モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

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最終章前編 女神サラ降臨

第140話 隣国へレッツゴー

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 王都を離れた俺とサラは、行く当てもなく適当で彷徨っていた。

 と言っても道を辿っているだけだけど。

 多分このまま行ったら何処かしらの貴族の領に着くだろう。
 
 俺は道を歩きながら一つ思っていた事があった。

「…………こう言うところはモンスターとか少ないんだなぁ……。王都とかめちゃくちゃモンスター来たのに」

「……多分もうモンスターの数が少なくなったんだと思う。野生のは原初の森に集まってるから……」

 サラが俺の呟きを聞いてかめちゃくちゃ丁寧に答えてくれる。

 そんなサラも可愛い……。

 おっと、つい本音が。

 しかし確かにそれはあるかもしれない。

 俺達めちゃくちゃモンスター倒したもんな。

「因みになんだけど……サラはどこに行きたい? 俺は何処でもいいけど」

 正直全部回っているからね、ゲームで。
 
 だから特に行きたいところとかもないんだよなぁ。

 この旅の目的はサラの分体を探す事だし。

「……私はあそこに行きたい」

 サラはそう言って海の方角を指差す。

 確かそこはこことは別の国の……あ、そうそう、サイファ王国だ。

 ——サイファ王国。

 海に面している国で、海産物がめちゃくちゃ美味しい……らしい。

 自分では行った事ないから分からないんだ。

 ただまぁ違う国に行けば何か手掛かりも掴めるかもしれないし、何よりサラが行きたいって言ってるし、

「よし、じゃあ次の目的地はサイファ王国に決定だ!」

「……んっ!」

 サラも目がキラキラと輝かせているし、心なしかウキウキしていて楽しそうだ。

 最近サラの感情が表に出る事が多くなったので俺としては嬉しいのもあるんだが、少し可愛くなりすぎていて目の保……毒……保養ですねはい。
 
 大変可愛らしいと感じているであります。

 …………ちょっと自分のテンションがおかしいので落ち着こう。

 俺は何度か大きく深呼吸する。

 その姿に不思議そうな顔をしていたサラを何とか誤魔化して、手を繋いで海へと駆け出した。






☆☆☆





「……着いた」

「うん、着いたね。でも何か人多すぎない?」

「…………分からない……来た事ないから」

「うん、俺もないけど」

 俺は検問で並んでいるのだが、ざっと見ただけでも何千人規模で並んでいる気がする。

 行列も1kmくらいありそうだし。

 ゲームではそこまで人が多い国じゃなかったんだけどな。

 うーん、どうしようか……。

 正直検問通らずに入ることは簡単なんだけど、それだと犯罪になっちゃうし。

 かと言ってずっと待ってたら、それこそ今日1日は余裕で潰れそうな気がすんだよな。

 俺は何でこんなに並んでいるのか聞いてみる事にした。

「すいません……少しお尋ねしたい事があるのですが……」

 俺は前に並んでいる男性と女性のカップルらしき人に話しかける。

「ん? どうしたんだ?」

「もう、聞いてなかったの? このイケメン君が私達に尋ねたい事があるんだって」

 おいおい……彼氏の目の前で俺のことそんな風に呼んでもいいのか……?

 俺は恐る恐る彼氏の方を向くと、怒っているわけではなく、何故か呆れていた。

 俺とサラはその少し予想と違う反応に首を傾げる。

「はぁ……我が妹ながら相変わらずイケメンに目がないな……」

「それは兄さんもでしょ! このイケメン君の隣にいる可愛い子見て鼻の下を伸ばしていたの見てたんだからね!」

「ちょっ、それは言うなって。…………コホンッ、それで何が聞きたいのかな?」

「あ、ああ、えっとですね、何でこんなに行列が出来ているのかを知りたくて……」

 俺は2人の痴話喧嘩と兄の取り繕う様な感じにツッコまずに聞く事に成功した。

 危ねぇ……うっかり全く知らない人にツッコむとこだったよ。

 俺が心の中でホッとしていると、兄の方が理由を教えてくれた。

「今ここに、サラって言うめちゃくちゃ美人で有名な踊り子が来てるんだよ」

 へぇ……踊り子ね…………って、え!?

「何だってえええええ!!」

 俺はまさかの情報に思わず大声を上げてしまった。


 
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