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番外編1
ルアンナ・アズラー2
「えっ、どうしたの?ど、どうなったの?」
「ルアンナ。学園の頃、現サリー王太子妃殿下に何度も何度も自分が王太子妃に相応しいと言ったそうね」
「えっ」
「入学前にはっきり言ったわよね?無理だって、聞こえていなかったの?」
「サリーが言ったの?」
「あなた、サリー様と友人でもないのに、呼び捨てにしているの!」
「同級生だから」
「愚か者がっ!!どうせ勝手に呼んでいるんだろう!!今は我が国の誇るべき王太子妃殿下だっ!!訂正しなさい!」
父は凄まじい形相で、大声で怒鳴った。ここまで父に怒られたことは今までない。
「っひ!王太子妃殿下が言ったのですか」
「違うわ、殿下に聞いたの」
「殿下に!?どうして」
殿下なら庇ってくれてもおかしくないはずなのに、でもそんなことは両親には口が裂けても言えることではない。
「代理指名の理由はあなたが王太子妃は自分だった、サリー様に何度も降りろと言ったことよ!分かっていたんでしょう!後ろ暗いところがあったから、だから私に泣きついたんでしょう」
「復讐なの?」
「復讐だと?どういう意味だ?」
「だって、代理にして私を馬鹿にするつもりなんでしょう!エモンド公爵令嬢みたいに!」
どう考えても、何か企みがあるとしか思えなかった。エモンド公爵令嬢は他国の大臣に粗相をして退場させられたようだが、私は粗相をする気はない。でもきっと何か辱めるように仕組まれているとしか思えない。
「相応しいと言った責任の問題だそうです」
「責任?」
「言ったのでしょう?自分の方が相応しいようなことを。だからやってみなさいということです。サリー様にしか出来ないことでしょうね、あれだけの語学力とあなたの語学力、馬鹿にされる以前の問題でしょうね。言われるでしょう、サリー様なら、サリー様だったらと」
「そんなことで?」
信じられない、あの言葉を根に持って指名するなんて、おかしいんじゃないか。
「そうです。サリー様と同様な振る舞いが出来ると言ったようなものですから、その責任を果たせということです」
「通訳をしろと?」
「は?王太子殿下は三ヶ国語は話せるのですよ?それ以外です」
「出来るわけありません」
「でもあなたは言ったのでしょう?確かにサリー様の強みは語学です。それで幾人の方を結び付けられて来たのです。あなたに何が出来ますか?強みは何ですか?語学以上の強みがあるのでしょう?」
ティファナは怒りで、言葉が強くなっており、怒る際の追い込みはよくあるが、今日はいつも以上に凄まじい。
「お母様、そんな意地悪な言い方しなくてもいいじゃない!どうして庇ってくれないの!娘の味方になるべきでしょう!」
「何を庇えるというのです」
「みんな、私が王太子妃に相応しいと言ってたのよ!」
「言ったのは私の愚かな両親だけでしょう!なぜ、正しいか正しくないかも見極められないの?」
「でも、結婚してからは言ってないわ…」
「言った言葉は消えません!サリー様に謝罪は受け取らないと聞いていますが、行かないということは出来ません。時間を取って貰うようにお願いしますから、あなたは反省して、きちんと謝罪しなさい!」
母に言ったのは間違いだったのか、でも黙って代理など出来ない。絶対に理由を問われただろう、母なら調べることも可能だ。どちらにしろ、バレることになる。
しかし、謝罪をしたサリーは既に高みの見物という状態であった。おかげでさらなる暴言と、暴力、さらに不貞まで暴露されてしまった。殿下も呆然としており、誤魔化す気はないらしい。
終わった…そう思った。母は怒りで震え、父も許すはずがない。
サリーは一度も抗議すらして来なかった、母に辞められたから困るから、王家も黙認していたのかもしれないとも思っていた。サリーは本来なら私のものだった場所を手に入れたのだから、そのくらい笑い話にすればいいじゃないか。側妃を娶られて、こちらに当たられたのだろうか。自分のせいじゃないか。
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「えっ」
「入学前にはっきり言ったわよね?無理だって、聞こえていなかったの?」
「サリーが言ったの?」
「あなた、サリー様と友人でもないのに、呼び捨てにしているの!」
「同級生だから」
「愚か者がっ!!どうせ勝手に呼んでいるんだろう!!今は我が国の誇るべき王太子妃殿下だっ!!訂正しなさい!」
父は凄まじい形相で、大声で怒鳴った。ここまで父に怒られたことは今までない。
「っひ!王太子妃殿下が言ったのですか」
「違うわ、殿下に聞いたの」
「殿下に!?どうして」
殿下なら庇ってくれてもおかしくないはずなのに、でもそんなことは両親には口が裂けても言えることではない。
「代理指名の理由はあなたが王太子妃は自分だった、サリー様に何度も降りろと言ったことよ!分かっていたんでしょう!後ろ暗いところがあったから、だから私に泣きついたんでしょう」
「復讐なの?」
「復讐だと?どういう意味だ?」
「だって、代理にして私を馬鹿にするつもりなんでしょう!エモンド公爵令嬢みたいに!」
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「言ったのでしょう?自分の方が相応しいようなことを。だからやってみなさいということです。サリー様にしか出来ないことでしょうね、あれだけの語学力とあなたの語学力、馬鹿にされる以前の問題でしょうね。言われるでしょう、サリー様なら、サリー様だったらと」
「そんなことで?」
信じられない、あの言葉を根に持って指名するなんて、おかしいんじゃないか。
「そうです。サリー様と同様な振る舞いが出来ると言ったようなものですから、その責任を果たせということです」
「通訳をしろと?」
「は?王太子殿下は三ヶ国語は話せるのですよ?それ以外です」
「出来るわけありません」
「でもあなたは言ったのでしょう?確かにサリー様の強みは語学です。それで幾人の方を結び付けられて来たのです。あなたに何が出来ますか?強みは何ですか?語学以上の強みがあるのでしょう?」
ティファナは怒りで、言葉が強くなっており、怒る際の追い込みはよくあるが、今日はいつも以上に凄まじい。
「お母様、そんな意地悪な言い方しなくてもいいじゃない!どうして庇ってくれないの!娘の味方になるべきでしょう!」
「何を庇えるというのです」
「みんな、私が王太子妃に相応しいと言ってたのよ!」
「言ったのは私の愚かな両親だけでしょう!なぜ、正しいか正しくないかも見極められないの?」
「でも、結婚してからは言ってないわ…」
「言った言葉は消えません!サリー様に謝罪は受け取らないと聞いていますが、行かないということは出来ません。時間を取って貰うようにお願いしますから、あなたは反省して、きちんと謝罪しなさい!」
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