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番外編1
ミサモエス・ラーダ5
「大丈夫よ、殿下が守ってくれるわ」
「殿下は守れないだろう、自分にも非があるのだから、黙って見ているしかない。ペルガメント侯爵は悪評を、いや事実である不貞を吹聴して、全てを搾り取る」
「ミサ、お願いだから、もう殿下のことは忘れなさい」
「でも、王太子妃になって、妃殿下って呼ばれたいの。私にピッタリでしょう?愛されることが私の務めでしょう?それなら出来るもの」
マリスアルとソースルは、何も出来ない娘にしたのは両親だが、一度嫁ぎ、この年になっても信じていることも問題だろうと思い、厳しい言葉を使うことにした。
「王家にそんな者は要らない、何も出来ないお前が入れば、排除されるだろうな。要らない、殺されるかもしれないぞ?」
「ころ、される?いえ、そんなはずないわ、皆、私を愛するはずよ。陛下だって娘だもの、お父様のように可愛がってくれるに決まっているわ」
「お前は愛妾になりたいのか」
「愛妾って何?」
「閨を担当する女性よ」
「えっ、三ヶ国語は話せなくていいの?」
そんな都合のいい存在があるの?愛妾なんて愛される私にピッタリじゃない。何で教えてくれなかったの。
「ええ、だって二度と表舞台には出ないからね」
「それは嫌よ!」
何よ、それ。折角いい話だと思ったのに、そんなおまけ要らないわ。
「皆に可愛い私の姿を見てもらうべきでしょう?そうよ、妻が二人にいるのは嫌だけど、今の王太子妃に側妃になって貰って、通訳をして貰えばいいんじゃない?」
「いい加減にしなさい!」
マリスアルはミサモエスの頬をさすがに我慢出来ずに、引っ叩いた。
「っ痛!」
「マリ、何も叩くことは」
「今叩かずにいつ叩くの?妃殿下を側妃?で、あんたが王太子妃になるというの?」
「何よ!いい案じゃない!」
何で今まで思い付かなかったのだろう、出来る人が勝手にやればいいじゃない。
「うちは伯爵家、あちらは侯爵家だぞ?なぜわざわざ三ヶ国語も話せない伯爵家の娘を正妃にして、既に結婚している三ヶ国語以上話せる侯爵家の娘を側妃にするんだ?頭がおかしいのか?」
「私が可愛いからよ!」
私は可愛いのだから、いるだけいい。愛されるだけでいい。面倒なことは可愛くない、愛されない人がやればいいじゃない。
「五歳も下の優秀な妃殿下に、五歳も年上の使い古しの馬鹿など誰が娶るか!」
「っな、酷い!何てことをを言うの!」
「事実だ、あとお前はたいして可愛くはない。父上と母上は娘だから可愛いだけだ」
「はあ?そんなことあるわけないでしょう!みんな可愛いって言ってくれたわ」
姉や兄の妹なんですと言えば、皆が可愛い妹さんだねと言ってくれた。お姉様もお兄様も見ていたじゃない。
「社交辞令って知らないのか、本当に美しい人には皆、恐れ多くて言えないものだ。お前は鼠でも見た時と同じくらいのものだろう。私の友人もよくお前の末の妹は自分のことを可愛いと思い過ぎだとよく言われたよ。だから知り合いでもない美人の隣に平気で座れるのだと」
王妃陛下の生家であるスワン公爵家の嫡男の娘・ソアール様の隣に勝手に座った時は皆が驚いた。美しく優雅な隣に座れば、侍女のように、いや下働きのメイドくらいにしか見えなかった。慌てて、引き取りに行った私の苦労を考えて欲しい。
「あとピンクを好んで着ているが、似合うのは童顔の女性や色白の女性、あとは幼女だ。お前が着ると老けて見えるぞ」
「嘘ばっかり言わないで!皆、似合っているって言ってくれるわ」
ピンク色は私の象徴だ、可愛くて甘くて、優しい色は私以外に着て欲しくないくらいだもの。
「嘘じゃないよ、可愛いなら縁談が沢山あっても良かっただろう?姉さんもユアだって選ぶほどあったのに、お前は一つもなかった」
