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番外編1
カリー・カイサック4
カリーはそのまま結婚の際に持って来た物だけを使用人に鞄に詰められて、キイスとは別の馬車でカイサック男爵家に向かった。
カイサック男爵家には離縁することになったと先触れを出してはいたが、事情までは知らせていなかった。だが、これまでのことから、カイサック男爵もやっぱりという気持ちであった。
「何があったか聞くまでもないかもしれませんが」
「不貞ではありません」
「えっ」
カイサック男爵は完全に不貞で、出戻らされたのだと思っていた。
「いえ、私と結婚生活がという話ではないのです。それ以前、いえ、過去にしたことを償う時が来たというべきでしょうか。王族への不敬な発言で、カリーは王家の催しの招待から外されました。こちらが通達です」
「王家?」
間違いなく王家から通達に、キイスが言ったことが書かれており、唖然とした。過去に不作法をした者が通達されたことがあると聞いたことがある程度だ。
「私は何を言ったかは聞くつもりもありません。始めは憶えていないようでしたから、正直、信憑性に欠けます」
「でも妃殿下が勘違いされて、ということは」
「君はさっき認めただろう?勘違いだろうが、男爵令嬢が何か言うこと自体がおかしいのだ。まだ理解できていないのか?」
カリーも自身がおかしかったことは理解は出来ているが、こんなことになってしまったことに理解が追い付かない。
「私は子爵家、子爵領を守らなければなりません。結婚してからはよくやってくれていたので、非常に残念ですが、離縁させてください」
「待って、本当に離縁するしかないの?私たち上手くいっていたじゃない」
「だから言っただろう?私には守らなければならないものがあると」
「私は、守らなければいけない者ではないの?」
「君は自分の償いをすべきだろう?爵位が高い方たちは私たち以上に、重い責任を背負っているのだ。教育だって比べ物にならない。だからこそ敬うものだろう?」
「…それは」
考えたこともなかった、爵位が高くていいな、きっとお金も沢山持っているのだろうなとくらいにしか思っていなかった。
「その頂点に近い方にどのようなことを言ったのか知らないが、相応しくない発言をしたのなら、外されて当然だろう。妃殿下は語学を武器に、実績も実力もある方だ。そんな方に、王家に、君は敬意を払う気がない、そう判断されたということだよ」
「そんなこと思っていないわ」
「いくら言っても、君は不敬な発言をしたんだろう?そう取られても仕方ないことをしたんだ」
「許してもらえば、そうよ、許してもらえば」
「簡単に会えるものではない、そもそも招待から外されてどうやって会うのだい?そんな者が近づいた時点で、排除されるだけだ」
確かに会うことなど、数回しかなかった。学園でもたまに見掛ける程度。クラスメイトは遠くから見るだけで、きゃあきゃあと騒いでいる人もいた、爵位も関係なく、男子もだが、女子も多かった。そして、見れただけでも幸運だと、近づくなど恐れ多いとよく言っていた。
「万が一、許されたとしても結婚は続けらないよ」
「そんな…」
「キイス殿、離縁を認めます。申し訳ございませんでした。持参金を慰謝料としてお受け取りください、足りなければ」
カイサック男爵家も結婚するならばと、ロイル子爵家に持参金を渡していた。
「いえ、慰謝料は…」
「いえ、せめて持参金だけでも受け取ってください」
「分かりました、離縁の理由は不貞にして置きましょうか」
「っな、不貞なんて」
「その方がいいだろう、王族への不敬な発言で離縁されたと言って欲しいかい?」
「それは、でもバレるって」
「高位貴族にはだよ、元々関わることは少ない」
「そちらにお任せします」
「分かりました」
離縁の手続きが淡々と進められ。あっという間にキイスは帰って行った。つい数時間前まで笑い合っていたのに、旅行の計画を立てようなどと話していたのに。
カイサック男爵家には離縁することになったと先触れを出してはいたが、事情までは知らせていなかった。だが、これまでのことから、カイサック男爵もやっぱりという気持ちであった。
「何があったか聞くまでもないかもしれませんが」
「不貞ではありません」
「えっ」
カイサック男爵は完全に不貞で、出戻らされたのだと思っていた。
「いえ、私と結婚生活がという話ではないのです。それ以前、いえ、過去にしたことを償う時が来たというべきでしょうか。王族への不敬な発言で、カリーは王家の催しの招待から外されました。こちらが通達です」
「王家?」
間違いなく王家から通達に、キイスが言ったことが書かれており、唖然とした。過去に不作法をした者が通達されたことがあると聞いたことがある程度だ。
「私は何を言ったかは聞くつもりもありません。始めは憶えていないようでしたから、正直、信憑性に欠けます」
「でも妃殿下が勘違いされて、ということは」
「君はさっき認めただろう?勘違いだろうが、男爵令嬢が何か言うこと自体がおかしいのだ。まだ理解できていないのか?」
カリーも自身がおかしかったことは理解は出来ているが、こんなことになってしまったことに理解が追い付かない。
「私は子爵家、子爵領を守らなければなりません。結婚してからはよくやってくれていたので、非常に残念ですが、離縁させてください」
「待って、本当に離縁するしかないの?私たち上手くいっていたじゃない」
「だから言っただろう?私には守らなければならないものがあると」
「私は、守らなければいけない者ではないの?」
「君は自分の償いをすべきだろう?爵位が高い方たちは私たち以上に、重い責任を背負っているのだ。教育だって比べ物にならない。だからこそ敬うものだろう?」
「…それは」
考えたこともなかった、爵位が高くていいな、きっとお金も沢山持っているのだろうなとくらいにしか思っていなかった。
「その頂点に近い方にどのようなことを言ったのか知らないが、相応しくない発言をしたのなら、外されて当然だろう。妃殿下は語学を武器に、実績も実力もある方だ。そんな方に、王家に、君は敬意を払う気がない、そう判断されたということだよ」
「そんなこと思っていないわ」
「いくら言っても、君は不敬な発言をしたんだろう?そう取られても仕方ないことをしたんだ」
「許してもらえば、そうよ、許してもらえば」
「簡単に会えるものではない、そもそも招待から外されてどうやって会うのだい?そんな者が近づいた時点で、排除されるだけだ」
確かに会うことなど、数回しかなかった。学園でもたまに見掛ける程度。クラスメイトは遠くから見るだけで、きゃあきゃあと騒いでいる人もいた、爵位も関係なく、男子もだが、女子も多かった。そして、見れただけでも幸運だと、近づくなど恐れ多いとよく言っていた。
「万が一、許されたとしても結婚は続けらないよ」
「そんな…」
「キイス殿、離縁を認めます。申し訳ございませんでした。持参金を慰謝料としてお受け取りください、足りなければ」
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「いえ、慰謝料は…」
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