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番外編1
ミアローズ・エモンド4
だが、リカスから不貞を咎められてしまったのだ。ミアローズは今までも公にならなかったので、誤魔化せると思ったが、不貞を疑われる行為と言われては、しているしていないの話ではなくなってしまった。
リカスとの情事も手放せなかったミアローズは、父親に泣き付くも、リカスはならば常時監視すると言われて、そうなれば他の男性と楽しめなくなる、不貞も認めたくないと、離縁を受け入れたのだ。
それからはまた色狂いの生活となり、身体は満足したが、心は満たされなくなった。そこへ王太子妃の代理の指名があった。
これで私はまた華々しい位置に戻れると確信した。父親も喜んでくれて、サリーが語学が堪能なことは分かっていたので、通訳を付けると話した。
「ノワンナ語は大丈夫よ、習っていたんだから」
「本当か?」
「本当よ、色んな話をしたんだから」
話していたのはトワイ語であったが、ミアローズはノワンナ語の教師と話したことで、なぜか出来るようになっていると都合よく思っている。
「まあ、通訳を3人付けるとなると、いかにもという感じではあるからな」
「それより見た目のいい人にして頂戴ね」
ドレスをオーダーする際にリールと合わせた方がより目立つと思ったが、サリーの色を纏うと言われてしまった。どうしようかと思っていたが、全く合っていないというのも見栄えが悪い。
「殿下でしたら、ホワイトは好まない様子ですので、ブラックかシルバーかゴールドでしょう。そして、妃殿下の色となると、ゴールドとグリーン」
「ブラックはあまり好きではないのよね。だからゴールドとグリーンにするわ」
赤みの強いブラウンヘアに、薄いブラウンの瞳であるため、淡い色や同じ色味を選ぶといまいち気に入らないことが多い。
「敢えてシルバーにして、ゴールドと並ぶという手もあります。もしブラックだった場合に、ブラックの横にゴールドとなると、華やか過ぎて下品になる場合があります。まだ幾分、シルバーのほうがいいかもしれません」
「そうね、ではシルバーにしますわ。エメラルドがありますので、アクセサリーはそちらにしますわ」
そして、リールのシルバーの正装を見た時に、やったと思った。ゴールドの方が似合うので、これならゴールドにすればよかったと思ったが、仕方ない。だが、夜のパーティー前に挨拶に行くと、ブラックであった。
これでは目立つかもしれないが、悪目立ちの方になってしまう。ゴールドにしなくて良かったが、揃えたようには見えず舌打ちをするしかなかった。しかも、リールと揃って入場して、王族席に座れると思っていたが、そうではなかった。
だが、歓談の前に紹介がなされて、皆の視線が自身に向く様に高揚感は抑えられなかった。
「これが私のあるべき姿だわ…最高ね」
しかし、その後は全く会話に入れず、リールも相手も待ってくれればいいのに、通訳が追い付いていないようで、見た目で選んだのは失敗だったと後悔していた。
小説の話を聞いて、それなら私もと思ったが、馬鹿にされて終わった。後から聞けば、あの女性は皇帝の姉だったそうだ、さすがに不味かったと思った。
麗しい大臣も私に興味を示していたのに、語学の教師だと嘘を言ったことで退場させられてしまった。トワイ語は話せるのだから教えられるに決まっているのに、おかしなことを言うと思ったが、ノワンナ語も理解していないと教えられないなんて、知らなかった。
ダンスも断られてしまって、折角ノワンナ語の教師のように、勉強をしながら情事を楽しみたかったのに残念でならない。
それからはまた邸に籠っていた。それでも今までなら友人たちからパーティーのお誘いがあったのに、それも一切なくなってしまった。文を書いてみたが、忙しくしていて、なかなか開けなくなってしまったと言われてしまった。
皆が伴侶に付き合いを止めるように言われて、ギリギリの言いわけであった。皆はミアローズの側にいて、いい思いをさせて貰っていたため、無碍にも出来ないが、自身の身も守りたいというところである。
そして、その間にもミアローズの色狂いの噂は広がっていった。そうなると、ミアローズに嫌がらせをされたという令嬢もぽつぽつ出て来るようになった。高位貴族にも嫁いだ者も、権力のある貴族に嫁いだ者もおり、ミアローズの居場所はいないところでどんどんなくなっていった。
