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呪い
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「これから、あなたたちは涼ちゃんの契約のせいで呪われた一族になるの」
「っ、どうして私が」
「それはあなたが契約したからよ」
「そんなことはしていないわ」
涼希は必死で否定を続けていたが、風蓮はある仮定が頭に浮かび始めていた。
「一族ってことは、血族ということですか?」
「ええ、涼ちゃんと血の繋がった方は皆ね」
親族は顔を見合わせて、どういうことなのかと、顔色を一気に悪くした。
「だから、皆とは言ったけど、夏叔母様は唯一逃れられるわ。お母さんの親族とかもね。とは言っても、何だか気まずいですよね……ごめんなさい」
夏はキョロキョロと見渡したが、いたたまれずに下を向いた。
「美月は呪われたのか?」
「何を聞いているの?お母さんが生きていても、呪われはしないわ」
誠一は夏が逃れられると言っているのに、同条件の美月が呪われるはずがない。
「ああ、そうか。私は呪われるのか?」
「そうなるわね」
「そんな!どうなるんだ!」
「涼ちゃんが起点となるから、親、姉妹、祖父母は特に濃く呪われると思うわ。だから、お父さんはまだマシってところね」
「そうなのか?」
「花穂ちゃんは子どももいるから、可哀想ね」
「呪いだなんて、そんなの嘘よ!」
叫んだ涼希に詠は黙ったまま、急に立ち上がって、涼希の手を取り、自分の掌と涼希の掌を合わせた。
すると、涼希の頭にはある契約が蘇った。
「これで記憶が蘇るわ。田生涼希は邪神と契約をしたの。何があっても、契約はなくならないの。そう言われたでしょう?」
「っ、な、あっ、あっ、う、そ……そ、んな」
「涼希、どうしたの」
「涼希?」
涼希は言葉が出ず、顔は真っ青になり、カタカタと震え始めた。
「邪神との契約だったということですか」
元の席に戻った詠に、風蓮が問い掛けた。
「そうね」
「風蓮、どういうことだ?」
黙って聞いていた光峯が問い掛けた。
英仁は詠に釘付けになっており、その言葉を聞き逃すまいと聞いていたが、内容についてはどうでもいい気持ちであった。
「まさかと思っておりましたが、それならすべてが繋がります。魂を入れ替えるようなことは、まともな神はしない。ですが、邪神であれば、面白がって契約をするかもしれません」
「邪神が二人の魂を入れ替えたということか?」
「はい、そういうことなのでしょう。そして、その契約には呪いが引き換えだった。それを涼希さんが行ったということなのでしょう」
涼希はどういうことなのかと、美里や則人に何を問い掛けられても、震えたままで何も答えない。
「さっき、私がそんなはずないって、下手な演技をしたでしょう?あれが、涼ちゃんが私に言った台詞なの」
「え?」
「逆だったのよ、私ではなく、涼ちゃんが運命の相手だったって分かった時のことを真似てみたの」
「まさか……時が戻っている、のですか?」
「大正解」
詠は風蓮に向かって、にっこりと微笑んだ。
「そんな……」
「正確にはなかったことになったの」
「では、今は二度目ということですか?」
「そう、記憶があるのは私だけ。でも、記憶を戻すことは可能なの」
「先程の……」
涼希はおそらく、邪神のと契約のことを思い出したのだろう。
「私とも会ったことがあったということですか?」
「そう、あなたはあの時も呼ばれたの。私が運命の相手だと偽ったと責められて、どういうことなのかと、あの時も魂が入れ替わっていたと言ったわ。でも理由は分からなかった、今回と同じね」
詠は穏やかに話しているように見えていたが、風蓮も恨んでいるように感じた。
「申し訳ございません」
「許さないわ」
詠は目を細めて笑ってはいたが、おそらく何かあったのだろうと、血族だけでなく、自分たちも含まれていること、絶望の言葉が深く突き刺さり始めた。
「っ、どうして私が」
「それはあなたが契約したからよ」
「そんなことはしていないわ」
涼希は必死で否定を続けていたが、風蓮はある仮定が頭に浮かび始めていた。
「一族ってことは、血族ということですか?」
「ええ、涼ちゃんと血の繋がった方は皆ね」
親族は顔を見合わせて、どういうことなのかと、顔色を一気に悪くした。
「だから、皆とは言ったけど、夏叔母様は唯一逃れられるわ。お母さんの親族とかもね。とは言っても、何だか気まずいですよね……ごめんなさい」
夏はキョロキョロと見渡したが、いたたまれずに下を向いた。
「美月は呪われたのか?」
「何を聞いているの?お母さんが生きていても、呪われはしないわ」
誠一は夏が逃れられると言っているのに、同条件の美月が呪われるはずがない。
「ああ、そうか。私は呪われるのか?」
「そうなるわね」
「そんな!どうなるんだ!」
「涼ちゃんが起点となるから、親、姉妹、祖父母は特に濃く呪われると思うわ。だから、お父さんはまだマシってところね」
「そうなのか?」
「花穂ちゃんは子どももいるから、可哀想ね」
「呪いだなんて、そんなの嘘よ!」
叫んだ涼希に詠は黙ったまま、急に立ち上がって、涼希の手を取り、自分の掌と涼希の掌を合わせた。
すると、涼希の頭にはある契約が蘇った。
「これで記憶が蘇るわ。田生涼希は邪神と契約をしたの。何があっても、契約はなくならないの。そう言われたでしょう?」
「っ、な、あっ、あっ、う、そ……そ、んな」
「涼希、どうしたの」
「涼希?」
涼希は言葉が出ず、顔は真っ青になり、カタカタと震え始めた。
「邪神との契約だったということですか」
元の席に戻った詠に、風蓮が問い掛けた。
「そうね」
「風蓮、どういうことだ?」
黙って聞いていた光峯が問い掛けた。
英仁は詠に釘付けになっており、その言葉を聞き逃すまいと聞いていたが、内容についてはどうでもいい気持ちであった。
「まさかと思っておりましたが、それならすべてが繋がります。魂を入れ替えるようなことは、まともな神はしない。ですが、邪神であれば、面白がって契約をするかもしれません」
「邪神が二人の魂を入れ替えたということか?」
「はい、そういうことなのでしょう。そして、その契約には呪いが引き換えだった。それを涼希さんが行ったということなのでしょう」
涼希はどういうことなのかと、美里や則人に何を問い掛けられても、震えたままで何も答えない。
「さっき、私がそんなはずないって、下手な演技をしたでしょう?あれが、涼ちゃんが私に言った台詞なの」
「え?」
「逆だったのよ、私ではなく、涼ちゃんが運命の相手だったって分かった時のことを真似てみたの」
「まさか……時が戻っている、のですか?」
「大正解」
詠は風蓮に向かって、にっこりと微笑んだ。
「そんな……」
「正確にはなかったことになったの」
「では、今は二度目ということですか?」
「そう、記憶があるのは私だけ。でも、記憶を戻すことは可能なの」
「先程の……」
涼希はおそらく、邪神のと契約のことを思い出したのだろう。
「私とも会ったことがあったということですか?」
「そう、あなたはあの時も呼ばれたの。私が運命の相手だと偽ったと責められて、どういうことなのかと、あの時も魂が入れ替わっていたと言ったわ。でも理由は分からなかった、今回と同じね」
詠は穏やかに話しているように見えていたが、風蓮も恨んでいるように感じた。
「申し訳ございません」
「許さないわ」
詠は目を細めて笑ってはいたが、おそらく何かあったのだろうと、血族だけでなく、自分たちも含まれていること、絶望の言葉が深く突き刺さり始めた。
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