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火祭り
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人数分のお茶を入れて、清子はそれをこたつに持ってくる。風呂を沸かし直すのに使った炭を、こたつに入れたのだ。風呂はもう適温になっている。
「清子。先に風呂にはいって良いから。」
暗い顔の茂を見て素直に入るとは言いたくなかったが、せっかく用意してくれて沸かしなおした風呂なのだからと、晶が用意してくれた浴衣と半纏を手にする。そして清子は素直に玄関を出ると風呂場に向かった。
そして晶もこたつにはいると、清子に手当された茂の腫れた頬を見ていた。茂は兄弟の中でも温厚で、いつも了と晶が喧嘩をしていたのを仲裁していたように思える。だからこんな傷を作るのが意外だと思った。だが理由を聞いて何となくそのわけがわかる。
「なるほどね。AVをしてたことがばれたんですか。」
史はそう言ってお茶を口に含む。
「そもそも、何で兄貴は夏生がAVしてたの知ってたんだよ。」
すると茂は気まずそうに言う。
「刑務所でな。」
「は?」
「あぁいう世界は男しか居ないから、結構溜まるんだよ。要領の良いヤツは、ケツを掘ったり掘られたりしてたみたいだけど、基本自分で抜くから。そのおかずをこっそり見てたこともある。」
「グラビアみたいなヤツか。」
「だからすぐわかった。あぁ。見たことがあるなって。」
清子が居なくて良かった。清子は慣れているとは言っても、こういう会話は男の会話だろう。
「それはともかくとして、夏生さんがやっていたことはばれたんですよね。女性たちは知っているのですか?」
「いいや。たぶん知っている人はいると思うけど、あまり表立っては言ってないように思えますね。だいたい、「知っている」と言うことは自分も「見ている」と思われがちだから。」
「確かに。女は自分がAV見てるなんて、表立っては言わないだろうな。」
晶はそう言って煙草に火をつけた。
「茂さん。俺も昔AV男優してたんですよ。」
史はそう言って茂をみた。すると驚いたように茂は史をみる。こんなに爽やかでいい男が、エロ本の編集長をしているというのも意外だったが、AV男優をしていたというのはもっと意外だった。
「女性向けのものにも出たことがあります。それでまぁ……そのPRの為に、SNSをしていたこともあったんですけどね。」
「はぁ……。」
表立って作品をPR出来ないのだったら、PRの方法はSNSかメーカーの宣伝や、イベントなどしかないのだ。普通の映画のようにテレビやラジオに出れるわけではないのだから。雑誌に載ると言ってもエロ本が精一杯だ。だとしたらPRの方法は限られてくる。
「SNSには個人的にメールみたいなものを送られることがあります。」
「DMか?」
「そう。それで良くあるのが「私とセックスをしてください」とか「イったことがないので、イかせてください」とか、「会いたい」とかそう言うメッセージです。たぶん、AVを見て、女優が気持ちよさそうにセックスをしているのを、自分にもして欲しいと思っているのでしょう。」
「AVなんてフィクションなのにな。」
晶もそれは思っていたことらしい。煙を吐き出しながら、同意した。
「俺はそう言ったものを送ってくる人は基本無視か、ブロックをしてました。それで勘違いを防いでいた。だけど、女優はもっとひどい。脅迫じみたものを送られることもありますし、気にしすぎた女優は精神を病んで引退をしないといけないこともあります。でもね……それが世の中の評価なんですよ。」
いくらプロ意識を高く、仕事でセックスをしていると言っても他の人には通じない。ただ気持ちいいことをして金を得られていると勘違いしているのだ。
「特に夏生さんのものはハードなものが多かった。だから、さらに勘違いするのでしょう。彼女はそうでもしないと、生き残れませんでしたから。」
「そんなに狭いものなんですか?」
「売れっ子になるのは一部ですよ。なにかしらの特長がないと、生き残れません。普通の女優なら八十代になっても九十代になっても女優をしている人はいるかもしれませんが、AVは長くても四十代。五十代の人や六十代の人も居ますけど、そんな人は限られてますから。それでなくても女優と名乗っている人は今、三千人ほどいると言われています。その中でトップにたてるのは、一握り。生活をしていくためにだいたいバイトと掛け持ちをしています。」
夏生もバイトをしながらAVをしていたと思う。生活をするためには、キャバクラならまだ良い方でほとんどがソープやストリップにでているのだ。
「その過去を隠して今の仕事に就くのは、たぶん無理ですね。それを覚悟して恋人と名乗った方が良い。世間の目はそんなに甘くないですから。」
