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告白
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家に清子を連れてくると、電気を付ける間もなく晶は清子を壁に押しつけた。だ街灯の明かりで部屋は薄い光だけがその清子の表情を照らしている。清子の表情は全く変わっていないようだった。
それがわかり、晶はその唇に唇を重ねる。清子の口内からは酒の匂いがした。それがわかり、誰かと酒を飲んで晶を諦めてさせたのか。いいや、それ以上のことをしたのかと清子の目を見る。だが清子の表情は変わらない。
「誰と会ってたんだよ。」
絞り出すように晶は清子に聞く。すると清子は晶の頬に手を寄せる。
「誰でもいい。とにかく、久住さんはこれからヤクザに狙われることはなくなりました。これからは関わらないでください。」
「言えよ。じゃないと無理矢理襲うからな。」
そういって晶は清子のコートを脱がそうとした。その行動に清子は晶の手を拭りきって、玄関ドアに逃げようとした。しかし晶はその体を引き寄せるように抱きしめる。
「編集長でも誰でもない男と寝たのか。」
「寝てません。」
「だったら……。」
「自分の力とつてを使っただけです。これ以上は……。」
「つて?」
「……あなたを失いたくなかっただけです。それだけで行動したまでです。」
「失いたくなかった?俺がそんなへまをするかよ。」
「するんです。軽く考えすぎてるから。」
ぐっと清子を抱く腕に力が入る。そのとき、清子のバッグに入っていた携帯電話が鳴る。晶はその音に清子を離して、電話をとらせる。
「もしもし……はい。ありがとうございました。えぇ……。」
相手は男のようだ。低い声が漏れる。
「えぇ……。何とか。」
電話を切ると、清子は少しため息を付いた。
「……片が付いた。これで……。」
「誰に何の話をしてこんな事になったんだよ。」
「……。」
「俺は当事者だろ?言えよ。」
「だったら久住さんも言ってください。」
「何を?」
「どうやって史に関する書き込みを取り下げたのか。」
その言葉に晶が今度は言葉に詰まる。その様子に清子はため息を付いた。
「言えないことがあるのは、お互い様です。すべてをさらけて、何でも言い合えるなんて夫婦でも出来ない。私たちもその程度の関係だったのでしょう?」
そういって清子は晶に背を向けようとした。もう帰ろう。ここに来ることはもうないのだから。
「……俺のつては大したつてじゃねぇよ。新聞社の社長が俺のことを気に入ってて、口添えをしただけだ。」
その言葉に清子の手が止まる。そして振り返って晶をみた。嘘では無さそうだ。
「あっちの社長は、旅行好きでな。俺の写真を見て気に入ったらしい。いずれは新聞社に引き抜こうと思ってたんだろう。」
「……そんなことを言っていいんですか。それがわかったら、新聞社との提携自体がなくなるかもしれないのに。」
「言わないと信じてもらえないなら言うしかねぇだろ。それに……あの女がやったことはルール違反だ。お前を陥れて、去らせようとしたんだろ。」
「……。」
「それよりもお前のことだよ。清子。お前がヤクザと繋がってるなら、会社もそんなヤツとはつき合えないって思うだろうし……。ヤクザは今厳しい状態だ。」
「……ヤクザと繋がりなんかありませんよ。」
「だったら何で……。」
「職業訓練校の時の同期が、ヤクザの片棒を担いでいるので。」
「……。」
「情報を共有しているだけです。特に、今のような仕事場では。それに……あの子は、香川仁と言います。」
「香川?あっ……。」
「東二さんの息子です。どうしても育てられなかったと、施設に幼い頃預けられていたそうですね。一年間だけですが。」
そのとき、きっと仁は自分に希望がもてなかった。だからヤクザの片棒を担いでいるのだ。
「彼はもうヤクザの世界にズブズブにはまっています。できれば関わりたくなかった。でも……それ以上にあなたを失いたくなかったんです。」
その言葉に晶はまた清子を抱きしめる。嬉しかった。清子にそう言ってもらえるのが嬉しいと思えた。
