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第1クエスト:勇者の幼馴染を連れ去られたと見せかけて救え
第10話 level10到達
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「せいっ」
「キュッ!?」
見つけたらステレス突き。
「やっ」
「キュッ!?」
見つけてはステレス突き。
「とりゃ」
「キュキュッ!?」
また見つけてはステレス突き―――
「―――疲れたぁぁぁ」
俺は10体目のホーンラビットを倒してからそう呟く。
俺の大きなカバンにはホーンラビットの死体が詰め込まれており、後でどこかで捌いて貰う予定だ。
ホーンラビットは美味しいから、売ってもまぁまぁの値段になる。
「はぁ……それにしてもよくいるなこの草原」
そう言いながら俺は10体目を鞄にしまう。
先程から感知スキルを使っているのだが、倒しても倒しても幾らでもいる。
これもゲームの世界だからなのだろうか?
リポップ的なことが行われているのか?
俺はウンウンと唸りながら考えるも答えは当然出てくるわけもなく……
「早くLevel上げるか」
結局この考えに行き着く。
さっきからこれの繰り返しだ。
ゲームだったらこんなに疲れないのにな
ゲームはキーボードを打つだけだからそう言う作業だと思って無心で出来るから疲れないし。
しかし現実だと何が起こるか分からないから常に警戒しないといけない。
更にはこう言った感知系のスキルを使うと異様に疲れる。
身体的ではなく精神的に。
よって俺は体はまだまだ動けるものの、テンションがめちゃくちゃ下がっているので、今日はこの辺にして帰ろうと思う。
俺は来た道を戻ることにした。
<><><>
―――1時間後。
………………どうしてこんな事になったんだろうか。
俺は全方位を完全に囲まれながらそんな事を思う。
目の前には興奮状態のホーンラビット20体。
いくらステータスが上とは言え、多勢に無勢。
普通ならここは逃げ一択なのだが……
「これに勝ったら逃走スキル獲得なんだよなぁ……」
そう――ホーンラビットの大群にはゲームのときも何回かは出会ったことがある。
そしてこの大群は緊急クエストの1つなのだ。
クエスト報酬は、倒したホーンラビットの数×3倍の経験値と、《逃走》スキル。
報酬の為に絶対に逃げたくない。
特に逃走スキルはこれ以外では入手不可能だし、今後のことを考えるとこのスキルは獲得しておきたいのだが―――
「そんなに楽じゃないんだよなぁ」
俺はいきなり襲いかかってくるホーンラビットをギリギリで回避する。
その速度は今までのどのホーンラビットよりも速い。
「やはりステータスが1,5倍になってるのも変わってないか」
これは『ホーンラビットのボス』と言う称号のせいである。
自身の配下が10匹以上いると全ステータス1,5倍、50匹以上いると2倍になると言う厄介極まりない称号だ。
しかしそれでもまだ俺のステータス値は勝っている。
こうして回避が出来ているのが何よりの証拠だ。
だが倒す手が無いのもまた事実。
さて、どうしたものか……。
「———あっ、そうだ」
俺はゲームでも結構認知度が低かった、このエリアのとある一角に向かう事にした。
俺は全速力で助走をつけてホーンラビットを飛び越える。
そしてそのまま疾走。
「うわぁ……現実でもやっぱり気持ち悪いなぁ……」
後ろには20体ものホーンラビットが、せめぎ合って追いかけてくる。
ただでさえ普通のウサギの3倍くらいの大きさがあるホーンラビットが密集しているのだ。
気持ち悪くないわけがない。
俺はできるだけ後ろを振り向かない様にして記憶を頼りにその場所へと向かう。
そこは他の場所と変わった所のない普通の所で、近くに赤い実のなった大きな木が一本生えているくらいだ。
しかし俺の目的地はその木。
一切力を抜かずに全力で走る。
木の下に入り幹まで到達すると、枝によじ登る。
そしてホーンラビットが木陰に入った瞬間に叫ぶ。
「『ドカンッッ!!』」
ゲームでは文字を打てばよかったのだが、現実にはそんな物ないので声に出して言う。
するといきなり全ての赤い実が地面に落ち、俺の声の様に『ドカンッッ!!』と言う爆発音を鳴らして爆発する。
それによって爆発に巻き込まれたホーンラビットたちは次々と死んでいく。
そして最後の一匹が爆散した瞬間に、ステータスボードが出てくる。
更に頭に声が響く。
《緊急クエストクリア! 報酬:固有スキル《逃走》・経験値3倍》
《Level upしました》
《level10に到達しました》
「よしっ! 計画通り! ありがとうな、似非りんごの木」
俺はガッツポーズをしてから枝から飛び降りる。
この木は、ドカンと言う音に反応してリンゴの様な見た目の実が爆発する。
まぁ木の近くで木に聞こえる様に言わないといけないのと、自分が当たらないようにしないといけないけど。
俺は今度こそ家に帰る事にした。
帰ってから抱き締められたのは言うまでもないだろう。
めちゃくちゃ嬉しかったけど恥ずかしかった。
「キュッ!?」
見つけたらステレス突き。
「やっ」
「キュッ!?」
見つけてはステレス突き。
「とりゃ」
「キュキュッ!?」
また見つけてはステレス突き―――
「―――疲れたぁぁぁ」
俺は10体目のホーンラビットを倒してからそう呟く。
俺の大きなカバンにはホーンラビットの死体が詰め込まれており、後でどこかで捌いて貰う予定だ。
ホーンラビットは美味しいから、売ってもまぁまぁの値段になる。
「はぁ……それにしてもよくいるなこの草原」
そう言いながら俺は10体目を鞄にしまう。
先程から感知スキルを使っているのだが、倒しても倒しても幾らでもいる。
これもゲームの世界だからなのだろうか?
リポップ的なことが行われているのか?
俺はウンウンと唸りながら考えるも答えは当然出てくるわけもなく……
「早くLevel上げるか」
結局この考えに行き着く。
さっきからこれの繰り返しだ。
ゲームだったらこんなに疲れないのにな
ゲームはキーボードを打つだけだからそう言う作業だと思って無心で出来るから疲れないし。
しかし現実だと何が起こるか分からないから常に警戒しないといけない。
更にはこう言った感知系のスキルを使うと異様に疲れる。
身体的ではなく精神的に。
よって俺は体はまだまだ動けるものの、テンションがめちゃくちゃ下がっているので、今日はこの辺にして帰ろうと思う。
俺は来た道を戻ることにした。
<><><>
―――1時間後。
………………どうしてこんな事になったんだろうか。
俺は全方位を完全に囲まれながらそんな事を思う。
目の前には興奮状態のホーンラビット20体。
いくらステータスが上とは言え、多勢に無勢。
普通ならここは逃げ一択なのだが……
「これに勝ったら逃走スキル獲得なんだよなぁ……」
そう――ホーンラビットの大群にはゲームのときも何回かは出会ったことがある。
そしてこの大群は緊急クエストの1つなのだ。
クエスト報酬は、倒したホーンラビットの数×3倍の経験値と、《逃走》スキル。
報酬の為に絶対に逃げたくない。
特に逃走スキルはこれ以外では入手不可能だし、今後のことを考えるとこのスキルは獲得しておきたいのだが―――
「そんなに楽じゃないんだよなぁ」
俺はいきなり襲いかかってくるホーンラビットをギリギリで回避する。
その速度は今までのどのホーンラビットよりも速い。
「やはりステータスが1,5倍になってるのも変わってないか」
これは『ホーンラビットのボス』と言う称号のせいである。
自身の配下が10匹以上いると全ステータス1,5倍、50匹以上いると2倍になると言う厄介極まりない称号だ。
しかしそれでもまだ俺のステータス値は勝っている。
こうして回避が出来ているのが何よりの証拠だ。
だが倒す手が無いのもまた事実。
さて、どうしたものか……。
「———あっ、そうだ」
俺はゲームでも結構認知度が低かった、このエリアのとある一角に向かう事にした。
俺は全速力で助走をつけてホーンラビットを飛び越える。
そしてそのまま疾走。
「うわぁ……現実でもやっぱり気持ち悪いなぁ……」
後ろには20体ものホーンラビットが、せめぎ合って追いかけてくる。
ただでさえ普通のウサギの3倍くらいの大きさがあるホーンラビットが密集しているのだ。
気持ち悪くないわけがない。
俺はできるだけ後ろを振り向かない様にして記憶を頼りにその場所へと向かう。
そこは他の場所と変わった所のない普通の所で、近くに赤い実のなった大きな木が一本生えているくらいだ。
しかし俺の目的地はその木。
一切力を抜かずに全力で走る。
木の下に入り幹まで到達すると、枝によじ登る。
そしてホーンラビットが木陰に入った瞬間に叫ぶ。
「『ドカンッッ!!』」
ゲームでは文字を打てばよかったのだが、現実にはそんな物ないので声に出して言う。
するといきなり全ての赤い実が地面に落ち、俺の声の様に『ドカンッッ!!』と言う爆発音を鳴らして爆発する。
それによって爆発に巻き込まれたホーンラビットたちは次々と死んでいく。
そして最後の一匹が爆散した瞬間に、ステータスボードが出てくる。
更に頭に声が響く。
《緊急クエストクリア! 報酬:固有スキル《逃走》・経験値3倍》
《Level upしました》
《level10に到達しました》
「よしっ! 計画通り! ありがとうな、似非りんごの木」
俺はガッツポーズをしてから枝から飛び降りる。
この木は、ドカンと言う音に反応してリンゴの様な見た目の実が爆発する。
まぁ木の近くで木に聞こえる様に言わないといけないのと、自分が当たらないようにしないといけないけど。
俺は今度こそ家に帰る事にした。
帰ってから抱き締められたのは言うまでもないだろう。
めちゃくちゃ嬉しかったけど恥ずかしかった。
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