セックスの価値

神崎

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別居

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 桂に出会って、こういうことを始めてから胸が大きくなった気がする。もう育たないと思っていたのに、ブラがキツくなってきたからだ。
 その下着を桂は慣れた手つきでホックをはずすと、白くて大きな胸が弾き出る。それに桂は手で触れた。柔らかくて温かいのはきっと湯上がりだから。しっとりとしてて、手に吸い付くようだ。まだ若い肌は、張りがあって柔らかい。揉みしだくと、春川の口から吐息が漏れる。
「あぁっ……。啓治……。」
 何度もベッドシーンをして、それより遙かに多く女性と寝た。それでも愛おしいとは思えない。
「春。好き。」
 桂はそう言って彼女のその乳房の先、乳首に指を這わせた。
「感じる?」
「んんんん!」
「声にならないのか?ほら。がちがちに固くなってる。言って。どう?感じる?」
 指で弾くように乳首に触れると、頬を赤くして春川は言う。
「すごい、変な感じ。んっ……。あぁっ。」
「先っぽどう?」
「んっ……。びりびりする。あぁん。あんまりいじらないで。変になりそう。」
「まだおっぱいだけど、そんなに感じる?おっぱいいじられるの好き?」
「好き。その指で……んっ……。すごい。あぁん!」
 その固くなった乳首を、口に含む。唾液を垂らし、じゅるじゅると音を立てて吸い上げ、そして舌で舐め回すとさらに声を上げた。
「んっ!」
 いったん乳首から唇を話すと、歯でそれを軽く噛む。するとさらに声を上げた。
「あぁん!」
「痛い?」
「ううん。すごい。おっぱいでイきそうだった。」
「じゃあイかせようか?」
 もう片方の胸にも舌を這わせて、舌で舐め回す。その間にも片方の胸には手を這わせた。もう座っているだけでは耐えれそうにない。春川は堪えるように桂の頭に手を回す。
「んっ!んっ!」
 水の音が響き触れていない彼女の性器からは、すでに濡れていた。耐えれないように足を動かすと、ぬるっとした感触を感じるから。
 そして彼は片方の胸にも歯を立てる。そしてその舌で舌を這わせた。
「ああああ!」
 ぎゅっと彼の頭を抱きしめると、彼女の目はトロンと酔ったように半開きになり、顔はもう真っ赤になっている。
「イった?」
「胸だけなのに。」
「嫌らしい乳首だから。ほら。ビンビン。」
 口を離したそこは、もうがちがちに立っている。それを面白そうにピンと弾いた。
「あっ!」
「お前だけイくの?今夜は長くなるんだろう?ほら。俺のもくわえて。」
 今度は桂がベッドに座り、春川が畳の上に座る。そして彼は足を開くと、その足の間に彼女は体を寄せる。彼の性器はもうすでに硬く、大きくなっていた。それを手で包み込むように握ると、彼は軽く声を上げる。
「んっ……。」
「あんまりそこまで大きくはないけれど……。」
 彼女は自分の胸をぐっと持ち上げるとそれを挟む。かなり密着させないと、彼のものは包み込めない。だが柔らかいそれに包まれて動かされると、つい声を上げてしまう。
「あっ……春。どうしてそんなこと……。」
「調べたの……。んっ!やばい。私も気持ちいい。乳首擦れているから……。」
 動かす度に硬い乳首が肌に触れる。さっきまでしつこいくらい胸に触れていたからかもしれないが、ピンク色に染まった胸が気持ちいい。唾液を胸に垂らし彼の透明な汁と交わって、水の音が響いた。
「んっ。春……すごい。気持ちいいけど……。そこでイくのもったいないから……。くわえて。」
「んっ……。」
 胸を離すと、彼女はそれに舌を這わせる。丁寧に舌を這わせて、唇を亀頭に付ける。そして口を開けてそれをくわえた。
「すごい。気持ちいい。あぁっ!そんなに舌を使うな。すぐイく。」
 ゾクゾクした快感が襲ってくる。すぐイきそうなくらい気持ちいいのだ。だがすぐイくのはもったいない。彼もまた顔を赤くして、射精感を堪えていた。
 水の音を立てて、彼女はそれを舐め回す。竿の下、その玉にも下を這わせて、手で転がす。そしてまた性器を口にふくみ、水の音をさせて舐め回した。
「んっ!そんなに早くしたら……。あっ!あっ!駄目だ!春……。」
 竿の奥からドクンと衝撃があった。それはやがて彼女の喉の奥に放出される。生温かく、生臭いそれを彼女はぐっと吸い込み、喉の奥にしまった。
「……多かったわね。」
「搾り取られるかと思った。」
 息を弾ませて、彼女を抱き抱えると膝の上に乗せる。向かい合って見つめ合うと、自然に顔が近づいてきた。しかし彼女の動きが止まる。
「待って。」
「どうしたんだ。」
「今、私の口の中、あなたの匂いがすると思う。」
「かまわない。そんなことよりもキスしたい。春。舌出して。」
 口を開いて、お互いに舌を絡ませる。部屋の中に水の音が響いた。それを離すとお互いの口に糸が繋がる。それを彼の指が拭い、その指は彼女の腹に、そしてその茂みに降りる。
 くちゃっという音をさせて、その指は性器に触れた。もうすでに蜜は垂れるほど溢れている。
「もう余裕で入りそうなくらい濡れてる。ほら。春。聞こえる?この音。嫌らしい音。」