その言葉に茂の手がぎゅっと握られる。しかし消えない過去を持っているのは茂も一緒だ。殺人犯で、しかも殺したのは身内である祖母。人道に外れているとかといって責められても仕方がないのだ。
「編集長よ。清子もそれ覚悟してんの?」
晶はそう言って煙草の灰を落とした。
「清子は初めから知っていたし、そりゃ、最初は戸惑っていたみたいだけど、今はそんな様子はないな。でもまぁ……冬山さんからの風当たりは強いよ。」
祥吾の史に対する風当たりは相変わらず強い。今は一般職に就いてまともに生活をしているように見えるが、元AV男優なのだ。そんな相手に清子を任せていられないと思っているのかもしれないし、どうしてもAV男優をしていたといえば誰とでも寝る男だと思って、今は清子しか見ていなくても他の女にさっさと心変わりをすると思われているのだろう。
「でも……正木さん。あなたの方が遊ばれているとは思わないんですか。」
その言葉に思わず史は茂の方をみた。
「どうしてですか?」
「……。」
ちらっと晶の方をみる。清子は以前ここで、晶とキスをしていた。無理矢理のように見えたが、迫られれば落ちてしまうただの股の緩い女なのだろうと思っていたのだ。祖母がそうだったように、清子も迫られれば断らない女なのだ。それに気がついて晶は煙草を消すと、茂の方をみる。
「あのなぁ、兄貴。俺が清子に言い寄ってたのって、結構前だけど。高校の時くらいだっけか。」
晶も誤魔化した。言いたくないのかもしれない。そう思って茂は言い掛けた言葉を飲む。
「そうだったか。お前、高校に入ったばかりの時、額に大きな傷を作って帰ってきたな。そのとき清子ちゃんが心配してここまで様子を見に来たけどカッコつけて追い返してたな。」
「そんな昔のことを掘り出すなよ。」
晶の髪が長く、特に目を覆うくらい長い髪が邪魔だろうと思っていた。だがそれは額の傷を隠すためなのと、この茂や了とは違う血が流れているのを隠すためだった。晶の目の色が違うのは、この国の人の血が流れていないからだ。
「まぁ……話はそれたけど、兄貴、その夏生って女と付き合うんだったら、こういうことはこれからあるんじゃねぇかな。そのたびに一悶着あったら身がもたねぇよ。せっかく昇さんが雇ってくれてんだし、あまり波風立てるなよ。」
「……そうだな。地域とうまくやっていきたいと思ってたから青年団に入ってたけど、こういうことがあると考えるなぁ。」
「だからといってそう言うことは辞めない方が良いですよ。それこそ波風が立つ。」
「地域には貢献したいと思ってます。こんな俺でも受け入れてくれたんだから、恩は返したい。」
こういう性格だから、茂は好かれるのだ。晶はそれをずっと見ていて、それが羨ましいと思うこともあった。それを見ていたのは了も一緒だと思う。了だって、今日、帰ってきたかっただろうにさっさと帰ってしまった。晶以上に素直になれないのだ。可愛くない男だ。
「すいません。お先にお風呂をいただきました。」
浴衣と半纏姿の、清子が外から帰ってきた。濡れた髪で、肩にタオルをかけている。そして頬が少し上気していた。
「沸かしなおしてくれたって言ってくれたね。」
「えぇ。温かったので。みなさんも入ったらどうですか。茂さんはお風呂からでたら、もう一度薬を付けなおしますから。」
「自分で出来るよ。じゃあ、俺が入ってくるか。酒飲んだし、眠くなってきたし。」
すっきりした顔になっている。清子はそう思いながら、祖母の部屋に入っていった。ドライヤーがそこにしかないからだろう。
「編集長。」
「ん?」
晶は意地悪そうに、史に言う。
「人の家で盛るなよ。」
「わかっているよ。」
嫌がる清子を組み敷くのはゾクゾクして、自分の中のサディストの部分が見えた気がした。いきなりア○ルは相当抵抗された。だったら、徐々に慣らしていこう。そう思いながら、史も煙草に手を伸ばした。
「清子。先に風呂にはいって良いから。」
暗い顔の茂を見て素直に入るとは言いたくなかったが、せっかく用意してくれて沸かしなおした風呂なのだからと、晶が用意してくれた浴衣と半纏を手にする。そして清子は素直に玄関を出ると風呂場に向かった。
そして晶もこたつにはいると、清子に手当された茂の腫れた頬を見ていた。茂は兄弟の中でも温厚で、いつも了と晶が喧嘩をしていたのを仲裁していたように思える。だからこんな傷を作るのが意外だと思った。だが理由を聞いて何となくそのわけがわかる。
「なるほどね。AVをしてたことがばれたんですか。」
史はそう言ってお茶を口に含む。
「そもそも、何で兄貴は夏生がAVしてたの知ってたんだよ。」
すると茂は気まずそうに言う。
「刑務所でな。」
「は?」
