143 / 150
第4章 サラの正体
第4章最終話 サラの力を取り戻しに行こう
しおりを挟む
第4章を変更しました。
共同戦線→サラの正体
大変申し訳ありません。
それでは第4章最終話どうぞ!
-------------------------
俺はみっともなくサラの前で泣いてしまったため、羞恥で顔を隠していた。
「穴があったら入りたい……」
「……私は気にしない」
「俺が気にするんだよ……」
慰めてくれるサラのその優しさが今ばかりは物凄く俺の心を抉る。
くっ……つい最近は忙しくてずっと忘れてたけど……俺って前世では陰キャだったからメンタル弱いんだった……。
やはり転生しても根は変わらないらしい。
俺は恥ずかしさを隠す様にコホンッと咳払いをすると、サラに提案する。
「——サラ」
「……ん、何?」
「俺と一緒に学校辞めて、残りの分体を探しに行かないか?」
「…………どうして?」
サラは俺の提案に首を傾げる。
「もしかしたらサラは探したいと思っているんじゃないかなぁ……と思ったのと、俺がサラに万全な状態になって欲しいからでもある」
それを言った後に俺はブンブン手を振って付け足す。
「も、勿論サラがいいならだけどね! サラは今分体らしいけど、本体と同化しても記憶は無くならないんでしょ?」
俺としてはここが1番重要だ。
こんなに仲を深めたのに、いざ会わせたら記憶を失って、『貴方誰?』なんて言われた日には俺は多分死んでしまう。
俺は恐る恐るサラを見る。
「……同化しても記憶は消えない」
サラがいつもと変わらない口調でそう言う。
俺はそれを聞いた瞬間に思わず胸を撫で下ろしてしまった。
いやこれは誰だってそうなると思う。
だって大好きな人の記憶が無くなるかもと思ったら気が気じゃないだろ?
だからそれがないと知って俺は緊張の糸が少し解けた。
まぁまだ俺の提案に関しての返事がないから相変わらず緊張してばかりだけど。
「……学園辞めても大丈夫なの?」
「え、俺?」
サラが自分のことではなく俺のことを心配してきたので、俺はキョトンとしてしまった。
「……ん。ソラにはソラの人生がある。私は別に探したいとは思わない」
そう言うサラだが、心なしか寂しそうに見える。
ここで引くのは男じゃない!
「俺は大丈夫だ! 人生をサラに賭けると決めてるからね! 何なら学園には色々と面倒な事があるし……最近サラが可愛いからって俺に紹介しろとか言ってくる馬鹿どもがいるんだよな。勿論おはなしして帰ってもらってるけど。今まで全く気にもしてなかったのに、今更サラと付き合おうなんてこの俺が生きている限り絶対に許さん。——あ、後お金なら大丈夫だぞ。修行中に倒したモンスターの素材とか宝とか全部持ってるから、売れば100年くらい豪遊できるくらいあるし。それに——」
「——もういいっ、もう分かったから……!」
俺が如何にサラに不自由させないか語っていたらサラに止められた。
サラの顔が真っ赤になっているので、どうやら恥ずかしかった様だ。
……俺そんなに照れさせる様なこと言ったっけ?
俺が何でか分からず首を傾げていると、サラはモジモジしながらもしっかりと自分の意見を言う。
「…………本当にいいの?」
その顔は若干の不安を抱えている。
だがそんな顔はすることはない、と俺は笑顔で頷く。
「…………うんっ!」
サラは俺の慰めてくれていた時の様な笑みとは違う、嬉しそうな満面の笑みだった。
☆☆☆
次の日、俺たちは王都の外にいた。
あれからすぐに学園長であるルイーゼに中退届を出して俺たちは学園を辞めることとなった。
その時にルイーゼにはめちゃくちゃ渋られたが。
そしてシューマ達には今日の朝に別れの挨拶を済ませている。
今のサラは完全に私服である。
ワンピースと言うシンプルな見た目のはずなのだが、俺には女神に見える。
久しぶりに見たけど、めちゃくちゃ可愛いな……。
俺がサラに萌えていると、サラが恥ずかしそうにジト目で見つめてきた。
「……恥ずかしい」
そう言うサラはもっと可愛いですよ。
俺は思わず口に出そうになったが、これ以上言うと動かなくなりそうなのでやめた。
俺はサラに手を差し伸べ、
「さぁ俺のお姫様、長い旅に出掛けましょう。決して退屈はさせませんよ?」
わざとらしく畏まってそういうと、サラは俺だけにしか分からない笑顔で、
「————よろしく、私の騎士」
嬉しそうに俺の手を握った。
-------------------------
これにて第4章完結です!
