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理由を知りたい
「それで、どうして私の手伝いにそんなにこだわるのだ?」
「それは、殿下のお役に立ちたくて」
追い込まれたオマリーは、エルドールの目は見れないまま答えたが、それは前にも聞いた答えであった。
「前にも聞いた」
「ですが、それが本当の気持ちで」
十分、殿下に擦り寄っているようにしか見えない状況であるが、オマリーは与えられるのではなく、何も望んでいない、役に立ちたい善意だと、訴えることにした。
「前にも言ったが、私の個人的な手伝いを、君以外にもだが、生徒会の者に頼むことはない」
「でも…」
「理由をハッキリ言ってくれ。何か目的があるんだろう?」
「そんなことはありません」
「何か優遇して欲しいのであれば、王子でしかない私に言われても困る。そのくらい、分かるだろう?」
「そんなことは考えていません」
「手伝って貰いたいことはないと断った、だが君は何度も言いに来る、おかしいとは思わないか?」
結局、違います、そんなつもりではありませんと言い、理由という理由を何も答えないオマリーに、エルドールはあることを思い出した。
「そういえば、オズラール公爵令嬢がやるべきことではないかと言っていたな?私でよければお手伝いしたいと」
その言葉にジュニパーは、いつもの穏やかさは崩れ、眉間に皺を寄せた。
「まさか君が婚約者の代わりだとでも思っていたわけではないよな?」
「そ、そのようなことは思っていません」
オマリーは真っ赤になって、首を振った。
「ならば、なぜオズラール公爵令嬢が、やるべきことではなどと言ったんだ?」
「それは、学園にいらっしゃらないので…殿下がお困りになっているのではないかと…それで」
「困っても、君に頼むことはないし、オズラール公爵令嬢は自分のやるべきことを、きちんと行っている。君に口を出す権利はないと思うが?」
「…っ」
「それとも、権利があるとでも思っているのではないよな?」
「…お、おりません」
初めて見るエルドールの鋭い目つきに、オマリーもいいわけを言うことが出来ず、認めるしかなかった。
「ならば、君が望んでいた手伝いに行くといい。頑張ってくれ」
「…あ、はい」
オマリーはとぼとぼと出て行き、創立記念誌の資料をまとめに向かったが、グイーズ先生に今日は気分が悪いので休ませて欲しいと言って、帰って行った。
オマリーが出て行くと、ジュニパーが声を上げた。
「オズラール公爵令嬢のことをおっしゃっられておりましたの?」
「ああ、前に先ほど言ったようなことを言っていたのだ」
「信じられませんわ、あり得ませんでしょう!私でもそのようなことは口が裂けても言えませんわ、令嬢として教育を受けていないのかしら?」
「ああ…そういった可能性もあるのか」
エルドールは、初めて令嬢としての教育を受けていない可能性に気付いた。
「私もSクラスなのだから、理解していないとは思っておりませんでしたが、今一度、受けて貰った方がよろしいのではありませんか」
「そうだな…グイーズ先生に聞いてみよう」
「それがよろしいですわ」
不愉快だわと言わんばかりに、ジュニパーは怒っていた。
「結局、理由も分かりませんでしたわね。ですが、彼女にとって殿下の手伝いをすることが大事なのでしょう」
「優遇して貰えることがあると思っているのだろうか」
「何をかは分かりませんが、そう思っていらっしゃるのではないでしょうか」
「だが、言わない」
「はい…さすがに言い辛いと思っているのかもしれません」
「そうかもしれぬが、付き合い切れない」
ここまで付き合う必要がないとも思い始めてはいた。
だが、生徒会を何か特別な理由なく外されたとなれば、選ばれるよりも問題があるとされる。エルドールも生徒会長として、折角選ばれた仲間なのだから、穏便に済ませようと思ったからこそである。
「それは、殿下のお役に立ちたくて」
追い込まれたオマリーは、エルドールの目は見れないまま答えたが、それは前にも聞いた答えであった。
「前にも聞いた」
「ですが、それが本当の気持ちで」
十分、殿下に擦り寄っているようにしか見えない状況であるが、オマリーは与えられるのではなく、何も望んでいない、役に立ちたい善意だと、訴えることにした。
「前にも言ったが、私の個人的な手伝いを、君以外にもだが、生徒会の者に頼むことはない」
「でも…」
「理由をハッキリ言ってくれ。何か目的があるんだろう?」
「そんなことはありません」
「何か優遇して欲しいのであれば、王子でしかない私に言われても困る。そのくらい、分かるだろう?」
「そんなことは考えていません」
「手伝って貰いたいことはないと断った、だが君は何度も言いに来る、おかしいとは思わないか?」
結局、違います、そんなつもりではありませんと言い、理由という理由を何も答えないオマリーに、エルドールはあることを思い出した。
「そういえば、オズラール公爵令嬢がやるべきことではないかと言っていたな?私でよければお手伝いしたいと」
その言葉にジュニパーは、いつもの穏やかさは崩れ、眉間に皺を寄せた。
「まさか君が婚約者の代わりだとでも思っていたわけではないよな?」
「そ、そのようなことは思っていません」
オマリーは真っ赤になって、首を振った。
「ならば、なぜオズラール公爵令嬢が、やるべきことではなどと言ったんだ?」
「それは、学園にいらっしゃらないので…殿下がお困りになっているのではないかと…それで」
「困っても、君に頼むことはないし、オズラール公爵令嬢は自分のやるべきことを、きちんと行っている。君に口を出す権利はないと思うが?」
「…っ」
「それとも、権利があるとでも思っているのではないよな?」
「…お、おりません」
初めて見るエルドールの鋭い目つきに、オマリーもいいわけを言うことが出来ず、認めるしかなかった。
「ならば、君が望んでいた手伝いに行くといい。頑張ってくれ」
「…あ、はい」
オマリーはとぼとぼと出て行き、創立記念誌の資料をまとめに向かったが、グイーズ先生に今日は気分が悪いので休ませて欲しいと言って、帰って行った。
オマリーが出て行くと、ジュニパーが声を上げた。
「オズラール公爵令嬢のことをおっしゃっられておりましたの?」
「ああ、前に先ほど言ったようなことを言っていたのだ」
「信じられませんわ、あり得ませんでしょう!私でもそのようなことは口が裂けても言えませんわ、令嬢として教育を受けていないのかしら?」
「ああ…そういった可能性もあるのか」
エルドールは、初めて令嬢としての教育を受けていない可能性に気付いた。
「私もSクラスなのだから、理解していないとは思っておりませんでしたが、今一度、受けて貰った方がよろしいのではありませんか」
「そうだな…グイーズ先生に聞いてみよう」
「それがよろしいですわ」
不愉快だわと言わんばかりに、ジュニパーは怒っていた。
「結局、理由も分かりませんでしたわね。ですが、彼女にとって殿下の手伝いをすることが大事なのでしょう」
「優遇して貰えることがあると思っているのだろうか」
「何をかは分かりませんが、そう思っていらっしゃるのではないでしょうか」
「だが、言わない」
「はい…さすがに言い辛いと思っているのかもしれません」
「そうかもしれぬが、付き合い切れない」
ここまで付き合う必要がないとも思い始めてはいた。
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お読みいただき、ありがとうございます。
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それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。