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番外編1
カリー・カイサック1
『王太子妃の項目に、身体の相性という項目も入れた方がよろしいのではないかしら。そうしたら、間違いなく私が選ばれてしまうわね、どうしましょう。
私のような美しくて華やかな者の方が、上に立つにはいいのではないかしら。 —カリー・カイサック—』
カリー・カイサック男爵令嬢、半年前にロイル子爵家に嫁ぎ、カリー・ロイルとなった。
カリーはリール殿下より一つ年下の男爵令嬢で、成熟さを醸し出し、豊満な身体の持ち主であった。殿下とも関係を持っていることから分かるように、身持ちの悪さから結婚が周りよりも遅かった。
婚約者や夫を会わせたくない令嬢、それがカリー・カイサックであった。
結婚したキイス・ロイル子爵令息は三つ年上で、真面目な青年であったが、女性にはなかなか縁がなく、奥手であったため、カリーの手練れた強引さと、ギャップがキイスとの縁を結んだ。
「私、見た目で誤解されてしまうの。本当は一人の人に愛されたいのに、なかなか本気に思って貰えないの」
「キイスと温かい家庭を作りたいわ、素朴な温かい家庭が夢だったの」
しかし、ロイル子爵夫妻は評判から難色を示したが、キイスの私は奥手だから、カリーくらい強引な方が有難いという言葉で、仕方ないと認めることにした。ただ不貞、不貞を疑われる行為があった場合は、すぐに離縁してもらうことをキイスとカリーに約束させた。
カリーは自身がどうみられるかをよく理解して利用していた。男性に贈り物を貰うことも多く、その瞬間は嬉しかったが、一生続くことではないことはどこかで分かっていた。そして、自身がこのままでは、よくて愛人だろうことも分かっていた。
様々な男性、貴族、貴族令息、商人と、一夜の関係、何度か関係を持った人もいた。そして王太子殿下とも一度だけ関係を持った。男爵令嬢が王族と関係を持てるなんて、あり得ないと思っていたが、私なら不可能も可能に出来るのだと思った。
その中には婚約者がいる相手や既婚者もおり、慰謝料を請求されたこともあったが、あなたたちに魅力がないからでしょうと反省もしなかった。魅力があれば、私に何て靡くはずがない。靡かなかった者だっている。
男爵家は割と裕福で、両親も噂を聞いたのか、薄々勘付いていたようで、一緒に謝罪に行き、慰謝料も支払っては貰えたが、さすがに怒らせてしまい、叩き出されることはなかったが、もう払うことは出来ない、身の振り方を決めて、出て行ってくれと言われるようになった。
嫡男である弟も、私を見ては溜息を付いて、居心地が悪かった。
だからキイスに目を付けた、一瞬の贈り物よりも、いつか捨てられるかもしれない愛人よりも、安定が欲しかった。
キイスも簡単に手に入れられたわけではない。警戒心が強く、なかなか落ちてはくれなかったが、一夜の相手ではないのだからと、粘り強く同じ時間を共にした。
そしてようやくお付き合い、婚約、結婚が出来たのだ。両親にキイスが挨拶に行くと両親は婚約?と酷く驚いており、どうせ愛人になるのだろうと思っていたのだ。
相手の家族に不貞を疑われるのも想定内だったが、色事は嫌いではないが、慰謝料まで請求されたくせにと言われるかもしれないが、隠れてこっそり不貞をするつもりは元々なかった。
義両親も始めは疑いの目を剥けていたが、カリーは一人で出掛けたり、外泊をしたりというような疑われることは徹底的に避け、茶会やパーティーは必ず夫婦で行き、仲良く過ごす姿に、少しずつではあったが、歩み寄ってくれるようになった矢先の出来事だった。
『カリー・ロイスを王族への不敬な発言にて、王家の招待から外す』
王家の催しには出席させない。それは社交界からの追放という意味を持っていた。通達を受け取ったのは、子爵だったため、カリーとキイスはすぐさま呼び出されることになった。
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お読みいただきありがとうございます。
カリー・カイサックの回となります。
