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クラス替え
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「ABクラスに移ることも話したのだな?」
「はい、ノーリー嬢はSクラスは許可は出来ないと、ハッソ嬢もSクラスに残りたいなら試験を受けるように言いました」
「どのくらいなのかは、気になるところではあるな」
「今回は受けないとしても、次回の試験は二人ともに受けて貰うように話しました」
「そうか、それなら結果が分かるな」
4ヶ月後についに聖女の実力が、分かるということだろう。
「侯爵は出来が悪く、落ちたように思うのではないかと心配していたようですが、実際にノーリー嬢はSクラスで最下位だと伝えました」
ダズベルトも最下位だと言われれば、納得せざる得なかっただろうと思った。
今のところ、ハッソ嬢が聖女と呼ばれていること以外は、留学させることに困るようなことはない。
「聖女ということを除けば、問題も起こしていないのなら、反対することはないのだが…なぜ、ルスデン王国では聖女と呼ばれているのだろうな?」
「それは分かりませんが、教師たちがまさか学力が低い中で、あの二人はまだ良かっただけということはないですよね?と申しておりまして」
「まさか…」
「ええ、ですがグルダイヤ侯爵も、ルスデン王国では優秀な二人だったと」
「あの点数で?」
Sクラスの試験ではあったが、優秀だというならば、Sクラスの者は皆、最優秀であろう。
「はい…ですが、さすがにグルダイヤ侯爵も聞いただけで、あのように入れ込むようなことはないでしょうから、きちんとした理由はあるのでしょう」
「そうか…こちらも相談させて貰ってもいいか?」
グルダイヤ侯爵はわざわざルスデン王国にも訪ねているのだから、信じただけということはないだろう。
「勿論でございます」
ダズベルトは窓口になっているオーバンとメイラン、ローレルとエルドール、宰相に学園長との話をして、意見を聞くことにした。
「いいのではありませんか、問題児はもういないのですし」
「聖女の実力も気になるところですしね」
「ええ、これで駄目でも留学を終えて帰ってしまえば、恥を晒さずにも済むのではなくて?」
今日もメイランは辛辣である。
「ヨルレアン嬢にも、聞いた方がいいのではありませんか?」
「ああ、それは勿論。まだ準備が整わないとのことだったから、延長は都合がいいかもしれない」
ヨルレアンに頼んだ解読の方は、経過報告はあるが、まだ行えるとはなっていないままだった。急がせる気もなかったので、一旦短期留学を終えてからでもいいとすら思っていたのである。
「宰相はどう思う?」
「今のところ問題はなさそうなので、いいのではありませんか」
「ならば、延長を許可して、次の試験を受けさせ、結果が出たら終了ということにしよう。解読も準備が整っていれば、その際に行おう」
話は纏まり、留学の延長が決まり、アリナとファミラは3ヶ月目から、人数の少ない方のAクラスに替わることになった。
ルビーは同じクラスではなくなってしまうことを伝えられ、Aクラスの生徒たちにリスカーダと共に、何かあれば二人に言って欲しいと伝えることになった。
アリナとファミラも2ヶ月も経てば、学園で困ることもなくなり、Aクラスの生徒も、二人というより、聖女だと呼ばれていることを聞き、アリナには気にはなっていたが、必要があれば話せばいいかとくらいに思っていた。
二人はAクラスに移っても、特に変わることはなく、授業を受け、時間のある時は図書館の片隅で勉強をする日々を過ごしていた。
そんな、アリナとファミラに声を掛けたのは、オマリー・トドックであった。
「一年生?」
「あっ、はい」
「留学生です」
何も知らなければ、オマリーは害のある令嬢には見えない。しかも、留学生である二人は、留年していることも、誰かに教えて貰わないと分かるはずもない。
「はい、ノーリー嬢はSクラスは許可は出来ないと、ハッソ嬢もSクラスに残りたいなら試験を受けるように言いました」
「どのくらいなのかは、気になるところではあるな」
「今回は受けないとしても、次回の試験は二人ともに受けて貰うように話しました」
「そうか、それなら結果が分かるな」
4ヶ月後についに聖女の実力が、分かるということだろう。
「侯爵は出来が悪く、落ちたように思うのではないかと心配していたようですが、実際にノーリー嬢はSクラスで最下位だと伝えました」
ダズベルトも最下位だと言われれば、納得せざる得なかっただろうと思った。
今のところ、ハッソ嬢が聖女と呼ばれていること以外は、留学させることに困るようなことはない。
「聖女ということを除けば、問題も起こしていないのなら、反対することはないのだが…なぜ、ルスデン王国では聖女と呼ばれているのだろうな?」
「それは分かりませんが、教師たちがまさか学力が低い中で、あの二人はまだ良かっただけということはないですよね?と申しておりまして」
「まさか…」
「ええ、ですがグルダイヤ侯爵も、ルスデン王国では優秀な二人だったと」
「あの点数で?」
Sクラスの試験ではあったが、優秀だというならば、Sクラスの者は皆、最優秀であろう。
「はい…ですが、さすがにグルダイヤ侯爵も聞いただけで、あのように入れ込むようなことはないでしょうから、きちんとした理由はあるのでしょう」
「そうか…こちらも相談させて貰ってもいいか?」
グルダイヤ侯爵はわざわざルスデン王国にも訪ねているのだから、信じただけということはないだろう。
「勿論でございます」
ダズベルトは窓口になっているオーバンとメイラン、ローレルとエルドール、宰相に学園長との話をして、意見を聞くことにした。
「いいのではありませんか、問題児はもういないのですし」
「聖女の実力も気になるところですしね」
「ええ、これで駄目でも留学を終えて帰ってしまえば、恥を晒さずにも済むのではなくて?」
今日もメイランは辛辣である。
「ヨルレアン嬢にも、聞いた方がいいのではありませんか?」
「ああ、それは勿論。まだ準備が整わないとのことだったから、延長は都合がいいかもしれない」
ヨルレアンに頼んだ解読の方は、経過報告はあるが、まだ行えるとはなっていないままだった。急がせる気もなかったので、一旦短期留学を終えてからでもいいとすら思っていたのである。
「宰相はどう思う?」
「今のところ問題はなさそうなので、いいのではありませんか」
「ならば、延長を許可して、次の試験を受けさせ、結果が出たら終了ということにしよう。解読も準備が整っていれば、その際に行おう」
話は纏まり、留学の延長が決まり、アリナとファミラは3ヶ月目から、人数の少ない方のAクラスに替わることになった。
ルビーは同じクラスではなくなってしまうことを伝えられ、Aクラスの生徒たちにリスカーダと共に、何かあれば二人に言って欲しいと伝えることになった。
アリナとファミラも2ヶ月も経てば、学園で困ることもなくなり、Aクラスの生徒も、二人というより、聖女だと呼ばれていることを聞き、アリナには気にはなっていたが、必要があれば話せばいいかとくらいに思っていた。
二人はAクラスに移っても、特に変わることはなく、授業を受け、時間のある時は図書館の片隅で勉強をする日々を過ごしていた。
そんな、アリナとファミラに声を掛けたのは、オマリー・トドックであった。
「一年生?」
「あっ、はい」
「留学生です」
何も知らなければ、オマリーは害のある令嬢には見えない。しかも、留学生である二人は、留年していることも、誰かに教えて貰わないと分かるはずもない。
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