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魔術の概念と世界の性質
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・世界
まず世界には、この世の全ての元となる第一質料がある。これは「プリマ・マテリアル」とも呼ばれ、目には見えないものの宇宙に充満している。
この第一質料は何物にもその姿かたちを変える事が出来、魔術の行使の際に使われる「魔力」もこの第一質料が変化したものである。
また、世界は物質世界と精神世界に区分けされている。しかしこれは明瞭に分かれている訳では無い。形あるものが生き、認識できるのが物質世界であり、第一質料やそのほかの目には見えない精神的なものが存在するのが精神世界である。
精神世界については多くの事が分かっていない。
ゴブリンやフェアリー等妖精種は半ば精神世界の者であるが、物質世界に顕現している。彼らは肉体を持って物質世界に存在してはいるが、その存在が保てない程に傷つくと即座に第一質料に還元されてしまう。そして精神世界を経由して再び物質世界に顕現するが、以前の個体と同じものであるかは分からない。
・魔術
魔術において最も重要なのは自分の内に広がる小さな宇宙を認識する事である。この自己の宇宙を「ミクロ・コスモス」と言い、自分の外に広がる世界全てを「マクロ・コスモス」と言う。
このミクロ・コスモスとマクロ・コスモスはお互いに影響を与え合う。そしてその際に通路となるのが自己の魂に築かれた「魂の門」なのである。
とはいえ、この門は明確に門と言う訳では無い。自分と世界とをつなぐ道と言う意味で付けられた名前だ。
魔術師はこれを以て魔術の行使に必要な魔力をマクロ・コスモスから得る事が出来るようになる。具体的には精神世界の第一質料を魔力に変換する事が出来るようになるのである。
しかし、忘れてはいけないのは第一質料は「何物にもその姿かたちを変える事が出来る」という点である。魔術師が望めば魔力へと変換されるだろうが、その他の者がその他の物を望めば、また違ったものを得る事になるだろう。
ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスが互いに影響を与え合うのと同じように、物質世界と精神世界も互いに影響を与え合う。個が全に、全が個に影響を与えるのだ。
第一質料はマクロ・コスモス(世界)の一部たる精神世界からミクロ・コスモス(魔術師)に流れ込み、その過程で魔力へと変換(影響)される。
そして魔術師がその魔力を魔術へと変換(影響)し、外部(物質世界)へと放つ。これらの影響の大小はそれを扱う者次第だ。
尚、物質世界にありながら精神世界と繋がり、ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスを繋ぐ門となる魂。この魂と言うものの存在については、誰もがその存在を肯定してはいるものの実際にその存在を確認出来てはいない。
・魔術のカテゴリ
基本的に殆どの魔術は「自然魔術」と呼ばれるものである。これは例えば火や風、雷等自然的に発生し得るものを使う魔術である。これは魔術そのものの分類である。
そして「黒魔術」と「白魔術」。これも一応魔術の分類に当たるが、その定義は非情に曖昧である。
この二つの魔術の分類方法は「他者にとって益かどうか」である。例えばヒーリングなどの他者を癒す魔術は問題なく白魔術と呼んで良いが、遠視の魔術となると時と場合によって黒になったり白になったりするのである。
例えば戦争があったとして、偵察の為に遠視の魔術を使うとする。これは味方からすれば白魔術だろう。しかし使われた敵からすれば黒魔術なのである。
尤も、これは飽くまで例えであり、実際に遠視の魔術を扱える者などそうそういる訳ではない。それに何より、これらのカテゴライズは飽くまで魔術師などエキスパートが分類上どうするかで作り出した物。一般の者であれば、それこそ「魔術」の一言で全てが片付くのだ。
また、それとは別に「典礼魔術」と言うものがある。これは例えば陣や呪文で発動させる魔術の事を指す。つまり呪文の詠唱を伴った魔術は全て典礼魔術という事になる。これは別に魔術の分類ではない。単に魔術の発動のさせ方と言うだけの話である。
尤も、典礼魔術では決まった量の魔力しか使わない。一定の力しか出ないが故に安定して扱う事が出来る反面応用が利きにくいと言う弱点を持つ。
その点無詠唱魔術はイメージを乗せる事さえできればただのファイアボールでも巨大な火の玉になる。ただし、イメージを上手く乗せられないと魔術と言う形にならない。つまりは失敗してしまう。何でもそうだが練習は大事だという事だ。
