しげき君とせじま様2

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22限目 英語

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しげき君とせじま様2 22限目 英語

 ある日の夜、夕食を食べ終えた滋樹は自分の部屋の中で考え事をしていた。それも
かなり困った様子であった。理由は、やはり、滋樹がその日に剛から衝撃の事実を聞かされ
ていたことであった。

「うー。どうしよう。まさか、麗華先生が復活していたなんて、やっぱり、あの日に
 飲んだ健康サプリのせいで麗華先生から元に戻りきれてなかったんだね。でも、
 イチモツ抑制薬のカプセル剤を飲んだのになんで、麗華先生に変身するんだろう。」

滋樹はなぜイチモツ抑制薬のカプセル剤を飲んだにも関わらず、麗華に変身するのかを
考えていた。そんなときに、滋樹は剛とのやり取りであることを思い出すのであった。

「そういえば、高校に入って、剛が初めて再会したときに麗華先生から何かされたって
 言ってたような。初めてを奪われたみたいなことを、ま、まさか。イチモツ抑制薬の
 カプセル剤の対策をしたのかな。な、なんてことだ。」

滋樹は麗華に再び変身するようになった原因を考え始めた。そして、ある結論に辿り着く
ので会った。

「やっぱり、剛から体液を採取して、健康サプリに加えて、強化していたのか。あのとき
 健康サプリが1個消えていたのはそういうことだったんだね。敵ながら、すごいや。
 こうなったら、僕もイチモツ抑制薬のカプセル剤を強化しなきゃな。」

滋樹は昔に購入したノートを取り出して、何か対策がないかを探してみた。しかし、
なかなかそれらしい記述は見つからなかった。

「だ、だめだ。やっぱり、書かれてないな。自分で考えるしかないってことか。
 麗華先生も自分で健康サプリを強化したんだから、僕にもできるはずだ。」

滋樹は夜遅くまでイチモツ抑制薬のカプセル剤の強化方法を考えていたが、いい案が
浮かばなかった。次の日の朝、滋樹は眠気を感じながらも、朝食を取り終えると高校へ
いくのであった。

「剛。おはよう。」

「おはよう。滋樹。なんか、眠そうだな。」

「ああ。ちょっと考え事をしていたから、夜寝るのが遅すぎたんだよ。」

滋樹は剛にあいさつをすると少し話してから、自分の席へ行くのであった。数分後、
ある生徒が滋樹に声をかけてくるのであった。

「おはよう。滋樹君。ちょっといいかな。」

「紗英ちゃん。おはよう。どうしたんだい。」

「実は今日の1時間目の英語の授業だけど、教科書を忘れちゃって、隣で見せて
 くれるかしら、ノートはあるし、予習はしてきているんだけど。」

紗英は英語の教科書を忘れたので、見せて欲しいと滋樹にお願いしてきた。滋樹は紗英に
好意を持っていたので当然引き受けるのであった。

「いいよ。じゃあ。机を隣につけてっと。よし、これでいっしょに見られるね。」

「ありがとう。助かるわ。」

滋樹は紗英の隣に机をつけると教科書を開いて、いっしょに見ることができるように
するのであった。数分後、先生が来て、英語の授業が始まるのであった。

「そこ、机がくっついているが、どうかしたのか?」

「先生。私が教科書を忘れたので、滋樹君に見せてもらってます。」

紗英は先生に事情を話して、そのまま授業を受けるのであった。数十分後、英語の授業が
終わると滋樹は机を元に戻そうとしていた。

「よいしょっと。あ、痛。しまった。突き指しちゃったかな?」

滋樹は机を運ぼうとした際に突き指をしてしまったのであった。そばにいた紗英はすかさず
ハンカチを取り出して渡すのであった。

「滋樹君。これを濡らして、冷やしてちょうだい。あとで返してくれればいいから。」

「え、いいの。紗英ちゃん。借りるね。」

滋樹は紗英から借りたハンカチを持って、教室を出ていくのであった。滋樹はトイレに
行くとハンカチを濡らそうとしたが、何気なく顔の近くに持ってきてしまった。

「は。少し、いい匂いがするぞ。もしかして紗英ちゃんの汗とかも含まれてしまって
 いるのかな。」

滋樹はけっこう変態なことを考えてしまうのであったが、すぐに我に戻って、反省するので
あった。

「しまった。なんて馬鹿なことを考えているんだ。僕は。あれ、でも、汗が含まれて
 いるってことはもしかして、汗も体液だよね。」

滋樹はハンカチに汗が含まれていることを推定するとあることを思いつくのであった。
さっそく、滋樹は授業で使用する実験室へ向かうのであった。そして、実験室の中に
入ると試験管を持って、ハンカチを少し水で濡らして、その水分を試験管に入れるので
あった。

「うまくいくといいけど。さっそく試してみよう。」

滋樹はポケットからイチモツ抑制薬のカプセル剤を取り出すとカプセルを開けて、なかの
薬を取り出して、調合を始めるのであった。
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