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音無響一

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障害福祉─20年の時を経て

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今年の二月に転職した。
それまでは特別養護老人ホーム、リハビリテーション病院で介護士として働いていた。
ついでに言えば、約2年パチンコ屋でも働いた。

――そんな俺が、2月から障害福祉に転向した。
障害者グループホームで管理職として働かせてもらっている。

正直に言う。
障害福祉には「嫌悪感」というか「忌避感」があった。

理由は単純だ。
20年以上前の障害者福祉は、本当に“ひどかった”からだ。

汚い施設内、異様に臭いトイレ、そしてハエ。
どう見ても劣悪な環境。
あれが「障害者施設の普通」だった時代が本当にあった。

……だが、20年ぶりに足を踏み入れてみたら驚いた。

俺の知っている世界とは、全く違っていた。

綺麗なホームに、当たり前に清潔なトイレ。
虫なんて一匹もいやしない。
「劇的ビフォーアフターか?」と思うほどの変化だ。

もちろん、制度も大きく変わっていた。
高齢福祉より10年遅れている、と昔は言われていたが、
それでも比べ物にならないほど整備されている。
自分でも追いつくために勉強し直したくらいだ。

そして働いてみて分かった。
高齢福祉と障害福祉の決定的な違い。

これは、外から見ているだけじゃ絶対に分からない。

だから今、高齢福祉で頑張っているみんなに言いたい。

障害福祉においで。
はっきり言う。楽しいぞ。
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