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第9話
彼の不確実な特性3
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定例会で報告を終え、セナリアンは出されたワインはガブガブと、二杯一気に飲み終えると、いつになく真面目な顔で、聞いていただけますかと切り出したので、陛下はごくりと生唾をのんだ。
「マージナルが、これだけ女性を惑わすのはさすがにおかしいと思うんです」
「は?」
「おかしいと思いませんか?ちょっと好意を持たれやすいでは済まないでしょう?」
「魅了だとでも言うのか?」
「そこなのです。魔力や魔術であれば、私が気付くでしょう?自身の魔力しか持っていませんし、念のため鑑定術で調べましたが否でした。ならば相手に掛かっていたのか、全員調べてみましたが、何もありませんでした」
実はセナリアンは別の案件も抱えながら、精神を操る可能性のある過去の例で、特に本人に関係なく引き起こす事案に、該当するものはないか探っていたのだ。
「付けている魔道具も問題なし。眠っている間に、薬物を疑って、何度か浄化もしてみましたが、効果は言う必要もありませんよね」
眠っている間に最愛の妻に薬物を疑われて、浄化されているマージナルよ、リスルートがいたら惨いと言うだろう。でも普通の妻はそもそも浄化できないのだよ。
「ならば、何だというのだ?」
「私は不確実な特性と呼んでおります」
「特性…そのものだけが持つ性質か」
「ええ、それでお義母様に聞いてみたのです。昔からあったことなのかと」
「ルラーラ夫人か」
「はい、確かに令嬢に囲まれることは幼少期から多かったそうです。自分のことを好きだと思い込む人は、たまにいたそうですが、お義母様が憶えている限り二人。あとは無理やりプレゼントを渡そうとしたり、身体に触れようとしたりだったそうです」
セナリアンは魔力、魔術のことばかり考えていたが、実は関係のない可能性もあるのではないかと、母親であるルラーラに話を聞くことにした。この義母と嫁、元々は母親同士が親しい間柄だったので、距離は近い。
ルラーラも結婚後のことは知っている女性もいたが、セナリアンは時間を取られるのは不本意だが、気持ちの面で謝罪されることは望んでいなかったので、詳しくは話さずにそれとなく昔から女性に好意を持たれることが多いのかと聞いたのだ。
「きっかけはクリミナの聖女でした」
「あれはむしろ向こうが魅了を持っていたんだろう?」
「既に私が封じておりましたから、関係ないと判断して差し支えないと思います。報告書にも書きましたが、帰る前日にあの聖女が部屋で、マージナルで妄想しているのを聞いたんです。たった一瞬会った相手ですよ?おかしいでしょう?」
マージナルが入室したのは時間にすれば、おそらく一分二分の話である、
「踏まえた上で、考えられることが三つあるのです」
「三つ?」
精神を操るものだけではないとしたら、そう考えることにした。
「一つ、マージナルが大きく変わったことと言えば?」
「まさか、結婚か?」
「正解です!私と結婚した後の方が酷いでしょう?過去に二人ですよ?それがこのところ、運び人です」
「でもそれならばシャーロット様は別として、カサブランカ様はそのようなことがあったのか」
「文献としてはありませんでした。そもそも例がないのです。あとは私の魔力が接触などで、少なからず移るせいかもしれないと考えもしました。でも浄化までしても意味はなかったでしょう?」
「確かにそうだな」
陛下もセナリアンの影響だとすると、マージナルがセナリアンの力を吸収したのではないかと考えた。
「ただこれも私の魔力とマージナルの魔力の相性が良いせいかもしれない」
「え?相性がいいのか?知らなかったぞ」
「嬉しいとも思えないところなので、言いたくなかったんです。ただし、私はイレギュラーな存在ですから、何が起こっても不思議ではない、そうなると全て終わってしまうので、それは前提として、お義母様にあることを聞いたのです」
「あること?」
「マージナルが、これだけ女性を惑わすのはさすがにおかしいと思うんです」
「は?」
「おかしいと思いませんか?ちょっと好意を持たれやすいでは済まないでしょう?」
「魅了だとでも言うのか?」
「そこなのです。魔力や魔術であれば、私が気付くでしょう?自身の魔力しか持っていませんし、念のため鑑定術で調べましたが否でした。ならば相手に掛かっていたのか、全員調べてみましたが、何もありませんでした」
実はセナリアンは別の案件も抱えながら、精神を操る可能性のある過去の例で、特に本人に関係なく引き起こす事案に、該当するものはないか探っていたのだ。
「付けている魔道具も問題なし。眠っている間に、薬物を疑って、何度か浄化もしてみましたが、効果は言う必要もありませんよね」
眠っている間に最愛の妻に薬物を疑われて、浄化されているマージナルよ、リスルートがいたら惨いと言うだろう。でも普通の妻はそもそも浄化できないのだよ。
「ならば、何だというのだ?」
「私は不確実な特性と呼んでおります」
「特性…そのものだけが持つ性質か」
「ええ、それでお義母様に聞いてみたのです。昔からあったことなのかと」
「ルラーラ夫人か」
「はい、確かに令嬢に囲まれることは幼少期から多かったそうです。自分のことを好きだと思い込む人は、たまにいたそうですが、お義母様が憶えている限り二人。あとは無理やりプレゼントを渡そうとしたり、身体に触れようとしたりだったそうです」
セナリアンは魔力、魔術のことばかり考えていたが、実は関係のない可能性もあるのではないかと、母親であるルラーラに話を聞くことにした。この義母と嫁、元々は母親同士が親しい間柄だったので、距離は近い。
ルラーラも結婚後のことは知っている女性もいたが、セナリアンは時間を取られるのは不本意だが、気持ちの面で謝罪されることは望んでいなかったので、詳しくは話さずにそれとなく昔から女性に好意を持たれることが多いのかと聞いたのだ。
「きっかけはクリミナの聖女でした」
「あれはむしろ向こうが魅了を持っていたんだろう?」
「既に私が封じておりましたから、関係ないと判断して差し支えないと思います。報告書にも書きましたが、帰る前日にあの聖女が部屋で、マージナルで妄想しているのを聞いたんです。たった一瞬会った相手ですよ?おかしいでしょう?」
マージナルが入室したのは時間にすれば、おそらく一分二分の話である、
「踏まえた上で、考えられることが三つあるのです」
「三つ?」
精神を操るものだけではないとしたら、そう考えることにした。
「一つ、マージナルが大きく変わったことと言えば?」
「まさか、結婚か?」
「正解です!私と結婚した後の方が酷いでしょう?過去に二人ですよ?それがこのところ、運び人です」
「でもそれならばシャーロット様は別として、カサブランカ様はそのようなことがあったのか」
「文献としてはありませんでした。そもそも例がないのです。あとは私の魔力が接触などで、少なからず移るせいかもしれないと考えもしました。でも浄化までしても意味はなかったでしょう?」
「確かにそうだな」
陛下もセナリアンの影響だとすると、マージナルがセナリアンの力を吸収したのではないかと考えた。
「ただこれも私の魔力とマージナルの魔力の相性が良いせいかもしれない」
「え?相性がいいのか?知らなかったぞ」
「嬉しいとも思えないところなので、言いたくなかったんです。ただし、私はイレギュラーな存在ですから、何が起こっても不思議ではない、そうなると全て終わってしまうので、それは前提として、お義母様にあることを聞いたのです」
「あること?」
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