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聖女の血筋2
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「責任は持つ覚悟はあります。でも、心の中では考えてもいいですか?」
「ええ、もちろんよ」
「良かったです」
イリアは王妃陛下にも認められたことで、さらに気持ちが楽になった。
一方、クリーナもどう切り出そうかと考えていたが、聖女ということは口にせず、教会に通って欲しいと伝えることが重要であった。
「教会に行くことはある?」
「行ったことはありますが、行った方がいいものですか?」
「気持ちを落ち着けるために行くって方も、相談をする方もいますから、気軽に行ってみるのもいいと思うわ」
後継者として息抜きとして通うという形の方が、理想的だろうと考えた。
「はい、行ってみます」
「教会もマリアール侯爵家の方が来ると喜ぶと思うわ」
「そうなのですね、承知いたしました」
10歳ということから長々と引き留めることもできず、クリーナも手応えがあったというわけではないが、教会に行くように伝わっただろうと見送るしかなかった。
「どうだった?」
執務室に戻ると、ギルクはクリーナに訊ねた。
「教会には行くとは言っていたわ……」
「そうか、じゃあ後は定期的にレプラ神官長に任せればいい」
話はできたのなら良かったはずなのに、頬に手を当てるクリーナが気になった。
「ん?何かあったのか?」
「祖父と父以外に血筋はいないのかって言ってたわ。それは考えるとは思うのだけど、侯爵かシールドの可能性もあるのかしら?」
「だが、字も女性っぽかったぞ?二人も神託を驚いていたように見えたぞ?まあ、内容は知らなかったということはあるかもしれないが……」
「そうね……」
手紙の字も、マイードとシールドの驚く様子も、気持ちを抑えたようには見えなかったが、貴族は感情を隠したり、合わせることは可能だろう。
「本当に別に血筋があるということか?」
「それもあるのかしらって、イリアの反応を見ていて、思ったのよ」
「聖女ではないと言いたいのか?」
「賢い子だとは思うけど、何も知らないように見えてしまって……」
聖女だから自分以外にもいることを知っているのか?とも考えはしたが、そうだとも思えなかった。
「それも聖女の成せることなのかもしれないぞ?」
「そうね、それは否定できないわ」
「もしいたとしても、断絶してから随分経っているから、今さら探しようがない。探すようなことをするのも、良くないのではないか?」
「意に反することになりますわね」
「考えても答えは出ないこと、出してはいけないことではないか?」
「そうね、私の感覚だけで行うことではないわね」
聖女のことは話せないために、メイドには席を外させて、二人きりであったために、完全にクリーナだけの印象であった。
「もしかしたら、イリアが成長して、話してくれるということもあるかもしれませんしね」
「ああ、教会にも通ってくれるのなら、あちらで話すこともあるかもしれない」
「そうですわね」
レプラ神官長にはイリアに教会に行くように伝えたことを知らせて、すぐにイリアはシールドと共に教会に来たようで、聖女の血筋ですから、是非とも通っていただけると嬉しいと伝えた。
イリアも心が落ち着くと気に入ったこともあり、マイード、セイラ、シールドと一緒に通うようになった。
シールドのように王命を出すこともなく、イリアのすべてを受け止めてくれた、優しい婚約者を見付け、結婚した。
そして、イリアはプレッシャーを乗り越えて、マリアール侯爵家の血筋となる二人の女の子を産むこともできた。
唯一の聖女の血筋であるマリアール侯爵家は続いていく。
それでも、聖女だということをイリアが話すことは一生なかった。それなのに、イリア・マリアールは聖女と記録されることになった。
今代の聖女は、別のところにいたが、こちらも一生告げることはなかった。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
最終回のようですが、明日で終わります。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
「ええ、もちろんよ」
「良かったです」
イリアは王妃陛下にも認められたことで、さらに気持ちが楽になった。
一方、クリーナもどう切り出そうかと考えていたが、聖女ということは口にせず、教会に通って欲しいと伝えることが重要であった。
「教会に行くことはある?」
「行ったことはありますが、行った方がいいものですか?」
「気持ちを落ち着けるために行くって方も、相談をする方もいますから、気軽に行ってみるのもいいと思うわ」
後継者として息抜きとして通うという形の方が、理想的だろうと考えた。
「はい、行ってみます」
「教会もマリアール侯爵家の方が来ると喜ぶと思うわ」
「そうなのですね、承知いたしました」
10歳ということから長々と引き留めることもできず、クリーナも手応えがあったというわけではないが、教会に行くように伝わっただろうと見送るしかなかった。
「どうだった?」
執務室に戻ると、ギルクはクリーナに訊ねた。
「教会には行くとは言っていたわ……」
「そうか、じゃあ後は定期的にレプラ神官長に任せればいい」
話はできたのなら良かったはずなのに、頬に手を当てるクリーナが気になった。
「ん?何かあったのか?」
「祖父と父以外に血筋はいないのかって言ってたわ。それは考えるとは思うのだけど、侯爵かシールドの可能性もあるのかしら?」
「だが、字も女性っぽかったぞ?二人も神託を驚いていたように見えたぞ?まあ、内容は知らなかったということはあるかもしれないが……」
「そうね……」
手紙の字も、マイードとシールドの驚く様子も、気持ちを抑えたようには見えなかったが、貴族は感情を隠したり、合わせることは可能だろう。
「本当に別に血筋があるということか?」
「それもあるのかしらって、イリアの反応を見ていて、思ったのよ」
「聖女ではないと言いたいのか?」
「賢い子だとは思うけど、何も知らないように見えてしまって……」
聖女だから自分以外にもいることを知っているのか?とも考えはしたが、そうだとも思えなかった。
「それも聖女の成せることなのかもしれないぞ?」
「そうね、それは否定できないわ」
「もしいたとしても、断絶してから随分経っているから、今さら探しようがない。探すようなことをするのも、良くないのではないか?」
「意に反することになりますわね」
「考えても答えは出ないこと、出してはいけないことではないか?」
「そうね、私の感覚だけで行うことではないわね」
聖女のことは話せないために、メイドには席を外させて、二人きりであったために、完全にクリーナだけの印象であった。
「もしかしたら、イリアが成長して、話してくれるということもあるかもしれませんしね」
「ああ、教会にも通ってくれるのなら、あちらで話すこともあるかもしれない」
「そうですわね」
レプラ神官長にはイリアに教会に行くように伝えたことを知らせて、すぐにイリアはシールドと共に教会に来たようで、聖女の血筋ですから、是非とも通っていただけると嬉しいと伝えた。
イリアも心が落ち着くと気に入ったこともあり、マイード、セイラ、シールドと一緒に通うようになった。
シールドのように王命を出すこともなく、イリアのすべてを受け止めてくれた、優しい婚約者を見付け、結婚した。
そして、イリアはプレッシャーを乗り越えて、マリアール侯爵家の血筋となる二人の女の子を産むこともできた。
唯一の聖女の血筋であるマリアール侯爵家は続いていく。
それでも、聖女だということをイリアが話すことは一生なかった。それなのに、イリア・マリアールは聖女と記録されることになった。
今代の聖女は、別のところにいたが、こちらも一生告げることはなかった。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
最終回のようですが、明日で終わります。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
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