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いなくなった世界2
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「死ぬつもりだったのなら、こんなこと、こんなことしなくてもいいじゃない」
声を上げたのは美里であった。
葬儀には部屋に閉じこもってしまった涼希以外は、参列していたが、あまりに目まぐるしい展開についていけていなかった。
「詠がしたわけではないだろう!やったのは涼希だ!呪いはどうなったんだ!涼希はどうしている!」
「っ」
呪いについて話を聞かなくてはならなかったが、涼希は知らない知らないと子どものように喚き、それでも聞き出さなくてはならないために、怒鳴り付けたりもしていた。だが、そこへ詠の訃報が届き、さらに混乱に陥った。
呪いについて詠は知っているような口振りであったが、もう詠はいない。
涼希が駄目なら、詠に話を聞くしかないとも考えていたが、呪いについては涼希に聞くしかない。
「夫は何か知らないのか?」
「何も知らないようだった、今日も仕事だと言っていたようだ」
「黙っていたのか……」
則人はそれで、何も言わないまま自殺したのだと思った。
「呪いではないの?」
「知らない」
「関係ないと言っていたけど、嘘だったってこともあるんじゃないの?自分は違うと言いたかったんじゃないの?」
そう言い出したのは、加奈代だったが、誠一にとっては詠は亡くなったのだから、呪いなどどうでもいいとしか思っていなかった。
「分からないと言っているだろう!」
「でも、こんなこと……」
自殺だと思う者と、呪いを実は受けていたのではないかという者に分かれていた。
「それよりも、涼希に説明をさせろと言っているだろう!」
「部屋から出て来ないのよ……」
涼希は内鍵をかけており、開けることはできなかった。
「……死んでいるということはないのか?」
誠一の言葉に美里が慌てて部屋に向かい、声を掛けたが、返事はなかった。則人もドアを壊そうとバールを持って来て、無理矢理こじ開けた。
美里が飛び込み、ベットにいる涼希を見付けたが、震えていることが分かり、ホッとした。
「涼希、詠が亡くなったの」
「っぇ」
「事故だったそうだけど、葬儀に行って来たわ。本当に亡くなっていたの」
「っな、な、なんで……」
「分からないわ」
皆もまさかと思って数人が部屋の前まで来ていたが、生きていることが分かるとリビングに戻った。それから、妻と子どもたちは自分たちの家に帰すことにした。
花穂は夫に何て話せばいいのかと考えていたが、詠が亡くなったことで、喪服を取りに行った際に葬儀があることだけを話した。
既に何か知っているのではないかと、ビクビクした気持ちもあったが、それは急なことだったなと何も知らない様子にホッとしていた。
既に花穂は妖様の運命の相手の姉ではなくなっており、サインもしていたために、離婚もされているのかもしれない。
黙っていても、いずれバレてしまうことだろう。話をしなくてはならない。
せめて、涼希はたまたま選ばれた相手だったら、責任はなかったかもしれないが、そうではない様子に言い訳のしようもない。
詠の話を聞きながら、涼希のおこぼれのような結婚をするのではなかった……そんな思いが頭を過っていた。
記憶が戻って、詠の言ったように結婚していなかったことも分かった。だから詠は結婚しないと思っていたのだろう。それなのに、結婚をして、子どもまでいる。
涼希は呪いの影響で子どもはできなかったと言っていたが、自分は子どもを産んでいる。どうしてなのだろうか。だが、詠にはもう聞けない。
これからもビクビクしながら結婚生活を続けるのか、いや、続けられるのかも分からない。
そして、自分もだが、子どもたちはどうなってしまうのか。
涼希にはこれからのために、話をしてもらわなくてはならない。
「涼ちゃん、ちゃんと話して……もう涼ちゃんだけの話ではないの」
「お姉ちゃん……」
声を上げたのは美里であった。
葬儀には部屋に閉じこもってしまった涼希以外は、参列していたが、あまりに目まぐるしい展開についていけていなかった。
「詠がしたわけではないだろう!やったのは涼希だ!呪いはどうなったんだ!涼希はどうしている!」
「っ」
呪いについて話を聞かなくてはならなかったが、涼希は知らない知らないと子どものように喚き、それでも聞き出さなくてはならないために、怒鳴り付けたりもしていた。だが、そこへ詠の訃報が届き、さらに混乱に陥った。
呪いについて詠は知っているような口振りであったが、もう詠はいない。
涼希が駄目なら、詠に話を聞くしかないとも考えていたが、呪いについては涼希に聞くしかない。
「夫は何か知らないのか?」
「何も知らないようだった、今日も仕事だと言っていたようだ」
「黙っていたのか……」
則人はそれで、何も言わないまま自殺したのだと思った。
「呪いではないの?」
「知らない」
「関係ないと言っていたけど、嘘だったってこともあるんじゃないの?自分は違うと言いたかったんじゃないの?」
そう言い出したのは、加奈代だったが、誠一にとっては詠は亡くなったのだから、呪いなどどうでもいいとしか思っていなかった。
「分からないと言っているだろう!」
「でも、こんなこと……」
自殺だと思う者と、呪いを実は受けていたのではないかという者に分かれていた。
「それよりも、涼希に説明をさせろと言っているだろう!」
「部屋から出て来ないのよ……」
涼希は内鍵をかけており、開けることはできなかった。
「……死んでいるということはないのか?」
誠一の言葉に美里が慌てて部屋に向かい、声を掛けたが、返事はなかった。則人もドアを壊そうとバールを持って来て、無理矢理こじ開けた。
美里が飛び込み、ベットにいる涼希を見付けたが、震えていることが分かり、ホッとした。
「涼希、詠が亡くなったの」
「っぇ」
「事故だったそうだけど、葬儀に行って来たわ。本当に亡くなっていたの」
「っな、な、なんで……」
「分からないわ」
皆もまさかと思って数人が部屋の前まで来ていたが、生きていることが分かるとリビングに戻った。それから、妻と子どもたちは自分たちの家に帰すことにした。
花穂は夫に何て話せばいいのかと考えていたが、詠が亡くなったことで、喪服を取りに行った際に葬儀があることだけを話した。
既に何か知っているのではないかと、ビクビクした気持ちもあったが、それは急なことだったなと何も知らない様子にホッとしていた。
既に花穂は妖様の運命の相手の姉ではなくなっており、サインもしていたために、離婚もされているのかもしれない。
黙っていても、いずれバレてしまうことだろう。話をしなくてはならない。
せめて、涼希はたまたま選ばれた相手だったら、責任はなかったかもしれないが、そうではない様子に言い訳のしようもない。
詠の話を聞きながら、涼希のおこぼれのような結婚をするのではなかった……そんな思いが頭を過っていた。
記憶が戻って、詠の言ったように結婚していなかったことも分かった。だから詠は結婚しないと思っていたのだろう。それなのに、結婚をして、子どもまでいる。
涼希は呪いの影響で子どもはできなかったと言っていたが、自分は子どもを産んでいる。どうしてなのだろうか。だが、詠にはもう聞けない。
これからもビクビクしながら結婚生活を続けるのか、いや、続けられるのかも分からない。
そして、自分もだが、子どもたちはどうなってしまうのか。
涼希にはこれからのために、話をしてもらわなくてはならない。
「涼ちゃん、ちゃんと話して……もう涼ちゃんだけの話ではないの」
「お姉ちゃん……」
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