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其の四
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…………いや、いやいやいや。うっかり現実逃避してる場合じゃないから。
そんなんいくらなんでも酷過ぎる。クラス内外のギャラリーにもさっきからめっちゃ見られてるし。お前らみんな鬼畜かよ。
やややっぱ助けて周さああぁん!?
「くそっ、幸明!」
「ふ、うぁ……ヤだッ……アん、ひあァっ」
「馬鹿、エロい声だすなよ幸明のくせに!」
「周ひどいっ……アッ、ふあ……ぁ」
あるぇ、目から何かが滲んできちゃったよ男の子なのに変だね。
「想像以上だな幸明。さすがは俺の見込んだ男。実に良い声で鳴く――フッ、調教しがいのある奴だ」
「ひいいぃい!?」
「ねえ、皆何してるのかな。かわいそうに……幸明くんをこんなに泣かせちゃって。だけどおかしいな。美周くん以外は誰も彼を助けようと思わなかったの」
「ひ、日野西」
「ゆ……悠布?」
風紀委員長の手が触れる寸前、ここにいないはずの悠布の声が響いた。
いや、誇張じゃなくて本当にビリビリと。
「!」
ダンッと音がし、一瞬で目の前の人間が膝をつく。腕を捻られ苦悶の表情を浮かべている。
え、どうして悠布が風紀委員長の腕を捻ってんの。どっから来たの。
突然俺の視界に入ったというか出現したように思うんだけど。あの、もしや今攻撃したりした?
「全員、幸明くんと美周くんから離れて」
再び悠布の言葉がビリビリと響く。
それに不思議なほど大人しく従う生徒会役員たち。
副会長と双子書記の手がなぜか震えちゃってましたが。そんで、顔色の悪い会長と会計も、やや不満そうながら周を開放してくれる。
「痛いっつーの、くそ」とプリプリする周。うん、なんか全然大丈夫そうだね。
――良かった。
「幸明くん!」
「幸明!?」
「あ……ありがと、悠布」
あぶね。
急に力が抜けて倒れそうになったのを、悠布が支えてくれた。華奢に見えて意外と力あるのね、悠布。
風紀委員長がいる辺りから「ゴンッ」という音と「うぐっ」という呻き声が聞こえたのは気にしないよ、うん。
「ごめんね幸明くん。まさか人目のあるこんな場所で本当に襲うバカがいるとは思わなくて」
「え、何で悠布が謝るの?」
「美周くんもいるし大丈夫だと……まったく、油断も隙もあったものじゃないね」
ちょっと困ったような笑顔は普段と同じに見える。
でも何だろう、どこかいつもらしくない。
支えられて近くの椅子に座ると、悠布が俺の正面に立った。
「悠布?」
「ずっと心配してたんだ。遅かれ早かれこんなことになるんじゃないかなって。だから、決めた。僕が幸明くんの親衛隊隊長になるね」
「は」「え」「何?!」
………………うん?
今おかしなことを言われたような。
ちょっ、外野うるさい。
.
そんなんいくらなんでも酷過ぎる。クラス内外のギャラリーにもさっきからめっちゃ見られてるし。お前らみんな鬼畜かよ。
やややっぱ助けて周さああぁん!?
「くそっ、幸明!」
「ふ、うぁ……ヤだッ……アん、ひあァっ」
「馬鹿、エロい声だすなよ幸明のくせに!」
「周ひどいっ……アッ、ふあ……ぁ」
あるぇ、目から何かが滲んできちゃったよ男の子なのに変だね。
「想像以上だな幸明。さすがは俺の見込んだ男。実に良い声で鳴く――フッ、調教しがいのある奴だ」
「ひいいぃい!?」
「ねえ、皆何してるのかな。かわいそうに……幸明くんをこんなに泣かせちゃって。だけどおかしいな。美周くん以外は誰も彼を助けようと思わなかったの」
「ひ、日野西」
「ゆ……悠布?」
風紀委員長の手が触れる寸前、ここにいないはずの悠布の声が響いた。
いや、誇張じゃなくて本当にビリビリと。
「!」
ダンッと音がし、一瞬で目の前の人間が膝をつく。腕を捻られ苦悶の表情を浮かべている。
え、どうして悠布が風紀委員長の腕を捻ってんの。どっから来たの。
突然俺の視界に入ったというか出現したように思うんだけど。あの、もしや今攻撃したりした?
「全員、幸明くんと美周くんから離れて」
再び悠布の言葉がビリビリと響く。
それに不思議なほど大人しく従う生徒会役員たち。
副会長と双子書記の手がなぜか震えちゃってましたが。そんで、顔色の悪い会長と会計も、やや不満そうながら周を開放してくれる。
「痛いっつーの、くそ」とプリプリする周。うん、なんか全然大丈夫そうだね。
――良かった。
「幸明くん!」
「幸明!?」
「あ……ありがと、悠布」
あぶね。
急に力が抜けて倒れそうになったのを、悠布が支えてくれた。華奢に見えて意外と力あるのね、悠布。
風紀委員長がいる辺りから「ゴンッ」という音と「うぐっ」という呻き声が聞こえたのは気にしないよ、うん。
「ごめんね幸明くん。まさか人目のあるこんな場所で本当に襲うバカがいるとは思わなくて」
「え、何で悠布が謝るの?」
「美周くんもいるし大丈夫だと……まったく、油断も隙もあったものじゃないね」
ちょっと困ったような笑顔は普段と同じに見える。
でも何だろう、どこかいつもらしくない。
支えられて近くの椅子に座ると、悠布が俺の正面に立った。
「悠布?」
「ずっと心配してたんだ。遅かれ早かれこんなことになるんじゃないかなって。だから、決めた。僕が幸明くんの親衛隊隊長になるね」
「は」「え」「何?!」
………………うん?
今おかしなことを言われたような。
ちょっ、外野うるさい。
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