次話から最終章に突入します。
後50話くらいで完結すると思いますので、それまでお付き合い頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします!
共同戦線→サラの正体
大変申し訳ありません。
それでは第4章最終話どうぞ!
-------------------------
俺はみっともなくサラの前で泣いてしまったため、羞恥で顔を隠していた。
「穴があったら入りたい……」
「……私は気にしない」
「俺が気にするんだよ……」
慰めてくれるサラのその優しさが今ばかりは物凄く俺の心を抉る。
くっ……つい最近は忙しくてずっと忘れてたけど……俺って前世では陰キャだったからメンタル弱いんだった……。
やはり転生しても根は変わらないらしい。
俺は恥ずかしさを隠す様にコホンッと咳払いをすると、サラに提案する。
「——サラ」
「……ん、何?」
「俺と一緒に学校辞めて、残りの分体を探しに行かないか?」
「…………どうして?」
サラは俺の提案に首を傾げる。
「もしかしたらサラは探したいと思っているんじゃないかなぁ……と思ったのと、俺がサラに万全な状態になって欲しいからでもある」
それを言った後に俺はブンブン手を振って付け足す。
「も、勿論サラがいいならだけどね! サラは今分体らしいけど、本体と同化しても記憶は無くならないんでしょ?」
俺としてはここが1番重要だ。
こんなに仲を深めたのに、いざ会わせたら記憶を失って、『貴方誰?』なんて言われた日には俺は多分死んでしまう。
俺は恐る恐るサラを見る。
「……同化しても記憶は消えない」
サラがいつもと変わらない口調でそう言う。
俺はそれを聞いた瞬間に思わず胸を撫で下ろしてしまった。
いやこれは誰だってそうなると思う。
だって大好きな人の記憶が無くなるかもと思ったら気が気じゃないだろ?
だからそれがないと知って俺は緊張の糸が少し解けた。
まぁまだ俺の提案に関しての返事がないから相変わらず緊張してばかりだけど。
「……学園辞めても大丈夫なの?」
「え、俺?」
サラが自分のことではなく俺のことを心配してきたので、俺はキョトンとしてしまった。
「……ん。ソラにはソラの人生がある。私は別に探したいとは思わない」
そう言うサラだが、心なしか寂しそうに見える。
ここで引くのは男じゃない!
「俺は大丈夫だ! 人生をサラに賭けると決めてるからね! 何なら学園には色々と面倒な事があるし……最近サラが可愛いからって俺に紹介しろとか言ってくる馬鹿どもがいるんだよな。勿論おはなしして帰ってもらってるけど。今まで全く気にもしてなかったのに、今更サラと付き合おうなんてこの俺が生きている限り絶対に許さん。——あ、後お金なら大丈夫だぞ。修行中に倒したモンスターの素材とか宝とか全部持ってるから、売れば100年くらい豪遊できるくらいあるし。それに——」
「——もういいっ、もう分かったから……!」
俺が如何にサラに不自由させないか語っていたらサラに止められた。
サラの顔が真っ赤になっているので、どうやら恥ずかしかった様だ。
……俺そんなに照れさせる様なこと言ったっけ?
俺が何でか分からず首を傾げていると、サラはモジモジしながらもしっかりと自分の意見を言う。
「…………本当にいいの?」
その顔は若干の不安を抱えている。
だがそんな顔はすることはない、と俺は笑顔で頷く。
「…………うんっ!」
サラは俺の慰めてくれていた時の様な笑みとは違う、嬉しそうな満面の笑みだった。
☆☆☆
次の日、俺たちは王都の外にいた。
あれからすぐに学園長であるルイーゼに中退届を出して俺たちは学園を辞めることとなった。
その時にルイーゼにはめちゃくちゃ渋られたが。
そしてシューマ達には今日の朝に別れの挨拶を済ませている。
今のサラは完全に私服である。
ワンピースと言うシンプルな見た目のはずなのだが、俺には女神に見える。
久しぶりに見たけど、めちゃくちゃ可愛いな……。
俺がサラに萌えていると、サラが恥ずかしそうにジト目で見つめてきた。
「……恥ずかしい」
そう言うサラはもっと可愛いですよ。
俺は思わず口に出そうになったが、これ以上言うと動かなくなりそうなのでやめた。
俺はサラに手を差し伸べ、
「さぁ俺のお姫様、長い旅に出掛けましょう。決して退屈はさせませんよ?」
わざとらしく畏まってそういうと、サラは俺だけにしか分からない笑顔で、
「————よろしく、私の騎士」
嬉しそうに俺の手を握った。
-------------------------
これにて第4章完結です!
次話から最終章に突入します。
後50話くらいで完結すると思いますので、それまでお付き合い頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる