英雄テイマーの後継者~無能と罵られて追放されたテイマー、伝説の勇者と同じスキルを覚醒させて巨悪に立ち向かっていく。本物のテイムを見せてやる~

友理潤

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第21話 まさかマジでこんなこともできるなんて……。モンスター・オートメーションは神スキルすぎだな

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 モンスター・オートメーションでモンスターと主従契約を結ぶことができるのか――。
 いや、普通に考えて無理だと思うよ。
 でもこれまで普通じゃないことばっかり起こしてきたからな。
 今回もいけるんじゃないか?
 根拠のない自信を胸に秘め、ステータス画面を開く。
 発動条件は『もし相手のモンスターから主従契約を結ぶことの了承を得られれば』にして、発動内容は『主従契約を結ぶ』と……。
 シナリオ名は【主従契約シナリオ】でいいか。
 とりあえずダメもとでセットしてみたら、すぐに無機質な女性の声が聞こえてきた。

『主従契約シナリオの発動条件を満たしました』

 おいおい、まじかよ……。
 本当に成功するとは思いもよらなかった。
 こうなると何でもアリなのかもしれないな。
 と、ピピの体がほのかな光に包まれ、彼女はそっと目を閉じた。
 同時に俺の全身からも同じ光が発せられる。

「なんじ。我と主従の契りを結び、我を永遠の主と認めるか」

 俺の口が勝手に動く。
 ピピはそれまでと違って、低い声でおごそかに答えた。

「はい」

 手が勝手に動き、ピピの小さな額に右の人差し指を当てる。
 まばゆい光が洞窟の中を明るく照らした。
 そうして光が収まると、ピピのひたいに薄紫の印があらわれたのだった。
 これが主従関係の儀式か……。意外とあっさり終わるものなんだな。
 儀式っていうくらいだから生贄をささげて……みたいな、ちょっとグロいのを想像してたけど、違っていたから助かった。

「これでごはんいけるの?」

 半信半疑といった様子のピピが上目づかいで俺の顔を覗き込んでくる。
 俺だって確信はない。
 しかしモンスター・オートメーションが間違うなんてことは今まで一度もなかったからな。
 きっと大丈夫だろう。

「じゃあ、試してみようか」
「へっ? う、うん!」

 俺はピピの手を引いて洞窟の出口へ向かって歩き出す。
 ピピは出口の一歩手前のところで怖がって目をつむる。
 俺はそんな彼女の手をきゅっと握って、洞窟を出た。
 ピピの黒いドレスに外の光が当たる――。

「ふあっ……。ふあああああっ!!」

 ゆっくり目を開けたピピが驚きと喜びの入り混じった明るい声をあげた。
 よしっ! 成功だ!
 ピピは嬉しそうに空中を舞った。

「わーい! わーい! ごはんっ! ごはんっ!」

 初めてゴーレム以外のモンスターを使役できた――。
 胸がドキドキする。
 素直に嬉しい。視界がぱっと開けたような、爽快な気分だ。
 モンスタートークでモンスターとは話せるからな。
 交渉次第ではあるが、いろんなモンスターを使役できるチャンスが巡ってくるかもしれない。
 ちょっと想像しただけで、テンションがあがってしょうがない。
 そしてもう一つ。
 俺にとっておいしいのは、使役したモンスターのステータスが加わるということ。当然、ピピも同様だ。

 ――【ホワイトスパーク】を覚えました!
 ――【超索敵】のスキルを覚えました!
 ――【飛翔】のスキルを覚えました!
 ――【人間に変化】のスキルを覚えました!
 ――スピードが大幅に上昇!
 ――魔力が大幅に上昇!
 ――最大MPが大幅に上昇!

 サンたちプラチナゴーレムの腕力と防御力に、ピピのスピードと魔力が加わる、ということだよな……。
 魔王アルゼオンがどれだけ強いか分からないが、ステータスだけでいえば俺もかなり強い方だと思う。
 だからといってアルゼオンに挑もうなんて微塵も考えちゃいないけどな。
 俺は今の生活でじゅうぶん満足しているんだ。

 さてと。
 ピピとの約束どおり、帰って飯にしよう。
 ちょうど良いイノシシの肉も手に入れたしな。
 燻製にしたドラゴンのもも肉もある。
 ピピの好みを聞いて、上手い料理を作ってやる。
 
----------------
名前;ピート・アイリス
レベル:102
HP:12360
MP:3150(+22148)
腕力:240(+1190)
防御力:225(+1220)
魔力:452(+1630)
スピード:501(+1842)
スキル:
モンスター・オートメーション、モンスタートーク、ステータスオープン、ステータス同化、一定ダメージ以下物理無効、精神魔法無効、物理耐性Up(極大)、魔法耐性Up(極大)、会心率Up(極大)、素手攻撃力Up(極大)、ホワイトスパーク、超索敵、飛翔、人間に変化
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