、無茶したって』

 ああ……心配してくれてたんだぁ……。

 俺はそれだけでエイクに丸腰で挑めるよ———! 

「だ、大丈夫だって。そんな無茶してないから」

「んーん。ソラは無茶しすぎ」

 電話越しでもサラが今頬を膨らませていることがわかる。

 何て可愛いんだできれば今すぐその天使のようなご尊顔をこの目で見たいいや行くか一度きりしか使えないアイテムだけど行くかいやでもそれはもしもの時に俺とエレノアが逃げるのに使った方がいい気も———

『ソラ、やっぱり疲れてる?』

 心配そうな声色のサラ。

 俺はその声で意識が思考からサラへと戻る。

「あ、ああ大丈夫。少し考え事をね……」

 サラのことを考えてましたとは恥ずかしくて言えない。

 今日も声だけで我慢———

『ならいい。でもソラは私の大事な人だから死なないで』

 …………………………………………。

 ………………よし、会いに行くか。

「サラ、少し待ってて。今会いに行くから」

『ん?』

 サラの困惑した声が聞こえるが、苦渋の思いで無視をしエレノアに報告する。

「エレノア! 今から少しサラのところに行ってくる!」

「……もう驚きません、いいですよ行ってきても。……最近は私ばかりなので可哀想ですし……ボソッ……」

「ん? 何か言ったか?」

「いえ何でもありません! 行ってらっしゃいませ!」

「お、おう」

 最後に何か言っていたようだが、まぁそこまで問い詰めなくてもいいことだろうと考えて聞くのをやめる。

 俺はエレノアの許可も取れたので、魔法の指輪からとある魔道具を取り出す。

 それは《指定空間転移魔道具(1往復分)》と言うもので、名前の通り1往復だけ、指定した空間まで転移してくれると言う魔道具だ。

 普通の転移では離れすぎていて飛ぶことができないのだが、この魔道具は距離など関係なく、登録さえしていればどこでも行けると言う優れものだ。

 俺はその魔道具を握りしめて言葉を紡ぐ。

「【指定空間転移・サラの部屋】」

 その瞬間、魔道具が光ったかと思うと、光が消えた時にはソラも一緒に豪邸から消えていた。





☆☆☆




 場所は変わってサラの部屋。

 女の子の部屋にしては少し殺風景な部屋に、先程突如光が出現したかと思うと中にソラが入ってきた。

 ソラは感極まったのか、サラに近づいて手を握る。

「こんばんわサラ」

「……ん。こんばんわソラ」

 サラはソラへとゆっくり抱きついた。


--------------------------- 
 面白い! まぁまぁかな? 続きが気になる!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
 また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
 ではではまた次話で。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処理中です...