いよいよ嫡男である兄がいい加減にしろと、父親から爵位を継ぐことにした。
リカスとの情事も手放せなかったミアローズは、父親に泣き付くも、リカスはならば常時監視すると言われて、そうなれば他の男性と楽しめなくなる、不貞も認めたくないと、離縁を受け入れたのだ。
それからはまた色狂いの生活となり、身体は満足したが、心は満たされなくなった。そこへ王太子妃の代理の指名があった。
これで私はまた華々しい位置に戻れると確信した。父親も喜んでくれて、サリーが語学が堪能なことは分かっていたので、通訳を付けると話した。
「ノワンナ語は大丈夫よ、習っていたんだから」
「本当か?」
「本当よ、色んな話をしたんだから」
話していたのはトワイ語であったが、ミアローズはノワンナ語の教師と話したことで、なぜか出来るようになっていると都合よく思っている。
「まあ、通訳を3人付けるとなると、いかにもという感じではあるからな」
「それより見た目のいい人にして頂戴ね」
ドレスをオーダーする際にリールと合わせた方がより目立つと思ったが、サリーの色を纏うと言われてしまった。どうしようかと思っていたが、全く合っていないというのも見栄えが悪い。
「殿下でしたら、ホワイトは好まない様子ですので、ブラックかシルバーかゴールドでしょう。そして、妃殿下の色となると、ゴールドとグリーン」
「ブラックはあまり好きではないのよね。だからゴールドとグリーンにするわ」
赤みの強いブラウンヘアに、薄いブラウンの瞳であるため、淡い色や同じ色味を選ぶといまいち気に入らないことが多い。
「敢えてシルバーにして、ゴールドと並ぶという手もあります。もしブラックだった場合に、ブラックの横にゴールドとなると、華やか過ぎて下品になる場合があります。まだ幾分、シルバーのほうがいいかもしれません」
「そうね、ではシルバーにしますわ。エメラルドがありますので、アクセサリーはそちらにしますわ」
そして、リールのシルバーの正装を見た時に、やったと思った。ゴールドの方が似合うので、これならゴールドにすればよかったと思ったが、仕方ない。だが、夜のパーティー前に挨拶に行くと、ブラックであった。
これでは目立つかもしれないが、悪目立ちの方になってしまう。ゴールドにしなくて良かったが、揃えたようには見えず舌打ちをするしかなかった。しかも、リールと揃って入場して、王族席に座れると思っていたが、そうではなかった。
だが、歓談の前に紹介がなされて、皆の視線が自身に向く様に高揚感は抑えられなかった。
「これが私のあるべき姿だわ…最高ね」
しかし、その後は全く会話に入れず、リールも相手も待ってくれればいいのに、通訳が追い付いていないようで、見た目で選んだのは失敗だったと後悔していた。
小説の話を聞いて、それなら私もと思ったが、馬鹿にされて終わった。後から聞けば、あの女性は皇帝の姉だったそうだ、さすがに不味かったと思った。
麗しい大臣も私に興味を示していたのに、語学の教師だと嘘を言ったことで退場させられてしまった。トワイ語は話せるのだから教えられるに決まっているのに、おかしなことを言うと思ったが、ノワンナ語も理解していないと教えられないなんて、知らなかった。
ダンスも断られてしまって、折角ノワンナ語の教師のように、勉強をしながら情事を楽しみたかったのに残念でならない。
それからはまた邸に籠っていた。それでも今までなら友人たちからパーティーのお誘いがあったのに、それも一切なくなってしまった。文を書いてみたが、忙しくしていて、なかなか開けなくなってしまったと言われてしまった。
皆が伴侶に付き合いを止めるように言われて、ギリギリの言いわけであった。皆はミアローズの側にいて、いい思いをさせて貰っていたため、無碍にも出来ないが、自身の身も守りたいというところである。
そして、その間にもミアローズの色狂いの噂は広がっていった。そうなると、ミアローズに嫌がらせをされたという令嬢もぽつぽつ出て来るようになった。高位貴族にも嫁いだ者も、権力のある貴族に嫁いだ者もおり、ミアローズの居場所はいないところでどんどんなくなっていった。
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