清子を自分の方へ向けると、清子は晶を見上げる。目をそらせなかった。
「……俺のせいで、危ない目に遭うかもしれないな。」
「自分を犠牲にしてまで守りたいものがある。祖母はそういっていました。」
「そうだな。だったら俺が守るから。」
「私より弱いのに?」
「それでも守りたい。好きだから。」
その言葉に清子は少しうなづいた。それがわかり、晶は清子の頬を包み込むように両手で頬を支える。
「今は言えない。」
「清子。」
「待っている人が居るから。」
清子はそういって、うつむいた。
「でも俺言ったよな。」
「え?」
「お前が口に出さなくても、心で言ってるって。口に出さなくてもわかってる。」
「都合のいい……。」
「都合が良くていいんだよ。」
少し笑い、晶を見上げる。
「十年前、あなたと寝たのは何でだっていつか聞いたことがあるわね。」
「あぁ。」
「気の迷いだと思ってた。でも違う。私は……あのころからずっとあなたのことを気にかけていた。」
いつか余所の町でしていた写真展で、晶の写真を見た。あのころの晶と変わらないのだろうと、そしてそれが嬉しかったことをずっと心の奥に隠していた。
「……俺も気にしていた。どこにいるのかってずっと探していたんだから。」
「だったら他の女に目を向けていたのは?」
「それは……。」
すると清子はいたずらっぽく笑う。
「責めるつもりなんかない。お互い様だから。」
すると晶も少し笑う。
「シャワー浴びるか?」
「えぇ。」
清子から離れて、電気とエアコンをつけた。
「一緒に浴びるか。」
「……それはやめとく。」
「そっか。いい記念になると思ったんだけどな。」
そういって晶はクローゼットから下着を出した。そして清子にもした議を手渡す。
「何で用意してるの?」
「いつかお前が来てくれればいいって思ってたから。」
晶はそういってバスルームへ向かう。その後を清子が追ってきた。
「何だよ。」
「遅いから……。」
「一緒に入るか?待ってゴム持ってくるから。」
「この中で?」
「一回くらいやっとくか。」
「やだ。こういう所って隣に聞こえるもの。
「まーそうか。ま、俺はどっちでもいい。お前が口で抜いても良いし、俺がお前をイかせても良いし。」
いたずらっぽく笑う。その顔は十年前と変わらなかった。
それがわかり、晶はその唇に唇を重ねる。清子の口内からは酒の匂いがした。それがわかり、誰かと酒を飲んで晶を諦めてさせたのか。いいや、それ以上のことをしたのかと清子の目を見る。だが清子の表情は変わらない。
「誰と会ってたんだよ。」
絞り出すように晶は清子に聞く。すると清子は晶の頬に手を寄せる。
「誰でもいい。とにかく、久住さんはこれからヤクザに狙われることはなくなりました。これからは関わらないでください。」
「言えよ。じゃないと無理矢理襲うからな。」
そういって晶は清子のコートを脱がそうとした。その行動に清子は晶の手を拭りきって、玄関ドアに逃げようとした。しかし晶はその体を引き寄せるように抱きしめる。
「編集長でも誰でもない男と寝たのか。」
「寝てません。」
「だったら……。」
「自分の力とつてを使っただけです。これ以上は……。」
「つて?」
「……あなたを失いたくなかっただけです。それだけで行動したまでです。」
「失いたくなかった?俺がそんなへまをするかよ。」
「するんです。軽く考えすぎてるから。」
ぐっと清子を抱く腕に力が入る。そのとき、清子のバッグに入っていた携帯電話が鳴る。晶はその音に清子を離して、電話をとらせる。
「もしもし……はい。ありがとうございました。えぇ……。」
相手は男のようだ。低い声が漏れる。
「えぇ……。何とか。」
電話を切ると、清子は少しため息を付いた。
「……片が付いた。これで……。」
「誰に何の話をしてこんな事になったんだよ。」
「……。」
「俺は当事者だろ?言えよ。」
「だったら久住さんも言ってください。」
「何を?」
「どうやって史に関する書き込みを取り下げたのか。」
その言葉に晶が今度は言葉に詰まる。その様子に清子はため息を付いた。