 性器から垂れる蜜を拭い、その入り口に指を這わせる。そしてその上のすでに固くなっているクリトリスに指を触れると、彼女は声を上げた。
「あっ……。」
「立ってるのわかる?触ってやるよ。ほら。すごいな。ここ触ったらすごい濡れてきた。漏らしてんじゃないのかってくらい、濡れてきた。」
 その密は彼の太股に、性器も濡らす。
「ん……。啓治……。お願い。指……。」
「入れる?本当に指でいいの?じゃあ、春。一端離すから、うつ伏せになって。」
 指を離して、彼女はのろのろとその体から降りる。そしてうつ伏せになると、彼はその腰を持ち上げた。
「やだ。啓治。この格好。」
「すごい。いい格好だな。尻の穴まで見える。それにもう蜜がシーツに垂れてる。」
 そこに入れたことはあるが、彼女はそこまで望んでいないだろう。だが可能性はある。だがそんなアブノーマルまでは望んでいない。あくまで喜ばせたい。体を重ねるだけで幸せなのだ。
 彼はその性器に指で触れ、中指をぐっと入れる。すると彼女は高くあえいだ。
「あっ!啓治……。」
 狭い膣内に指を抜き差しさせると、そのたびにかきだされるように蜜が指を濡らし卑猥な音がする。
「すごいな。ほら。ぐちょぐちょ。」
 感じるところをずっと責めていて、気がおかしくなりそうだ。彼女はシーツをつかみ、それに耐えていた。
「んっ……。」
 その様子に彼は彼女から指を出し、そして腰を持ち上げるとそこに顔を近づけて舌を這わせる。その蜜を舐めるように性器に舌を這わせると、堪えきれないように派手に声を上げた。
「ああああ!啓治!だめ!」
 じゅるじゅると音を立ててそれを舐めると、彼女はびくんと強くけいれんしてぐったりと体を横たえた。
 彼は彼女の体を横にすると、再び盛り上がってきた自分の性器をそれに押しつけた。
「入れていい?」
「ん……。」
 おそらく意識がもうろうとしていた。イきすぎたのかもしれない。それでも何度もイかせたい。何度も求められ、何度も彼女の中でハテたい。
 ぐっとそれを押し込むと、彼女はまたさらに声を上げる。
「ああああ!まだイってるのに!」
「まだ入り口。すごい。ひくひくしてる。締め付けすごいな。」
 後ろからぐっと入れ込むと、さらに彼女は高くあえぐ。
「ああああ!」
「すげ……。食いちぎられそうなくらい締め付けてくる。」
 やっと奥に入り、彼女の方を見る。するとさらに耐えるようにシーツをつかんでいた。そしてその下に下がっている胸も、プルプルと揺れている。彼は奥に入れたまま、その乳房に手を伸ばした。そして乳首に指を這わせる。
「あっ!」
 すでに固く尖り、痛いほどだろう。それでも彼はそれをいじるのをやめない。
「あっ!啓治……。」
 そして腰に手を当てると、その奥に彼は自分自身を打ち込んでいく。
「あっ!あっ!」
「気持ちいいな。ほら。打ち込む度に、蜜が垂れてる。本当、やらしい体だな。」
「啓治……。お願い……。」
 彼女が何を求めているのかわかった。彼は一度そこから抜くと、彼女を仰向けにして彼女を持ち上げた。
「え?」
 唇にキスをすると、彼は彼女を持ち上げたままその中に入れ込む。そして激しく彼女の中に入れ込むと、彼女は体も心も振り落とされないように、彼の首にしがみついた。
「あっ!啓治……。」
 彼のような体の大きな人はよくこういう体勢を求められるが、この首にしがみつくその腕が、打ち込む度に動く胸が全てが愛しい。
「春。」
 息を切らせて彼は彼女をおろし、そのまま足を持ち上げてさらに打ち込んだ。
「やぁ……。深いっ!イく!イく!」
「イけよ。春。その顔見せて!」
 彼女は彼の首にしがみつくように手を伸ばし、今日何度目かわからない絶頂を迎えた。
「やべ……。すげぇ締まった。」
 愛液が溢れ、彼女はびくびくとさらにけいれんする。
「まだ。イかないから。春。なぁ。教えて。」
「何……。」
 飛びそうな意識の中、彼女は彼の方を向く。
「中で出すのと、外で出すの、どっちがいい?」
「え……。」
 そう言って彼はまた彼女の中に打ち込む。すると彼女はまた声を上げる。
「どっち?」
「あ……。ああああ!啓治!だめっ!あん!ああああ!イってるからっ!」
「どっちがいい?お前の体は、俺を離したくないって言ってるみたいだけど。どっち?」
「中……。」
 消えそうな声で彼女は言う。
「え?」
「中に……中に頂戴。出して……。」
 すると彼は少し笑い彼女を持ち上げると、膝の上に載せる。
「この体勢好きだったよな。動いて。ほら。」
「クリに……当たって……。またイく。」
「あぁ。好きなだけイって。」
 何度もイき、彼も何度も彼女の中でハテた。やっと彼女から出てきたとき、彼女の性器からは彼女の愛液と、彼の精子がどろっと出てきた。
 もしコレで子供が出来てもかまわない。それほど深い快楽に溺れ、そして愛していると実感できた。
 セックスは遊びじゃない。だけど言葉だけでは繋がれない。だから肌を合わせ、体を繋ぐのだ。
「好きよ。」
「俺も好きだ。」
 外は雪が降り、寒い夜だった。だが二人の間は何者にも代え難い温かさがある。
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