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【テイラー】ペジリー
「そうじゃない。もう戻っていい。誰か部屋まで送ってやってくれ」
「だって、私はディオエルに愛されているから、殺されるんじゃないの」
「医師!」
「ローズミー様、部屋に戻りましょう」
医師がローズミーを立たせて、護衛の一人が付いて行った。
「ライシード、ペジリーをローズミーに接触する前に連れて来てくれ。後、ローズミーに誰も会わせるな」
「承知いたしました」
ペジリーはローズミーの部屋の前で待っていたが、ローズミーが着く前に、ライシードによって連れて来られた。
「陛下、ローズミーには何を?大丈夫なのですか」
「大丈夫だ。ペジリーに聞きたいことがある」
「はい、何でしょうか。ローズミーのことですか」
「違う、私の番であったアイルーン・デリアのことだ。君が辛く当たっていたことは知っている。何をした?」
ペジリーは瞳孔を大きくしながら、唇を噛み締めた。
ローズミーのために動くと言えば、ペジリーが一番最初に頭に浮かぶ存在である。
「それは、ローズミーのためを思って」
「そんな話をしているのではない。何をしていたか、話せ」
「私は、ローズミーのためにしたことで」
「はあ…そんな話はしていないと言っているだろう!何をしたか言え!」
イオリクとペジリーに関しては、既に目撃者も、自分がしたことに自覚もあるために、ディオエルは殺気を当てた。
「っっっ、はっ、はっ、つら、くあたったことは、認めます」
「それで、ローズミーのために何をしたか聞いている」
「私は、何も、していません。あの子は傷付いて、病気まで患っているのですよ」
「その答えでいいのだな?」
「そ、そうです!私は、関係ありません」
ペジリーは明らかに何かに動揺し、知っているような様子ではあったが、知っていても話すことはないだろうと思っていた。
「アイルーン・デリアはこの国の者に殺されている、犯人を捜している。何か知っていることはあるか?」
「あ、あれは病死だと」
「そうではなかった」
「でも、どうして今更…」
「殺されたことに、今更などという言葉あるのか?」
テイラーの話を聞きながら、ディオエルも強く受け取った気持ちであった。
殺されたのに、病死だと言われることは許せないだろう。
妊娠していなかったら、自殺すら疑われていたかもしれない。実際、自殺したのではないかと言っていた者もいた。
「っあ、それは」
「殺されても時が経てばもういいと、お前は思っているのか?」
「ちが、ちがっ」
再び、ディオエルは殺気を当てたが、ペジリーは否定するばかりで、それこそ今更、簡単に部の悪いことを話すとは思っていない。
「知っていることがあれば話せ、まだ情状の余地がある」
「陛下は私を疑っているのですか」
「皆を疑っている。当分、お前はローズミーには会わせない」
「っな!どうして」
「一番、疑われているのがローズミーだからだ」
こう言えば、この女はじっとしてられず、何かあるのであれば、動くだろうと思っている。
「どうして!」
「どうして?当然ではないか?そなたが一番、ローズミーがどんな性格なのか、分かっているのではないか」
「そんなこと、あの子はそんなことしません。本当です。信じてください」
「もういい、何か話したいことがあるならば聞くがあるのか?」
「私は知りません」
「そうか、ならば戻れ」
ペジリーは何か言いたそうな顔をしながらも、トボトボと出て行った。
「ペジリーを見張って置いてくれ」
「はい」
これでイオリク、ローズミー、ペジリーは隔離することになった。
ローズミーと話を合わせるのは困難かもしれないが、イオリクとペジリーは接触するだろうと考えていた。
ハウニー、ロウス、エオナは話をしたければすればいいという状況にはしたが、どう動くかは監視させている。
「メロディ元妃はどうしますか?」
「明日、呼び出してくれるか?」
「承知しました」
「だって、私はディオエルに愛されているから、殺されるんじゃないの」
「医師!」
「ローズミー様、部屋に戻りましょう」
医師がローズミーを立たせて、護衛の一人が付いて行った。
「ライシード、ペジリーをローズミーに接触する前に連れて来てくれ。後、ローズミーに誰も会わせるな」
「承知いたしました」
ペジリーはローズミーの部屋の前で待っていたが、ローズミーが着く前に、ライシードによって連れて来られた。
「陛下、ローズミーには何を?大丈夫なのですか」
「大丈夫だ。ペジリーに聞きたいことがある」
「はい、何でしょうか。ローズミーのことですか」
「違う、私の番であったアイルーン・デリアのことだ。君が辛く当たっていたことは知っている。何をした?」
ペジリーは瞳孔を大きくしながら、唇を噛み締めた。
ローズミーのために動くと言えば、ペジリーが一番最初に頭に浮かぶ存在である。
「それは、ローズミーのためを思って」
「そんな話をしているのではない。何をしていたか、話せ」
「私は、ローズミーのためにしたことで」
「はあ…そんな話はしていないと言っているだろう!何をしたか言え!」
イオリクとペジリーに関しては、既に目撃者も、自分がしたことに自覚もあるために、ディオエルは殺気を当てた。
「っっっ、はっ、はっ、つら、くあたったことは、認めます」
「それで、ローズミーのために何をしたか聞いている」
「私は、何も、していません。あの子は傷付いて、病気まで患っているのですよ」
「その答えでいいのだな?」
「そ、そうです!私は、関係ありません」
ペジリーは明らかに何かに動揺し、知っているような様子ではあったが、知っていても話すことはないだろうと思っていた。
「アイルーン・デリアはこの国の者に殺されている、犯人を捜している。何か知っていることはあるか?」
「あ、あれは病死だと」
「そうではなかった」
「でも、どうして今更…」
「殺されたことに、今更などという言葉あるのか?」
テイラーの話を聞きながら、ディオエルも強く受け取った気持ちであった。
殺されたのに、病死だと言われることは許せないだろう。
妊娠していなかったら、自殺すら疑われていたかもしれない。実際、自殺したのではないかと言っていた者もいた。
「っあ、それは」
「殺されても時が経てばもういいと、お前は思っているのか?」
「ちが、ちがっ」
再び、ディオエルは殺気を当てたが、ペジリーは否定するばかりで、それこそ今更、簡単に部の悪いことを話すとは思っていない。
「知っていることがあれば話せ、まだ情状の余地がある」
「陛下は私を疑っているのですか」
「皆を疑っている。当分、お前はローズミーには会わせない」
「っな!どうして」
「一番、疑われているのがローズミーだからだ」
こう言えば、この女はじっとしてられず、何かあるのであれば、動くだろうと思っている。
「どうして!」
「どうして?当然ではないか?そなたが一番、ローズミーがどんな性格なのか、分かっているのではないか」
「そんなこと、あの子はそんなことしません。本当です。信じてください」
「もういい、何か話したいことがあるならば聞くがあるのか?」
「私は知りません」
「そうか、ならば戻れ」
ペジリーは何か言いたそうな顔をしながらも、トボトボと出て行った。
「ペジリーを見張って置いてくれ」
「はい」
これでイオリク、ローズミー、ペジリーは隔離することになった。
ローズミーと話を合わせるのは困難かもしれないが、イオリクとペジリーは接触するだろうと考えていた。
ハウニー、ロウス、エオナは話をしたければすればいいという状況にはしたが、どう動くかは監視させている。
「メロディ元妃はどうしますか?」
「明日、呼び出してくれるか?」
「承知しました」
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