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【テイラー】不純な気持ち1
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「エイク子爵に話をしましょう!そうすれば、何か変わるはずです」
「そうだな!」
ギリシスはテイラーに嫁ぐと言わせるつもりだったために、思い通りに行かずに、苛立っていた。
「竜帝国に喧嘩を売るということですね、敵とみなされる覚悟があるのですね?」
「ですが…番なのですよ、彼女が良いと言えば、全てが収まることなのですよ?それをどうして、こんなにも気を遣わなければならないのですか」
マフスはディオエルに慣れておらず、恐ろしい気持ちが強く、ディオエルの前では言えなかったことを話し始めた。
「皇帝陛下もテイラー嬢も望んでいないからです!そう言っているでしょう!それをあなたたちは、人の気持ちが分からないにもほどがありますよ!」
「皇帝陛下は望めないだけで、望んでらっしゃいます」
「そうだ!」
シュアリアは国王が腰ぎんちゃくのように見えて来て、ますます腹が立っていた。
「どうして、宰相がそんなことを決めるのです?皇帝陛下よりも、立場が上なのですか?意見が出来る立場なのですか?」
アイルーンのことなど関係ない、ディオエルへ番を娶れと言える人間はいないと言っていい。
「ですが、彼女一人の話ではありませんか。どうにでもなるでしょう」
「はあ…」
ギリシスだけでも理解しておらず、苦労しているのに、マフスまで同じことを言い出し、シュアリアとエレサーレは頭を抱えたくなった。
「お二人が責任を取れるなら構いません。ですが、あなた方が都合のいいようにお使いになっている、皇帝陛下のためという言葉はもう通用しませんよ?」
「だが、我々は皇帝陛下のためを思って」
「ですから!その皇帝陛下が止めろと言っているのです!それなのに、強行するということだと申しているのです!」
ディオエルも言い、シュアリアが言っても、理解していない。だが、ディオエルもこの二人を絶対に理解していないことを分かっているだろう。
恥ずかしい話だが、再度、エレサーレとディオエルに話をして置こうと決めた。
「っだが」
「ですから、エイク子爵に話を」
「宰相は、どこまでご存知なのですか?」
「どこまでとはどういう意味でしょうか、婚約解消のことではないのですか?婚約は解消しているのですから、問題ないではありませんか」
「そうではありません」
エイク子爵家などどうにでもなる、上辺だけの事情を読んだだけなのだろう。
「婚約解消は、ピアット子爵令息とペイザル男爵令嬢の有責だと聞いております。彼女が悪くないことは分かっております」
「それを唆したのは、テイラー嬢の妹であるラオナだと言うことも?」
「え?唆した?」
「そうです、彼女が家を継ぎたいためにペイザル男爵令嬢を唆したのです。結局、ピアット子爵令息とペイザル男爵令嬢もまだ婚約していませんけどね」
テイラーの元婚約者と元友人は、未だに婚約はしていなかった。
婚約解消に、テイラーが退学したこと、エイク子爵家からも籍を抜いたことで、メイトとミニーは周囲の冷ややかな視線の中にいた。
テイラーは清々していたとしても、一人の令嬢の人生を、二人は変えてしまったのだから、当然ではある。
しかも、子爵令息と男爵令嬢で、高位貴族から恥知らずという扱いになっても、何も言うことは出来なかった。
テイラーも思っていたように、メルトにもミニーにも継ぐような家がないことに気付いたのは、婚約を解消してからであった。
メルトはテイラーとは違って、ミニーに好意を寄せられ、頼られることで、調子に乗っていた。親より先にテイラーに告げたために、家族が止める間もなく、婿入りする子爵家も失った。
メルトは婿入りであることは分かっていた。だが、当時はなぜかどうにかなるだろうと思っていたが、現実となればどうにもならない。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日より、
新しい話「病める時も、健やかではない時も」を投稿しております。
巻き戻る人生を送っている話です。
よろしければ、よろしくお願いいたします。
「そうだな!」
ギリシスはテイラーに嫁ぐと言わせるつもりだったために、思い通りに行かずに、苛立っていた。
「竜帝国に喧嘩を売るということですね、敵とみなされる覚悟があるのですね?」
「ですが…番なのですよ、彼女が良いと言えば、全てが収まることなのですよ?それをどうして、こんなにも気を遣わなければならないのですか」
マフスはディオエルに慣れておらず、恐ろしい気持ちが強く、ディオエルの前では言えなかったことを話し始めた。
「皇帝陛下もテイラー嬢も望んでいないからです!そう言っているでしょう!それをあなたたちは、人の気持ちが分からないにもほどがありますよ!」
「皇帝陛下は望めないだけで、望んでらっしゃいます」
「そうだ!」
シュアリアは国王が腰ぎんちゃくのように見えて来て、ますます腹が立っていた。
「どうして、宰相がそんなことを決めるのです?皇帝陛下よりも、立場が上なのですか?意見が出来る立場なのですか?」
アイルーンのことなど関係ない、ディオエルへ番を娶れと言える人間はいないと言っていい。
「ですが、彼女一人の話ではありませんか。どうにでもなるでしょう」
「はあ…」
ギリシスだけでも理解しておらず、苦労しているのに、マフスまで同じことを言い出し、シュアリアとエレサーレは頭を抱えたくなった。
「お二人が責任を取れるなら構いません。ですが、あなた方が都合のいいようにお使いになっている、皇帝陛下のためという言葉はもう通用しませんよ?」
「だが、我々は皇帝陛下のためを思って」
「ですから!その皇帝陛下が止めろと言っているのです!それなのに、強行するということだと申しているのです!」
ディオエルも言い、シュアリアが言っても、理解していない。だが、ディオエルもこの二人を絶対に理解していないことを分かっているだろう。
恥ずかしい話だが、再度、エレサーレとディオエルに話をして置こうと決めた。
「っだが」
「ですから、エイク子爵に話を」
「宰相は、どこまでご存知なのですか?」
「どこまでとはどういう意味でしょうか、婚約解消のことではないのですか?婚約は解消しているのですから、問題ないではありませんか」
「そうではありません」
エイク子爵家などどうにでもなる、上辺だけの事情を読んだだけなのだろう。
「婚約解消は、ピアット子爵令息とペイザル男爵令嬢の有責だと聞いております。彼女が悪くないことは分かっております」
「それを唆したのは、テイラー嬢の妹であるラオナだと言うことも?」
「え?唆した?」
「そうです、彼女が家を継ぎたいためにペイザル男爵令嬢を唆したのです。結局、ピアット子爵令息とペイザル男爵令嬢もまだ婚約していませんけどね」
テイラーの元婚約者と元友人は、未だに婚約はしていなかった。
婚約解消に、テイラーが退学したこと、エイク子爵家からも籍を抜いたことで、メイトとミニーは周囲の冷ややかな視線の中にいた。
テイラーは清々していたとしても、一人の令嬢の人生を、二人は変えてしまったのだから、当然ではある。
しかも、子爵令息と男爵令嬢で、高位貴族から恥知らずという扱いになっても、何も言うことは出来なかった。
テイラーも思っていたように、メルトにもミニーにも継ぐような家がないことに気付いたのは、婚約を解消してからであった。
メルトはテイラーとは違って、ミニーに好意を寄せられ、頼られることで、調子に乗っていた。親より先にテイラーに告げたために、家族が止める間もなく、婿入りする子爵家も失った。
メルトは婿入りであることは分かっていた。だが、当時はなぜかどうにかなるだろうと思っていたが、現実となればどうにもならない。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日より、
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よろしければ、よろしくお願いいたします。
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