まだ執筆中ですので、何話になるかは未定です。
よろしくお願いいたします。
私のような美しくて華やかな者の方が、上に立つにはいいのではないかしら。 —カリー・カイサック—』
カリー・カイサック男爵令嬢、半年前にロイル子爵家に嫁ぎ、カリー・ロイルとなった。
カリーはリール殿下より一つ年下の男爵令嬢で、成熟さを醸し出し、豊満な身体の持ち主であった。殿下とも関係を持っていることから分かるように、身持ちの悪さから結婚が周りよりも遅かった。
婚約者や夫を会わせたくない令嬢、それがカリー・カイサックであった。
結婚したキイス・ロイル子爵令息は三つ年上で、真面目な青年であったが、女性にはなかなか縁がなく、奥手であったため、カリーの手練れた強引さと、ギャップがキイスとの縁を結んだ。
「私、見た目で誤解されてしまうの。本当は一人の人に愛されたいのに、なかなか本気に思って貰えないの」
「キイスと温かい家庭を作りたいわ、素朴な温かい家庭が夢だったの」
しかし、ロイル子爵夫妻は評判から難色を示したが、キイスの私は奥手だから、カリーくらい強引な方が有難いという言葉で、仕方ないと認めることにした。ただ不貞、不貞を疑われる行為があった場合は、すぐに離縁してもらうことをキイスとカリーに約束させた。
カリーは自身がどうみられるかをよく理解して利用していた。男性に贈り物を貰うことも多く、その瞬間は嬉しかったが、一生続くことではないことはどこかで分かっていた。そして、自身がこのままでは、よくて愛人だろうことも分かっていた。
様々な男性、貴族、貴族令息、商人と、一夜の関係、何度か関係を持った人もいた。そして王太子殿下とも一度だけ関係を持った。男爵令嬢が王族と関係を持てるなんて、あり得ないと思っていたが、私なら不可能も可能に出来るのだと思った。
その中には婚約者がいる相手や既婚者もおり、慰謝料を請求されたこともあったが、あなたたちに魅力がないからでしょうと反省もしなかった。魅力があれば、私に何て靡くはずがない。靡かなかった者だっている。
男爵家は割と裕福で、両親も噂を聞いたのか、薄々勘付いていたようで、一緒に謝罪に行き、慰謝料も支払っては貰えたが、さすがに怒らせてしまい、叩き出されることはなかったが、もう払うことは出来ない、身の振り方を決めて、出て行ってくれと言われるようになった。
嫡男である弟も、私を見ては溜息を付いて、居心地が悪かった。
だからキイスに目を付けた、一瞬の贈り物よりも、いつか捨てられるかもしれない愛人よりも、安定が欲しかった。
キイスも簡単に手に入れられたわけではない。警戒心が強く、なかなか落ちてはくれなかったが、一夜の相手ではないのだからと、粘り強く同じ時間を共にした。
そしてようやくお付き合い、婚約、結婚が出来たのだ。両親にキイスが挨拶に行くと両親は婚約?と酷く驚いており、どうせ愛人になるのだろうと思っていたのだ。
相手の家族に不貞を疑われるのも想定内だったが、色事は嫌いではないが、慰謝料まで請求されたくせにと言われるかもしれないが、隠れてこっそり不貞をするつもりは元々なかった。
義両親も始めは疑いの目を剥けていたが、カリーは一人で出掛けたり、外泊をしたりというような疑われることは徹底的に避け、茶会やパーティーは必ず夫婦で行き、仲良く過ごす姿に、少しずつではあったが、歩み寄ってくれるようになった矢先の出来事だった。
『カリー・ロイスを王族への不敬な発言にて、王家の招待から外す』
王家の催しには出席させない。それは社交界からの追放という意味を持っていた。通達を受け取ったのは、子爵だったため、カリーとキイスはすぐさま呼び出されることになった。
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お読みいただきありがとうございます。
カリー・カイサックの回となります。
まだ執筆中ですので、何話になるかは未定です。
よろしくお願いいたします。
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