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番外編1
ミアローズ・エモンド7
「それともこれは言いたくなかったが、娼婦になるか?最も適した職業だろうが、そうするならば、公爵家は縁を切る」
「は?嫌よ!」
「なぜだ?天職だろう?」
正直、嫁いでも迷惑を掛ける存在ならば、適した職業は娼婦しかない。
「私は選ぶ側なの!」
「そう思っているのはお前だけだ、いずれおばさんが情事に誘うようになるんだぞ?想像してみろ、恥ずかしいことになるだけだろう」
「私はならないわ」
「はあ…ここはもう誰もいない。明日から解体するから、もう尻拭いは終わりだ」
「じゃあ、公爵邸に行くわよ」
「それは出来ない。もうお前の居場所は公爵邸にはない、入れるなと言ってあるからな、部屋の物は領地に既に運んである」
「勝手に!」
「何もしていない、お前にそんなことを言う権利があるのか?公爵家も、母の侯爵家にも許可を得ている」
「そんな、酷いわ…」
だが、既に邸に誰もいないことで、エディンの本気を知り、領地の両親のところに向かったミアローズは迎えた両親に泣きついた。大人しくしていたのは、両親が待っていたからである。
「どうしてこんなことになったの、お父様」
「噂のせいで、取引が無くなったりしてね。それでエディンに任せることになったんだ。少し早まっただけだよ」
「誰が流したのよ!」
「分からないんだ、爆発的に広がって、使用人もどんどん辞めてしまってな」
「そういえば、邸にも知らない人がいたわ」
使用人の女性に興味はないため、言われてみれば知らない顔がいくつもあった。
「臨時で来て貰っていたんだ」
「その人たちが洩らしたんじゃないの!」
「違うよ、噂が広がってからだと言っただろう?」
「でも邸まで壊さなくたっていいじゃない」
「違うんだ、あの邸で昼夜問わず、乱交パーティーが行われていると言われて、更地にするしかないんだ」
「酷い!そんなことしてないわ」
似たようなことをしていた癖に、よくもそんなことが言えるものだと、エディンがいたら言っていただろう。
「それでも噂が立てば、そういった目で見られるんだ。ミアローズだって、そんなところに出入りしていると分かれば、評判が悪くなってしまうだろう?」
「それはそうだけど」
いくら黙認されていたとはいえ、色事をするところがなくなってしまうとはさすがに言えず、両親はなかなか縁談が決まらず、離縁した娘の心の隙間を埋めていると今でも信じている。
「でも、縁談はあるんでしょう?」
「探してはみたんだ、だがなかなかいい相手がもういなくてね。かなり年上の後妻や、評判の良くない下級貴族なんて嫌だろう?」
「当たり前じゃない!」
そんな相手で満足できるはずがない。色狂いなんて酷い言い方をされて、私が救ってあげるという人がいるはずだ。また最近、読んだ恋愛小説に感化されている。
貴族で色狂いを妻にするはずがない。愛人でも厄介であろう。
「王都での噂が収まるまで、ここでゆっくり過ごしながら、探そう」
「そうよ、ミアローズ。王都にいたら、あることないこと言われてしまうわ」
「でも、公爵令嬢なのよ!あっ、公爵の妹だった…何なの!」
「すまない、お前が嫁ぐまで令嬢でいさせてやりたかったんだがな。これ以上、評判が悪くなれば、その公爵家も危ない。そうなったら、困るだろう」
「それは困るわ」
「だからエディンに頑張って貰うしかないんだ。だから私は責任を取ったんだ」
ミアローズが大人しくしていたのは、数週間だけであった。買い物に行ってくると言い、出て行って、騎士をお相手にするようになった。お金は両親に貰っているので、困ることはない。
結局、エディンに言われたのに、何も考えることのないまま、目先の再び色事を始めていた。
王都ではミアローズの邸が解体され、エディンがエモンド公爵になったことによって、少しずつ取引も戻って来た。
父はこのままでは公爵家が危ないこと、爵位を譲るように言うと、譲ることは考えていたようで、抵抗しなかったが、ミアローズに公爵令嬢として嫁がせたいからともう少しと言い出したが、王家も怪しんでいる、このままでは公爵家ではなくなるかもしれないと脅して、ようやく承諾させた。