「言えないことがあるのは、お互い様です。すべてをさらけて、何でも言い合えるなんて夫婦でも出来ない。私たちもその程度の関係だったのでしょう?」
そういって清子は晶に背を向けようとした。もう帰ろう。ここに来ることはもうないのだから。
「……俺のつては大したつてじゃねぇよ。新聞社の社長が俺のことを気に入ってて、口添えをしただけだ。」
その言葉に清子の手が止まる。そして振り返って晶をみた。嘘では無さそうだ。
「あっちの社長は、旅行好きでな。俺の写真を見て気に入ったらしい。いずれは新聞社に引き抜こうと思ってたんだろう。」
「……そんなことを言っていいんですか。それがわかったら、新聞社との提携自体がなくなるかもしれないのに。」
「言わないと信じてもらえないなら言うしかねぇだろ。それに……あの女がやったことはルール違反だ。お前を陥れて、去らせようとしたんだろ。」
「……。」
「それよりもお前のことだよ。清子。お前がヤクザと繋がってるなら、会社もそんなヤツとはつき合えないって思うだろうし……。ヤクザは今厳しい状態だ。」
「……ヤクザと繋がりなんかありませんよ。」
「だったら何で……。」
「職業訓練校の時の同期が、ヤクザの片棒を担いでいるので。」
「……。」
「情報を共有しているだけです。特に、今のような仕事場では。それに……あの子は、香川仁と言います。」
「香川?あっ……。」
「東二さんの息子です。どうしても育てられなかったと、施設に幼い頃預けられていたそうですね。一年間だけですが。」
そのとき、きっと仁は自分に希望がもてなかった。だからヤクザの片棒を担いでいるのだ。
「彼はもうヤクザの世界にズブズブにはまっています。できれば関わりたくなかった。でも……それ以上にあなたを失いたくなかったんです。」
その言葉に晶はまた清子を抱きしめる。嬉しかった。清子にそう言ってもらえるのが嬉しいと思えた。
清子を自分の方へ向けると、清子は晶を見上げる。目をそらせなかった。
「……俺のせいで、危ない目に遭うかもしれないな。」
「自分を犠牲にしてまで守りたいものがある。祖母はそういっていました。」
「そうだな。だったら俺が守るから。」
「私より弱いのに?」
「それでも守りたい。好きだから。」
その言葉に清子は少しうなづいた。それがわかり、晶は清子の頬を包み込むように両手で頬を支える。
「今は言えない。」
「清子。」
「待っている人が居るから。」
清子はそういって、うつむいた。
「でも俺言ったよな。」
「え?」
「お前が口に出さなくても、心で言ってるって。口に出さなくてもわかってる。」
「都合のいい……。」
「都合が良くていいんだよ。」
少し笑い、晶を見上げる。
「十年前、あなたと寝たのは何でだっていつか聞いたことがあるわね。」
「あぁ。」
「気の迷いだと思ってた。でも違う。私は……あのころからずっとあなたのことを気にかけていた。」
いつか余所の町でしていた写真展で、晶の写真を見た。あのころの晶と変わらないのだろうと、そしてそれが嬉しかったことをずっと心の奥に隠していた。
「……俺も気にしていた。どこにいるのかってずっと探していたんだから。」
「だったら他の女に目を向けていたのは?」
「それは……。」
すると清子はいたずらっぽく笑う。
「責めるつもりなんかない。お互い様だから。」
すると晶も少し笑う。
「シャワー浴びるか?」
「えぇ。」
清子から離れて、電気とエアコンをつけた。
「一緒に浴びるか。」
「……それはやめとく。」
「そっか。いい記念になると思ったんだけどな。」
そういって晶はクローゼットから下着を出した。そして清子にもした議を手渡す。
「何で用意してるの?」
「いつかお前が来てくれればいいって思ってたから。」
晶はそういってバスルームへ向かう。その後を清子が追ってきた。
「何だよ。」
「遅いから……。」
「一緒に入るか?待ってゴム持ってくるから。」
「この中で?」
「一回くらいやっとくか。」
「やだ。こういう所って隣に聞こえるもの。
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