「あぁいう世界は男しか居ないから、結構溜まるんだよ。要領の良いヤツは、ケツを掘ったり掘られたりしてたみたいだけど、基本自分で抜くから。そのおかずをこっそり見てたこともある。」
「グラビアみたいなヤツか。」
「だからすぐわかった。あぁ。見たことがあるなって。」
清子が居なくて良かった。清子は慣れているとは言っても、こういう会話は男の会話だろう。
「それはともかくとして、夏生さんがやっていたことはばれたんですよね。女性たちは知っているのですか?」
「いいや。たぶん知っている人はいると思うけど、あまり表立っては言ってないように思えますね。だいたい、「知っている」と言うことは自分も「見ている」と思われがちだから。」
「確かに。女は自分がAV見てるなんて、表立っては言わないだろうな。」
晶はそう言って煙草に火をつけた。
「茂さん。俺も昔AV男優してたんですよ。」
史はそう言って茂をみた。すると驚いたように茂は史をみる。こんなに爽やかでいい男が、エロ本の編集長をしているというのも意外だったが、AV男優をしていたというのはもっと意外だった。
「女性向けのものにも出たことがあります。それでまぁ……そのPRの為に、SNSをしていたこともあったんですけどね。」
「はぁ……。」
表立って作品をPR出来ないのだったら、PRの方法はSNSかメーカーの宣伝や、イベントなどしかないのだ。普通の映画のようにテレビやラジオに出れるわけではないのだから。雑誌に載ると言ってもエロ本が精一杯だ。だとしたらPRの方法は限られてくる。
「SNSには個人的にメールみたいなものを送られることがあります。」
「DMか?」
「そう。それで良くあるのが「私とセックスをしてください」とか「イったことがないので、イかせてください」とか、「会いたい」とかそう言うメッセージです。たぶん、AVを見て、女優が気持ちよさそうにセックスをしているのを、自分にもして欲しいと思っているのでしょう。」
「AVなんてフィクションなのにな。」
晶もそれは思っていたことらしい。煙を吐き出しながら、同意した。
「俺はそう言ったものを送ってくる人は基本無視か、ブロックをしてました。それで勘違いを防いでいた。だけど、女優はもっとひどい。脅迫じみたものを送られることもありますし、気にしすぎた女優は精神を病んで引退をしないといけないこともあります。でもね……それが世の中の評価なんですよ。」
いくらプロ意識を高く、仕事でセックスをしていると言っても他の人には通じない。ただ気持ちいいことをして金を得られていると勘違いしているのだ。
「特に夏生さんのものはハードなものが多かった。だから、さらに勘違いするのでしょう。彼女はそうでもしないと、生き残れませんでしたから。」
「そんなに狭いものなんですか?」
「売れっ子になるのは一部ですよ。なにかしらの特長がないと、生き残れません。普通の女優なら八十代になっても九十代になっても女優をしている人はいるかもしれませんが、AVは長くても四十代。五十代の人や六十代の人も居ますけど、そんな人は限られてますから。それでなくても女優と名乗っている人は今、三千人ほどいると言われています。その中でトップにたてるのは、一握り。生活をしていくためにだいたいバイトと掛け持ちをしています。」
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「編集長よ。清子もそれ覚悟してんの?」
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「どうしてですか?」
「……。」
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こういう性格だから、茂は好かれるのだ。晶はそれをずっと見ていて、それが羨ましいと思うこともあった。それを見ていたのは了も一緒だと思う。了だって、今日、帰ってきたかっただろうにさっさと帰ってしまった。晶以上に素直になれないのだ。可愛くない男だ。
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すっきりした顔になっている。清子はそう思いながら、祖母の部屋に入っていった。ドライヤーがそこにしかないからだろう。
「編集長。」
「ん?」
晶は意地悪そうに、史に言う。
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「わかっているよ。」
嫌がる清子を組み敷くのはゾクゾクして、自分の中のサディストの部分が見えた気がした。いきなりア○ルは相当抵抗された。だったら、徐々に慣らしていこう。そう思いながら、史も煙草に手を伸ばした。
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