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対策7
「オルト殿下にも横取りをされたのですか?」
「そうですね、ある地域で大規模ではなかったのですが、地震が起きた際に教会にも要請があり、私も不眠不休で治癒を行いました。でも、オルト殿下は何も関与していないのに、手柄になっていたそうです」
「え?」
どうして治癒をしたのはモリーなのに、婚約者でしかないオルト殿下の手柄になるのかが分からない。
「私が褒められていたことで、自分が派遣したと言っていたそうです。私が知ったのは、随分後でしたけどね。いつもそうなのです。二回目も気付いた時は、既に事実のようになった後でした。周りを見るべきでしたね」
信じてもらえなければ意味はなかったかもしれないが、モリーは必死になり過ぎて、周りが見えていなかったのは事実である。
「余裕がなかったのではありませんか?」
「保身に走るならそうですね、目の前のことで精一杯で、余裕などありませんでした。ですから、今回は情報を侍女から得て、色々回避しております」
「それが良いと思いますわ」
微笑むモリーに、レオーラはホッとしたように頷いた。
「無理をする気はありません、レオーラ様のせいにされたら嫌ですから」
「私のことはいいのですが、無理はいけません」
お互いを思いやり、笑い合っていると、モリーは結構長い話になってしまい、置かれていた瓶が目に入った。
「瓶、時間が経ってしまいましたね。入れ直しましょう」
「い、いえ。そんなに経っておりませんので」
「大丈夫ですよ、今から100人治療することもできるはずですから、何の影響もありません」
「ひゃ、ひゃく?」
驚くジーアを横目に、レオーラは得意げな顔をしていた。
「素晴らしいって言ったでしょう?」
「あっ、ああ」
モリーは入っていた水を蒸発させ、再度入れ直しているのも、魔術を見る機会もないジーアには興味深い光景であった。
ジーアは瓶を持って、研究室に戻り、抽出を試みたが、やはり無理であった。
それでも、ジーアは流行り病の対応に掛かりきりであった。
対策の根回しや、咳止めの手配の準備と、流行り病の薬や検査薬への対応を研究所で考えていた。
そして、モリーは一応、休暇留学であるためにレオーラと共に勉強をすることになった。勉強をして来なかったモリーにとっては、久し振りの勉強であった。
無理をしていたとはいえ、優秀だったモリーは地頭はいい。
「モリー様、付き合っていただいて申し訳ありません」
「いいえ、さすが王族というべきか、学習が進んでおりますね」
「いいえ、私はズルですから」
「それを言うなら、私もですよ。しかも、何もしなかったのですから」
「私も似たようなものです、知ってる知ってるって心の中で思っていますから」
「それもありますね」
四回目のレオーラと、三回目のモリー。特に二回目は教会にいたモリーとは違い、レオーラは同じ勉強を繰り返しており、まただという気持ちは強かった。
それから、モリーとレオーラはいろんな話をした。
「クリスティーン王女殿下のことを、教えていただきありがとうございました」
何の繋がりもないのに、急に聞いたことで、不思議に思っているのではないかと、話をしておくことにした。
「何か関わりがあったのですか?」
「いいえ、逆で、これまで話も聞いたことがなかったので、レオーラ様に聞いてみたのです。実はどこまで事実かは分かりませんが、レルス王太子殿下の婚約者になるかもしれないという話が一時、あったのです」
「クリスティーン王女が?」
レオーラは思いもよらない話に、口元を手を当てて驚いた。
「ですが、その時点では婚約者もいらっしゃって、その後は何も話に上がることがなかったので、どうなっているのかと思っていたのです」
「まあ、そんなことが……これまで、私が知る限り、クリスティーン王女がレルス王太子殿下と話に上がったことはありません」
「そうですね、ある地域で大規模ではなかったのですが、地震が起きた際に教会にも要請があり、私も不眠不休で治癒を行いました。でも、オルト殿下は何も関与していないのに、手柄になっていたそうです」
「え?」
どうして治癒をしたのはモリーなのに、婚約者でしかないオルト殿下の手柄になるのかが分からない。
「私が褒められていたことで、自分が派遣したと言っていたそうです。私が知ったのは、随分後でしたけどね。いつもそうなのです。二回目も気付いた時は、既に事実のようになった後でした。周りを見るべきでしたね」
信じてもらえなければ意味はなかったかもしれないが、モリーは必死になり過ぎて、周りが見えていなかったのは事実である。
「余裕がなかったのではありませんか?」
「保身に走るならそうですね、目の前のことで精一杯で、余裕などありませんでした。ですから、今回は情報を侍女から得て、色々回避しております」
「それが良いと思いますわ」
微笑むモリーに、レオーラはホッとしたように頷いた。
「無理をする気はありません、レオーラ様のせいにされたら嫌ですから」
「私のことはいいのですが、無理はいけません」
お互いを思いやり、笑い合っていると、モリーは結構長い話になってしまい、置かれていた瓶が目に入った。
「瓶、時間が経ってしまいましたね。入れ直しましょう」
「い、いえ。そんなに経っておりませんので」
「大丈夫ですよ、今から100人治療することもできるはずですから、何の影響もありません」
「ひゃ、ひゃく?」
驚くジーアを横目に、レオーラは得意げな顔をしていた。
「素晴らしいって言ったでしょう?」
「あっ、ああ」
モリーは入っていた水を蒸発させ、再度入れ直しているのも、魔術を見る機会もないジーアには興味深い光景であった。
ジーアは瓶を持って、研究室に戻り、抽出を試みたが、やはり無理であった。
それでも、ジーアは流行り病の対応に掛かりきりであった。
対策の根回しや、咳止めの手配の準備と、流行り病の薬や検査薬への対応を研究所で考えていた。
そして、モリーは一応、休暇留学であるためにレオーラと共に勉強をすることになった。勉強をして来なかったモリーにとっては、久し振りの勉強であった。
無理をしていたとはいえ、優秀だったモリーは地頭はいい。
「モリー様、付き合っていただいて申し訳ありません」
「いいえ、さすが王族というべきか、学習が進んでおりますね」
「いいえ、私はズルですから」
「それを言うなら、私もですよ。しかも、何もしなかったのですから」
「私も似たようなものです、知ってる知ってるって心の中で思っていますから」
「それもありますね」
四回目のレオーラと、三回目のモリー。特に二回目は教会にいたモリーとは違い、レオーラは同じ勉強を繰り返しており、まただという気持ちは強かった。
それから、モリーとレオーラはいろんな話をした。
「クリスティーン王女殿下のことを、教えていただきありがとうございました」
何の繋がりもないのに、急に聞いたことで、不思議に思っているのではないかと、話をしておくことにした。
「何か関わりがあったのですか?」
「いいえ、逆で、これまで話も聞いたことがなかったので、レオーラ様に聞いてみたのです。実はどこまで事実かは分かりませんが、レルス王太子殿下の婚約者になるかもしれないという話が一時、あったのです」
「クリスティーン王女が?」
レオーラは思いもよらない話に、口元を手を当てて驚いた。
「ですが、その時点では婚約者もいらっしゃって、その後は何も話に上がることがなかったので、どうなっているのかと思っていたのです」
「まあ、そんなことが……これまで、私が知る限り、クリスティーン王女がレルス王太子殿下と話に上がったことはありません」
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