だがミアローズに弱いのは分かっていたので、母の生家の侯爵家にも事情を話し、これ以上問題を起こせば、もう私は手を貸すことはないと宣言もした。
しかし、父が深刻な表情で公爵邸にやって来た。嫌な予感しかしない。
「は?嫌よ!」
「なぜだ?天職だろう?」
正直、嫁いでも迷惑を掛ける存在ならば、適した職業は娼婦しかない。
「私は選ぶ側なの!」
「そう思っているのはお前だけだ、いずれおばさんが情事に誘うようになるんだぞ?想像してみろ、恥ずかしいことになるだけだろう」
「私はならないわ」
「はあ…ここはもう誰もいない。明日から解体するから、もう尻拭いは終わりだ」
「じゃあ、公爵邸に行くわよ」
「それは出来ない。もうお前の居場所は公爵邸にはない、入れるなと言ってあるからな、部屋の物は領地に既に運んである」
「勝手に!」
「何もしていない、お前にそんなことを言う権利があるのか?公爵家も、母の侯爵家にも許可を得ている」
「そんな、酷いわ…」
だが、既に邸に誰もいないことで、エディンの本気を知り、領地の両親のところに向かったミアローズは迎えた両親に泣きついた。大人しくしていたのは、両親が待っていたからである。
「どうしてこんなことになったの、お父様」
「噂のせいで、取引が無くなったりしてね。それでエディンに任せることになったんだ。少し早まっただけだよ」
「誰が流したのよ!」
「分からないんだ、爆発的に広がって、使用人もどんどん辞めてしまってな」
「そういえば、邸にも知らない人がいたわ」
使用人の女性に興味はないため、言われてみれば知らない顔がいくつもあった。
「臨時で来て貰っていたんだ」
「その人たちが洩らしたんじゃないの!」
「違うよ、噂が広がってからだと言っただろう?」
「でも邸まで壊さなくたっていいじゃない」
「違うんだ、あの邸で昼夜問わず、乱交パーティーが行われていると言われて、更地にするしかないんだ」
「酷い!そんなことしてないわ」
似たようなことをしていた癖に、よくもそんなことが言えるものだと、エディンがいたら言っていただろう。
「それでも噂が立てば、そういった目で見られるんだ。ミアローズだって、そんなところに出入りしていると分かれば、評判が悪くなってしまうだろう?」
「それはそうだけど」
いくら黙認されていたとはいえ、色事をするところがなくなってしまうとはさすがに言えず、両親はなかなか縁談が決まらず、離縁した娘の心の隙間を埋めていると今でも信じている。
「でも、縁談はあるんでしょう?」
「探してはみたんだ、だがなかなかいい相手がもういなくてね。かなり年上の後妻や、評判の良くない下級貴族なんて嫌だろう?」
「当たり前じゃない!」
そんな相手で満足できるはずがない。色狂いなんて酷い言い方をされて、私が救ってあげるという人がいるはずだ。また最近、読んだ恋愛小説に感化されている。
貴族で色狂いを妻にするはずがない。愛人でも厄介であろう。
「王都での噂が収まるまで、ここでゆっくり過ごしながら、探そう」
「そうよ、ミアローズ。王都にいたら、あることないこと言われてしまうわ」
「でも、公爵令嬢なのよ!あっ、公爵の妹だった…何なの!」
「すまない、お前が嫁ぐまで令嬢でいさせてやりたかったんだがな。これ以上、評判が悪くなれば、その公爵家も危ない。そうなったら、困るだろう」
「それは困るわ」
「だからエディンに頑張って貰うしかないんだ。だから私は責任を取ったんだ」
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結局、エディンに言われたのに、何も考えることのないまま、目先の再び色事を始めていた。
王都ではミアローズの邸が解体され、エディンがエモンド公爵になったことによって、少しずつ取引も戻って来た。
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だがミアローズに弱いのは分かっていたので、母の生家の侯爵家にも事情を話し、これ以上問題を起こせば、もう私は手を貸すことはないと宣言もした。
しかし、父が深刻な表情で公爵邸にやって来た。嫌な予感しかしない。
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