ユアとは現在、絶対に許さないと怒り狂いながら、実家に大急ぎで向かっている次女・ユアラノンである。
「殿下は守れないだろう、自分にも非があるのだから、黙って見ているしかない。ペルガメント侯爵は悪評を、いや事実である不貞を吹聴して、全てを搾り取る」
「ミサ、お願いだから、もう殿下のことは忘れなさい」
「でも、王太子妃になって、妃殿下って呼ばれたいの。私にピッタリでしょう?愛されることが私の務めでしょう?それなら出来るもの」
マリスアルとソースルは、何も出来ない娘にしたのは両親だが、一度嫁ぎ、この年になっても信じていることも問題だろうと思い、厳しい言葉を使うことにした。
「王家にそんな者は要らない、何も出来ないお前が入れば、排除されるだろうな。要らない、殺されるかもしれないぞ?」
「ころ、される?いえ、そんなはずないわ、皆、私を愛するはずよ。陛下だって娘だもの、お父様のように可愛がってくれるに決まっているわ」
「お前は愛妾になりたいのか」
「愛妾って何?」
「閨を担当する女性よ」
「えっ、三ヶ国語は話せなくていいの?」
そんな都合のいい存在があるの?愛妾なんて愛される私にピッタリじゃない。何で教えてくれなかったの。
「ええ、だって二度と表舞台には出ないからね」
「それは嫌よ!」
何よ、それ。折角いい話だと思ったのに、そんなおまけ要らないわ。
「皆に可愛い私の姿を見てもらうべきでしょう?そうよ、妻が二人にいるのは嫌だけど、今の王太子妃に側妃になって貰って、通訳をして貰えばいいんじゃない?」
「いい加減にしなさい!」
マリスアルはミサモエスの頬をさすがに我慢出来ずに、引っ叩いた。
「っ痛!」
「マリ、何も叩くことは」
「今叩かずにいつ叩くの?妃殿下を側妃?で、あんたが王太子妃になるというの?」
「何よ!いい案じゃない!」
何で今まで思い付かなかったのだろう、出来る人が勝手にやればいいじゃない。
「うちは伯爵家、あちらは侯爵家だぞ?なぜわざわざ三ヶ国語も話せない伯爵家の娘を正妃にして、既に結婚している三ヶ国語以上話せる侯爵家の娘を側妃にするんだ?頭がおかしいのか?」
「私が可愛いからよ!」
私は可愛いのだから、いるだけいい。愛されるだけでいい。面倒なことは可愛くない、愛されない人がやればいいじゃない。
「五歳も下の優秀な妃殿下に、五歳も年上の使い古しの馬鹿など誰が娶るか!」
「っな、酷い!何てことをを言うの!」
「事実だ、あとお前はたいして可愛くはない。父上と母上は娘だから可愛いだけだ」
「はあ?そんなことあるわけないでしょう!みんな可愛いって言ってくれたわ」
姉や兄の妹なんですと言えば、皆が可愛い妹さんだねと言ってくれた。お姉様もお兄様も見ていたじゃない。
「社交辞令って知らないのか、本当に美しい人には皆、恐れ多くて言えないものだ。お前は鼠でも見た時と同じくらいのものだろう。私の友人もよくお前の末の妹は自分のことを可愛いと思い過ぎだとよく言われたよ。だから知り合いでもない美人の隣に平気で座れるのだと」
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「あとピンクを好んで着ているが、似合うのは童顔の女性や色白の女性、あとは幼女だ。お前が着ると老けて見えるぞ」
「嘘ばっかり言わないで!皆、似合っているって言ってくれるわ」
ピンク色は私の象徴だ、可愛くて甘くて、優しい色は私以外に着て欲しくないくらいだもの。
「嘘じゃないよ、可愛いなら縁談が沢山あっても良かっただろう?姉さんもユアだって選ぶほどあったのに、お前は一つもなかった」
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