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意図3
「続けて欲しいと思っていないのか?」
「はい、ペイリーの人生が優先ですから」
「そんなことはありません!私は一生、続けたいと思っております」
「殿下、そこは考えずに、良い方をお願いいたします」
これからどうなるか分からないが、モリーは自分の人生よりも、ペイリーが今回は自分の人生を歩んでくれるならば、どうでもいいくらいに思っていた。
「考慮はしよう。それで、婚約はどうだろうか?とりあえずは仮になるから、公にはならない」
「仮ですか?」
「時期が悪いだろう?婚約者候補から反感を買うだろう」
「相手も悪いですからね」
「いや、むしろ良過ぎる相手になるだろう」
「やはりそこですか?」
治癒術のことがあることから、婚約を希望しているとしか思っていなかった。どう考えても、それ以外に理由がない。
「いや、正直、なくてもいいくらいだった」
「なぜですか?」
「君はオルトが嫌いだろう?」
「それは……」
「この前の姿を見れば分かる、まあ愚かだよな……」
「はいとは言えません」
確かにオルトの考えの浅さに、思わず強い口調になっていたために、良い感情を抱いていないのは誰が見ても明らかだっただろう。
「だから、私との婚約が決まっていれば、オルトには手を出せない」
「王女と婚約を希望されているのではありませんか?」
「いい相手が見付からなかったら、治癒術のことは魅力的だろう」
利用するために婚約をしたことを知っているモリーは、否定できなかった。
治癒術が使えなかった二回目は、オルトから婚約を申し込まれることはなかったことが証明である。
「両陛下には話していないのですよね?」
「ああ、話していない」
「よく申し込みを認められましたね」
モリーはケリーとは親しくしていると言っても、治癒術のことを知らないのに、認められるとは思っていなかった。
「不思議ではないだろう」
「王太子が白紙になったからでしょうか?」
「もし、王太子のままなら、王太子妃になることになっただろうな。それでも、認められていたと思う」
「っ」
さすがにこの辺りが限界だなと感じたモリーは、完全に腹を括ることにした。
「少しお待ちいただけますか?」
「婚約をか?」
「はい、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。父にも話をいたします」
まずレオーラ王女、パークスラ王国に連絡を取って、事情を先に通しておかなければならない。そして、ブレフォスにも話しておいた方がいいだろう。
ペイリーも、モリーが腹を括ったのだと感じた。
「分かった、両親にも話しておこう」
「ありがとうございます」
「一つ言っておきたい。私は結婚したいと思っているが、仮の段階で、どうしても駄目なら解消としてもいい」
「わ、承知いたしました」
モリーは帰りの馬車で大きな溜息をつくことになった。
「モリー様……」
「静かな時間は終わりそうね」
「婚約は嫌なのですか?それでしたら」
「何と言ったらいいのかしらね、実感がない、いえ、現実味がないのよね」
「そういうことでしたか……」
ペイリーは嫌なのかとも思っていたが、断り辛い話とはいえ、モリーは断るという言葉は使わなかった。
「ですが、殿下は本当に結婚されたいと思ってらっしゃるように見えました」
「どうして私なのか、理由が分からない。理由が欲しかったのに」
治癒術が使えるからと言ってくれたら、モリーは納得していたと思う。
面倒ではあるが、何もしなかったとはいえ、公爵令嬢としては受けなければならない縁談だと理解もしていた。
「そんなものかもしれませんよ、理由はなくとも、結婚して生きていく姿が見えるとか、貴族も、殿下は王族ですから、そういった部分も大事だと思います」
姉の受け売りではあったが、婚約・結婚というのは、そういう些細なものだと聞いていた。
「はい、ペイリーの人生が優先ですから」
「そんなことはありません!私は一生、続けたいと思っております」
「殿下、そこは考えずに、良い方をお願いいたします」
これからどうなるか分からないが、モリーは自分の人生よりも、ペイリーが今回は自分の人生を歩んでくれるならば、どうでもいいくらいに思っていた。
「考慮はしよう。それで、婚約はどうだろうか?とりあえずは仮になるから、公にはならない」
「仮ですか?」
「時期が悪いだろう?婚約者候補から反感を買うだろう」
「相手も悪いですからね」
「いや、むしろ良過ぎる相手になるだろう」
「やはりそこですか?」
治癒術のことがあることから、婚約を希望しているとしか思っていなかった。どう考えても、それ以外に理由がない。
「いや、正直、なくてもいいくらいだった」
「なぜですか?」
「君はオルトが嫌いだろう?」
「それは……」
「この前の姿を見れば分かる、まあ愚かだよな……」
「はいとは言えません」
確かにオルトの考えの浅さに、思わず強い口調になっていたために、良い感情を抱いていないのは誰が見ても明らかだっただろう。
「だから、私との婚約が決まっていれば、オルトには手を出せない」
「王女と婚約を希望されているのではありませんか?」
「いい相手が見付からなかったら、治癒術のことは魅力的だろう」
利用するために婚約をしたことを知っているモリーは、否定できなかった。
治癒術が使えなかった二回目は、オルトから婚約を申し込まれることはなかったことが証明である。
「両陛下には話していないのですよね?」
「ああ、話していない」
「よく申し込みを認められましたね」
モリーはケリーとは親しくしていると言っても、治癒術のことを知らないのに、認められるとは思っていなかった。
「不思議ではないだろう」
「王太子が白紙になったからでしょうか?」
「もし、王太子のままなら、王太子妃になることになっただろうな。それでも、認められていたと思う」
「っ」
さすがにこの辺りが限界だなと感じたモリーは、完全に腹を括ることにした。
「少しお待ちいただけますか?」
「婚約をか?」
「はい、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。父にも話をいたします」
まずレオーラ王女、パークスラ王国に連絡を取って、事情を先に通しておかなければならない。そして、ブレフォスにも話しておいた方がいいだろう。
ペイリーも、モリーが腹を括ったのだと感じた。
「分かった、両親にも話しておこう」
「ありがとうございます」
「一つ言っておきたい。私は結婚したいと思っているが、仮の段階で、どうしても駄目なら解消としてもいい」
「わ、承知いたしました」
モリーは帰りの馬車で大きな溜息をつくことになった。
「モリー様……」
「静かな時間は終わりそうね」
「婚約は嫌なのですか?それでしたら」
「何と言ったらいいのかしらね、実感がない、いえ、現実味がないのよね」
「そういうことでしたか……」
ペイリーは嫌なのかとも思っていたが、断り辛い話とはいえ、モリーは断るという言葉は使わなかった。
「ですが、殿下は本当に結婚されたいと思ってらっしゃるように見えました」
「どうして私なのか、理由が分からない。理由が欲しかったのに」
治癒術が使えるからと言ってくれたら、モリーは納得していたと思う。
面倒ではあるが、何もしなかったとはいえ、公爵令嬢としては受けなければならない縁談だと理解もしていた。
「そんなものかもしれませんよ、理由はなくとも、結婚して生きていく姿が見えるとか、貴族も、殿下は王族ですから、そういった部分も大事だと思います」
姉の受け売りではあったが、婚約・結婚というのは、そういう些細なものだと聞いていた。
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