不完全な人達

神崎

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プロポーズ

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 テレビの画面の外国人が、一人の女性をうつ伏せにしてその下から性器に突っ込む。そしてその上からもう一人の男性が、お尻の穴に性器を突っ込んだ。すると女性は今まで以上に高くあえぎ、男の笑い合う声も聞こえた。
 そんな真似はしたくない。晶と何をしようと晶とシェアをする気はないし、清子は自分だけのモノだから。
 指と舌で何度と無く絶頂を迎え、清子の目がトロンとしてきた。指を入れる度にぎゅっとしまってくるそこは、抜き差しする度に愛液が溢れる。
 指を抜くと、清子は息を切らせたまま枕に顔を埋めた。何度も何度も絶頂を迎えているのに、奥がぎゅんぎゅんと切ない。もっと欲しいと言っているようだった。
「大丈夫?やりすぎたかな。」
 意識が途絶えかけている。連日ハードな仕事量なのだから、疲れもあるのだろう。だが今日、したかった。チャンスがなければ、次いつセックスできるかわからないのだから。
「大丈夫……です……。」
 全然大丈夫に見えない。そう思いながら史は清子の頬をなでて、唇を重ねた。
「このまま……入れても大丈夫?」
 すると清子は少しうなづいた。そうして欲しい。
 史はベッドサイドに置いてあったポーチから、コンドームを一つ取り出した。その袋を破り、それを付ける。薄いゴムは、すぐ破れそうにも見えるが案外丈夫だ。それにいつもよりもきつくない。
「入れるよ。」
 足を持ち上げて、性器を支える。そしてそこにあてがうと、少しずつ飲み込まれるように入っていった。
「そんなに締めないで……んっ……すぐイクから。」
「あっ……。入って……。」
「力を抜いて。そう……。」
 肩に触れる。それだけで清子は安心したように、史の方をみた。
「んっ……すごい濡れてる。奥までぬるぬるだね。」
 無意識なのだろうか。そのまま清子は史の首に手を回してきた。
「奥……奥まで入れてください……。史を感じたい……。」
 涙目でそういう清子がとても愛しい。思わず容赦できなくなりそうだ。少しずつ入っていき、奥まで入り込んだ。それだけで清子はびくびくして体を震わせている。
「ほら……入っている。んっ……。」
 そのまま体を寄せて、奥を突き上げる。そのたびに肉がはじける音と、水の音が響いた。
「気持ちいい……。清子の中……気持ちいいな。」
「あっ。そこが……。」
「良い?」
「んっ……。」
 度重なる絶頂に頭がおかしくなりそうだ。だがどこかで晶の言葉が頭に響く。
「社長の命令で、お前に近づいたんだろう。愛情なんかじゃない。」
 すると史は清子の体を持ち上げると、繋がったままベッドの上で立ち上がった。
「え……あの……重いでしょう?」
「軽いよ。首に捕まって。ほら。」
 そのまま奥に打ち込まれる。愛液が史の太股や、清子のお尻まで伝って落ちた。
「ああああ!奥に!奥届いてる!」
「清子のここすごいグチョグチョですごい嫌らしい。ね?これも久住に見せたの?」
「え……。」
「答えて。ね……。この嫌らしいところを見せたの?」
 動きが止まり、息を切らせて清子をおろした。すると清子は首を横に振る。
「見せてない……。」
「せめてしたと言えばいいのに。」
 そういって清子をうつ伏せにすると、腰だけを浮かせた。そしてそこからまた入れ込む。
「あっ。あっ……。」
「っつ……。久住のことを言うとまた締まるな。嫉妬しそうだ。」
 そう言うと、手を伸ばして清子の体を起こした。そしてそのまま胸に手を触れる。
「ん……駄目だ。イキそ……。清子。このままイこうか。ね……。こっち向いて。」
 そう言って後ろを振り向くと、舌だけでキスをする。そして腰を激しく打ち付けると、史のうめく声とともにお腹の奥が熱い感覚がした。
「ん……。あぁ……。」
 清子も力なくベッドにうつ伏せの状態で横たわった。息を切らせて枕に顔を押しつける。
 すると史はゆっくりと、体を離して清子の中から出て行く。
「……すごい……気持ちよかった。」
 ゴムを取ると、そのうつ伏せている清子の横に横になった。清子は意識がもうろうとしていたのかもしれない。そのまま動かなかった。
「清子?」
 髪に触れると、清子は史の方をみた。まだ赤い顔のまま息を切らせている。髪を避けて、史はその頬にキスをして布団をかぶせた。
「史……。あの……。」
「ん?」
 こんな事が終わってすぐに言うことではない。なのに今しかなかった。
「……すごい……良かったです。」
「そう?君から言うのは初めてかな。嬉しい。」
 改めてキスをしようとした。だが清子は少し枕の方に顔を埋めて、そして史の方をみる。
「私……秋に……久住さんと……したんです。」
 その言葉に史はその手を止めた。そして清子の方をみる。
「やっぱりそうだったのか。」
「……嘘を付いてごめんなさい。」
 すると史はベッドから降りると、バッグから煙草を取り出した。
「君も吸う?」
 その言葉に清子は体を起こすと、ベッドから降りて自分のバッグから煙草を取り出す。
「正直になってくれて嬉しいと思う。だけど……黙っておいても良かったことだと思うし、嘘を付いていたのは正直腹が立つね。」
「……だと思います。私がされてもイヤだと思うから。」
 それに幻滅して別れを言われてもかまわない。そう思ったから、告白したのだ。だが史はその煙草に火をつける手を止めて、清子の方をみる。
「俺のことが好きかな。」
「好きです。でも……史が、私のことが好きなのかわからない。」
 清子も手を止めて史の方をみた。
「え?」
「何が目的なのかわからない。だけど……私に近づいたのは……社長の指示ですよね。」
 一番言われたくないことだった。だがいずれはばれることだ。史は清子を促して、またベッドに上がる。
「最初はね。社長が言った。「元でもAV男優だった。女を口説くのはお手の物だろう。その腕で、君を会社に入れてくれ。そのための代償はいくらでも払う」とね。」
「……。」
「でも今は関係ないな。最初のきっかけが何であれ、俺は、徐々に君が好きになった。」
「……。」
「信じられないかもしれないけどね。」
 そこまでしてどうしてこの会社に入れたかったのだろう。それがわからない。
「こんなに夢中になれたのは久しぶりだった。清子。久住に何を言われたのかはわからない。だけど……俺と一緒になろう。」
「……一緒に?」
「結婚したい。」
 そう言って史はまた清子の唇にキスをする。
 これからは自分だけのモノだ。誰にも渡さない。そう思いながら徐々にまた唇を割っていった。
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