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回想10
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やっと見つけた、なんて。
腹を空かせた肉食獣がエサを見るような目で笑うの止めろ。舌舐めずりをするな、マジで食い殺す気か。
ううっ、何だろう寒気がする。
「こいつに手ぇ出すんじゃねえよ!」
「……邪魔するな」
「お前が、な!」
無理やり俺と不良くんの間に割り込んだ赤髪が、相手の胸ぐらを掴み上げそのまま窓から投げ捨てた。――投げ捨てた?
「逃げるぞ」
「待っ、ちょっ!?」
ここって確か二階だよな。え、大丈夫か不良くん。
直後、赤髪に横抱きにされてその場を去った俺は知らない。
「……金色の目」
ほぼ無傷で旧校舎を見上げる美形不良くんが、ギラギラと妖しく光る眼差しでそう呟いたことを。
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腹を空かせた肉食獣がエサを見るような目で笑うの止めろ。舌舐めずりをするな、マジで食い殺す気か。
ううっ、何だろう寒気がする。
「こいつに手ぇ出すんじゃねえよ!」
「……邪魔するな」
「お前が、な!」
無理やり俺と不良くんの間に割り込んだ赤髪が、相手の胸ぐらを掴み上げそのまま窓から投げ捨てた。――投げ捨てた?
「逃げるぞ」
「待っ、ちょっ!?」
ここって確か二階だよな。え、大丈夫か不良くん。
直後、赤髪に横抱きにされてその場を去った俺は知らない。
「……金色の目」
ほぼ無傷で旧校舎を見上げる美形不良くんが、ギラギラと妖しく光る眼差しでそう呟いたことを。
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