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レピア6
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「オッフェンベル教会って、本当なのですね」
スノーも話を聞いたことはあったが、誰が入ったかなどは秘匿されているので、あまりに性格が変わったりすると、オッフェンベル教会に入っていたのかしらと冗談で言われるほどである。
「ああ、これまでも人知れず何人か入れられている。留学するなんて言って、皆、そっと入るんだ」
「変わるのですか」
「間違いなくね」
「変わらないと出られないという方が正しいけどね」
年若い令息や令嬢もいれば、不貞を犯したり、犯罪に手を染めた貴族もいる。何が行われたかは入った者しか分からないが、誰も口にはしない存在である。
そこへ、レピアは入ることになる。
「後は私に任せなさい」
「よろしくお願いいたします」
ブライアンによって、レピアは卒業が出来ても、出来なくても、卒業式の後にオッフェンベル教会に連れていかれることになった。
暴れることも考慮して、眠らせたまま運ばれる予定となった。
母・ファイラは始めは嘆いたが、オールがどのようなことを言ったか、聞くにつれて顔は真っ青になり、受け入れるしかないのだと思った。
兄・グリーにも話がされると、深く納得した。
「その方が有難いくらいです」
「でも、あまり構ってあげなかったから、あんな風になってしまったのかと思ってもいたの」
ファイラはレピアにも、責任を感じていた。
「いえ、そうではないでしょう。誰に言われたわけでもないことを、自分の中で作り上げてしまっただけではないですか」
「そうかもしれないけど」
「ひとり遊びをさせてしまったのは、私のせいでもありますが、話を聞かないのは致命的です」
体の弱いグリーに構い続けていた両親は、スノーにも、レピアにも、時間を割くことはなかった。
スノーがランドマーク侯爵家に行ってからは、レピアは自ずと一人で過ごすことになり、その結果があんな風になってしまったのだとしたら、責任はある。
だが、話をしても聞いていないのか、すぐに忘れるのか、忘れたことにしているのか、同じことを繰り返す。しかもついには、エンゲート侯爵家とクレマス伯爵家に迷惑を掛けることになった。
ランドマーク侯爵家が間に入って何とかなかったが、今度はローザ公爵家とランドマーク侯爵家。自ら破滅に進んでいったとしか思えないが、レピアにとっては正しいと思うことだったのだろう。
「それはそうだけど」
「お母様が矯正が出来るのですか?」
「いいえ、無理よ」
「そうでしょう?誰が言っても聞かないのです。もう任せてしまう方がいいでしょう。もしかしたら、これでどこかに嫁げるかもしれませんよ」
グリーも詳しいわけではないが、年若い令息や令嬢の場合は矯正されて、結婚した人もいると聞く。レピアがどうなるかは分からないが、兄として、そうなればいいくらいは思っている。
アンリ夫人が心配していたことが的中した形にはなかったが、グリーもレピアの様子から、危惧はしていたが、まさか乗り込んでいくなどと想像はしていなかった。
レピアには常識がないので、先触れなど出すはずがないことに、気付くべきだったと反省したくらいである。
「そうね、今のままではどこにも嫁げないものね」
「ええ、今の状態で嫁いでも、迷惑を掛けるだけです」
「そうね」
グリーが話をしたことで、ファイラも納得した。
そして、レピアは卒業試験には教師たちのおかげで、何とか合格が出来た。
「ほら、卒業出来たじゃない!早く縁談を探してよ!」
自信満々であったが、追試をして、対策までしてくれた教師たちのおかげである。卒業式が終わり、パーティーは最後だからと参加したが、そのまま眠らされて、人知れずオッフェンベル教会に連れていかれた。
次に会えるのはいつになるだろうかと思いながら、見送った。
スノーも話を聞いたことはあったが、誰が入ったかなどは秘匿されているので、あまりに性格が変わったりすると、オッフェンベル教会に入っていたのかしらと冗談で言われるほどである。
「ああ、これまでも人知れず何人か入れられている。留学するなんて言って、皆、そっと入るんだ」
「変わるのですか」
「間違いなくね」
「変わらないと出られないという方が正しいけどね」
年若い令息や令嬢もいれば、不貞を犯したり、犯罪に手を染めた貴族もいる。何が行われたかは入った者しか分からないが、誰も口にはしない存在である。
そこへ、レピアは入ることになる。
「後は私に任せなさい」
「よろしくお願いいたします」
ブライアンによって、レピアは卒業が出来ても、出来なくても、卒業式の後にオッフェンベル教会に連れていかれることになった。
暴れることも考慮して、眠らせたまま運ばれる予定となった。
母・ファイラは始めは嘆いたが、オールがどのようなことを言ったか、聞くにつれて顔は真っ青になり、受け入れるしかないのだと思った。
兄・グリーにも話がされると、深く納得した。
「その方が有難いくらいです」
「でも、あまり構ってあげなかったから、あんな風になってしまったのかと思ってもいたの」
ファイラはレピアにも、責任を感じていた。
「いえ、そうではないでしょう。誰に言われたわけでもないことを、自分の中で作り上げてしまっただけではないですか」
「そうかもしれないけど」
「ひとり遊びをさせてしまったのは、私のせいでもありますが、話を聞かないのは致命的です」
体の弱いグリーに構い続けていた両親は、スノーにも、レピアにも、時間を割くことはなかった。
スノーがランドマーク侯爵家に行ってからは、レピアは自ずと一人で過ごすことになり、その結果があんな風になってしまったのだとしたら、責任はある。
だが、話をしても聞いていないのか、すぐに忘れるのか、忘れたことにしているのか、同じことを繰り返す。しかもついには、エンゲート侯爵家とクレマス伯爵家に迷惑を掛けることになった。
ランドマーク侯爵家が間に入って何とかなかったが、今度はローザ公爵家とランドマーク侯爵家。自ら破滅に進んでいったとしか思えないが、レピアにとっては正しいと思うことだったのだろう。
「それはそうだけど」
「お母様が矯正が出来るのですか?」
「いいえ、無理よ」
「そうでしょう?誰が言っても聞かないのです。もう任せてしまう方がいいでしょう。もしかしたら、これでどこかに嫁げるかもしれませんよ」
グリーも詳しいわけではないが、年若い令息や令嬢の場合は矯正されて、結婚した人もいると聞く。レピアがどうなるかは分からないが、兄として、そうなればいいくらいは思っている。
アンリ夫人が心配していたことが的中した形にはなかったが、グリーもレピアの様子から、危惧はしていたが、まさか乗り込んでいくなどと想像はしていなかった。
レピアには常識がないので、先触れなど出すはずがないことに、気付くべきだったと反省したくらいである。
「そうね、今のままではどこにも嫁げないものね」
「ええ、今の状態で嫁いでも、迷惑を掛けるだけです」
「そうね」
グリーが話をしたことで、ファイラも納得した。
そして、レピアは卒業試験には教師たちのおかげで、何とか合格が出来た。
「ほら、卒業出来たじゃない!早く縁談を探してよ!」
自信満々であったが、追試をして、対策までしてくれた教師たちのおかげである。卒業式が終わり、パーティーは最後だからと参加したが、そのまま眠らされて、人知れずオッフェンベル教会に連れていかれた。
次に会えるのはいつになるだろうかと思いながら、見送った。
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