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「それではインタビューを始めましょう」
「はい、ご迷惑にならないように全力で取り組みます」
「そ、そんなに硬くならないで大丈夫ですから、気楽に行きましょう?」
「……はい、かしこまりました」
ガッチガチだな。
緊張を解すような会話なんて俺には無理だぞ。
「それでは自己紹介からお願いします」
「はい、海野くるみと申します。文学部英文科の2回生です」
「もう少し詳しくいいですか?そうですね、出身高校や特技、趣味、好きなこと、などをお願いします」
「はい、高校は聖華女子大学付属聖華女子校です。習い事で上手だと言われたのは茶道でしょうか……趣味や好きなことは、ございません」
やはりお嬢様だったか。
聖華女子校って……小学校からある有名なあそこだよなぁ。
「ありがとうございます。習い事は他にもされてたんですか?」
「はい、華道、日本舞踊、ピアノ、バイオリン、などをしておりました」
間違いなくお嬢様だな。
それでこの大学に来たのか。
偏差値は、うちの大学の方が高いんだが、なんで来たんだろうな。
「そのまま聖華女子大学に進学せずに、この大学に来たのはなにか理由がございますか?」
「自分を変えたくて……こんな自分が嫌で、それでこの大学に来たんです」
「変えたい……ですか」
こんな自分が、か。
すごいな。
2回生ならまだ19歳か20歳だろうに。
今のままじゃだめだって、ちゃんと考えられてるなんてな。
「この大学に来るのも反対されました。でも初めてだったんです。両親にお願いするのも反対するのも……」
「頑張ってるんですね」
なんて陳腐なセリフしか言えないんだろうか。
勉強はしてたはずなのにボキャブラリーの欠けらも無い返しだな。
俺の35年はなんだったんだろうな。
俺は思ってただけで変われなかったからな。
「ずっと、ずっと……私の意思で生きてませんでした。両親に言われるがまま、受け身なまま……」
言われるがまま、か。
俺もそうだったな。
今も自分からすることなんてないんじゃないだろうか。
流れて流れて、何も考えずに今に至った。
そう生きているな。
「そんな自分を変えたくて……変わりたいんです」
「とても響きました。変わろうとするその姿勢に」
「え、あ、ありがとう、ございます」
「インタビューで私のことをお話するのは変なのですが、私も自分で決めずに生きてきました。それは今も変わりません。いや、変わろうとしなかったんです。だから、海野さんのその姿勢を尊敬します」
「川村さん、も?尊敬だなんて……私みたいな人間にそんな……」
この子は俺と同じで、自己肯定感が低いんだろう。
俺にもあるだろうか、変わりたいという気持ちが。
「はい、ご迷惑にならないように全力で取り組みます」
「そ、そんなに硬くならないで大丈夫ですから、気楽に行きましょう?」
「……はい、かしこまりました」
ガッチガチだな。
緊張を解すような会話なんて俺には無理だぞ。
「それでは自己紹介からお願いします」
「はい、海野くるみと申します。文学部英文科の2回生です」
「もう少し詳しくいいですか?そうですね、出身高校や特技、趣味、好きなこと、などをお願いします」
「はい、高校は聖華女子大学付属聖華女子校です。習い事で上手だと言われたのは茶道でしょうか……趣味や好きなことは、ございません」
やはりお嬢様だったか。
聖華女子校って……小学校からある有名なあそこだよなぁ。
「ありがとうございます。習い事は他にもされてたんですか?」
「はい、華道、日本舞踊、ピアノ、バイオリン、などをしておりました」
間違いなくお嬢様だな。
それでこの大学に来たのか。
偏差値は、うちの大学の方が高いんだが、なんで来たんだろうな。
「そのまま聖華女子大学に進学せずに、この大学に来たのはなにか理由がございますか?」
「自分を変えたくて……こんな自分が嫌で、それでこの大学に来たんです」
「変えたい……ですか」
こんな自分が、か。
すごいな。
2回生ならまだ19歳か20歳だろうに。
今のままじゃだめだって、ちゃんと考えられてるなんてな。
「この大学に来るのも反対されました。でも初めてだったんです。両親にお願いするのも反対するのも……」
「頑張ってるんですね」
なんて陳腐なセリフしか言えないんだろうか。
勉強はしてたはずなのにボキャブラリーの欠けらも無い返しだな。
俺の35年はなんだったんだろうな。
俺は思ってただけで変われなかったからな。
「ずっと、ずっと……私の意思で生きてませんでした。両親に言われるがまま、受け身なまま……」
言われるがまま、か。
俺もそうだったな。
今も自分からすることなんてないんじゃないだろうか。
流れて流れて、何も考えずに今に至った。
そう生きているな。
「そんな自分を変えたくて……変わりたいんです」
「とても響きました。変わろうとするその姿勢に」
「え、あ、ありがとう、ございます」
「インタビューで私のことをお話するのは変なのですが、私も自分で決めずに生きてきました。それは今も変わりません。いや、変わろうとしなかったんです。だから、海野さんのその姿勢を尊敬します」
「川村さん、も?尊敬だなんて……私みたいな人間にそんな……」
この子は俺と同じで、自己肯定感が低いんだろう。
俺にもあるだろうか、変わりたいという気持ちが。
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