まず世界には、この世の全ての元となる第一質料がある。これは「プリマ・マテリアル」とも呼ばれ、目には見えないものの宇宙に充満している。
この第一質料は何物にもその姿かたちを変える事が出来、魔術の行使の際に使われる「魔力」もこの第一質料が変化したものである。
また、世界は物質世界と精神世界に区分けされている。しかしこれは明瞭に分かれている訳では無い。形あるものが生き、認識できるのが物質世界であり、第一質料やそのほかの目には見えない精神的なものが存在するのが精神世界である。
精神世界については多くの事が分かっていない。
ゴブリンやフェアリー等妖精種は半ば精神世界の者であるが、物質世界に顕現している。彼らは肉体を持って物質世界に存在してはいるが、その存在が保てない程に傷つくと即座に第一質料に還元されてしまう。そして精神世界を経由して再び物質世界に顕現するが、以前の個体と同じものであるかは分からない。
・魔術
魔術において最も重要なのは自分の内に広がる小さな宇宙を認識する事である。この自己の宇宙を「ミクロ・コスモス」と言い、自分の外に広がる世界全てを「マクロ・コスモス」と言う。
このミクロ・コスモスとマクロ・コスモスはお互いに影響を与え合う。そしてその際に通路となるのが自己の魂に築かれた「魂の門」なのである。
とはいえ、この門は明確に門と言う訳では無い。自分と世界とをつなぐ道と言う意味で付けられた名前だ。
魔術師はこれを以て魔術の行使に必要な魔力をマクロ・コスモスから得る事が出来るようになる。具体的には精神世界の第一質料を魔力に変換する事が出来るようになるのである。
しかし、忘れてはいけないのは第一質料は「何物にもその姿かたちを変える事が出来る」という点である。魔術師が望めば魔力へと変換されるだろうが、その他の者がその他の物を望めば、また違ったものを得る事になるだろう。
ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスが互いに影響を与え合うのと同じように、物質世界と精神世界も互いに影響を与え合う。個が全に、全が個に影響を与えるのだ。
第一質料はマクロ・コスモス(世界)の一部たる精神世界からミクロ・コスモス(魔術師)に流れ込み、その過程で魔力へと変換(影響)される。
そして魔術師がその魔力を魔術へと変換(影響)し、外部(物質世界)へと放つ。これらの影響の大小はそれを扱う者次第だ。
尚、物質世界にありながら精神世界と繋がり、ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスを繋ぐ門となる魂。この魂と言うものの存在については、誰もがその存在を肯定してはいるものの実際にその存在を確認出来てはいない。
・魔術のカテゴリ
基本的に殆どの魔術は「自然魔術」と呼ばれるものである。これは例えば火や風、雷等自然的に発生し得るものを使う魔術である。これは魔術そのものの分類である。
そして「黒魔術」と「白魔術」。これも一応魔術の分類に当たるが、その定義は非情に曖昧である。
この二つの魔術の分類方法は「他者にとって益かどうか」である。例えばヒーリングなどの他者を癒す魔術は問題なく白魔術と呼んで良いが、遠視の魔術となると時と場合によって黒になったり白になったりするのである。
例えば戦争があったとして、偵察の為に遠視の魔術を使うとする。これは味方からすれば白魔術だろう。しかし使われた敵からすれば黒魔術なのである。
尤も、これは飽くまで例えであり、実際に遠視の魔術を扱える者などそうそういる訳ではない。それに何より、これらのカテゴライズは飽くまで魔術師などエキスパートが分類上どうするかで作り出した物。一般の者であれば、それこそ「魔術」の一言で全てが片付くのだ。
また、それとは別に「典礼魔術」と言うものがある。これは例えば陣や呪文で発動させる魔術の事を指す。つまり呪文の詠唱を伴った魔術は全て典礼魔術という事になる。これは別に魔術の分類ではない。単に魔術の発動のさせ方と言うだけの話である。
尤も、典礼魔術では決まった量の魔力しか使わない。一定の力しか出ないが故に安定して扱う事が出来る反面応用が利きにくいと言う弱点を持つ。
その点無詠唱魔術はイメージを乗せる事さえできればただのファイアボールでも巨大な火の玉になる。ただし、イメージを上手く乗せられないと魔術と言う形にならない。つまりは失敗してしまう。何でもそうだが練習は大事だという事だ。
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