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カリーナ・オブレオサジュール3
「ここまでかと思いましてね。お父様も怒鳴りつけて、おかしいのではないか実家に帰れと揉めたわけです。それで実家に連絡をして、お母様はおかしい。これでは私とロレインの悪影響だと療養させてくれと伝えたわけです」
モリーもブレフォスから呆れられるようなことはあったが、あんな風に怒鳴りつけるところ初めて見たほどであった。
「なるほど……」
「納得です」
「私がレルス様の婚約者であることから、あちらも引き取ってくれたわけです。助かりました」
「いや、いくらでも使うといい」
実家側も誕生祭でのことも知っており、カリーナの様子と王家との婚約のことを言われれば受け入れるしかなかった。
「大人しくしていれば、ここまではならなかったのですけど、お母様にとっては筋書きがありますからね。自分の思うようになること以外、頭にはなかったのでしょう」
「今でも信じているのか?」
「そうではないですかね……実家に連れて行った際も愛する妻にこんなのおかしいと言っていたそうですから。オブレオサジュール公爵家には許可がないと入れないことにもなりました」
「こう言ってはあれだが、安心だな」
「はい」
カリーナの性格からすると押し掛けて来るだろうと思っていたが、やはりすぐに押し掛けてきたが、門番に追い返されて、実家へも苦情が入ることになった。
どうなったのかは分からないが、結局カリーナは三回来たそうだが、それからは来なくなった。
「お父様は子どもとしては複雑ですけど、お母様とは無理やりに関係を持たされたと言いますか……私たちのことも距離感を図り兼ねていたそうです」
ロレインのことは大事にしていたと思っていたが、それはモリーに婚約者がいたことで、後継者教育のためという部分が大きかったことに気付いた。
「家族とは二回目と三回目はどうだったんだ?」
「二回目は一番最悪でしたね、お父様は無関心、お母様は都合の悪い事は私に押し付けて、ロレインも馬鹿にして反抗的でした」
「ロレイン様も?」
レオーラはブレフォスとは和気あいあいとはいかないが、モリーとロレインは仲良くしている姿を昨日も今朝も見たために驚いた。
「ええ、私のことを無理をして、何でもしようとして愚かだと思っていたのだと思います。今となっては理解できますわ」
両親の不仲をどうにかしようとして、公爵令嬢として相応しくと、鼻につくような存在だったと思う。
「三回目は途中までは同じですが、教会におりましたので、まだ良かったです」
「公爵から許可はすぐに下りたのか?」
「ええ、話をしましたらそうしたいならと、よく考えると断れないことはあっても、お父様が無理強いすることはなかったのですよね」
味方になってくれたり、庇ってくれるようなこともなかったが、押し付けるようなことはなかった。
「二回目も三回目もマキュレアリリージュは自分はお父様に愛されていると言っており、信じていたのですけど、そうではなかったことも分かりました」
「二人が一緒にいるところを見たことはなかったのか?」
「話していたところはあるかもしれませんけど、都合よく見えていたのでしょう」
マキュレアリリージュの立場を考えると羨ましいとは思わなかったが、それでも私とは良くも悪くも違うのだとは感じていた。
「一回目はどうでした?」
「確かに粛々と受け入れる感じではあったが、最後はモリーのことがあったからな」
「ああ、そうでした」
モリーにとって経験していない一回目もあるが、亡くなった後のことは分からないために、ブレフォスがそんなに怒るのかと疑っている部分もあった。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿いたします。
次は17時です。
どうぞよろしくお願いいたします。
モリーもブレフォスから呆れられるようなことはあったが、あんな風に怒鳴りつけるところ初めて見たほどであった。
「なるほど……」
「納得です」
「私がレルス様の婚約者であることから、あちらも引き取ってくれたわけです。助かりました」
「いや、いくらでも使うといい」
実家側も誕生祭でのことも知っており、カリーナの様子と王家との婚約のことを言われれば受け入れるしかなかった。
「大人しくしていれば、ここまではならなかったのですけど、お母様にとっては筋書きがありますからね。自分の思うようになること以外、頭にはなかったのでしょう」
「今でも信じているのか?」
「そうではないですかね……実家に連れて行った際も愛する妻にこんなのおかしいと言っていたそうですから。オブレオサジュール公爵家には許可がないと入れないことにもなりました」
「こう言ってはあれだが、安心だな」
「はい」
カリーナの性格からすると押し掛けて来るだろうと思っていたが、やはりすぐに押し掛けてきたが、門番に追い返されて、実家へも苦情が入ることになった。
どうなったのかは分からないが、結局カリーナは三回来たそうだが、それからは来なくなった。
「お父様は子どもとしては複雑ですけど、お母様とは無理やりに関係を持たされたと言いますか……私たちのことも距離感を図り兼ねていたそうです」
ロレインのことは大事にしていたと思っていたが、それはモリーに婚約者がいたことで、後継者教育のためという部分が大きかったことに気付いた。
「家族とは二回目と三回目はどうだったんだ?」
「二回目は一番最悪でしたね、お父様は無関心、お母様は都合の悪い事は私に押し付けて、ロレインも馬鹿にして反抗的でした」
「ロレイン様も?」
レオーラはブレフォスとは和気あいあいとはいかないが、モリーとロレインは仲良くしている姿を昨日も今朝も見たために驚いた。
「ええ、私のことを無理をして、何でもしようとして愚かだと思っていたのだと思います。今となっては理解できますわ」
両親の不仲をどうにかしようとして、公爵令嬢として相応しくと、鼻につくような存在だったと思う。
「三回目は途中までは同じですが、教会におりましたので、まだ良かったです」
「公爵から許可はすぐに下りたのか?」
「ええ、話をしましたらそうしたいならと、よく考えると断れないことはあっても、お父様が無理強いすることはなかったのですよね」
味方になってくれたり、庇ってくれるようなこともなかったが、押し付けるようなことはなかった。
「二回目も三回目もマキュレアリリージュは自分はお父様に愛されていると言っており、信じていたのですけど、そうではなかったことも分かりました」
「二人が一緒にいるところを見たことはなかったのか?」
「話していたところはあるかもしれませんけど、都合よく見えていたのでしょう」
マキュレアリリージュの立場を考えると羨ましいとは思わなかったが、それでも私とは良くも悪くも違うのだとは感じていた。
「一回目はどうでした?」
「確かに粛々と受け入れる感じではあったが、最後はモリーのことがあったからな」
「ああ、そうでした」
モリーにとって経験していない一回目もあるが、亡くなった後のことは分からないために、ブレフォスがそんなに怒るのかと疑っている部分もあった。
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