336 / 337
マキュレアリリージュ・ポレモス3
「口を慎んでください、貴族の振りをすることは重罰になりますよ」
「っな!そんな事実なのに」
教師は強く叱りつけたが、マキュレアリリージュは反抗的な目で見つめていた。
「それは認められてから初めて口に出していいことです。身を滅ぼしますよ」
教師は今日のことでオブレオサジュール公爵と王家がどう判断されるか分からないが、相手が大きすぎて、自分に置き換えて想像することもできなかった。
「うるさいわね!絶対に認めてもらうんだから!」
そう言って、マキュレアリリージュは飛び出してしまい、大きく溜息をつくことになった。ベテランの学年主任が入って来て尋ねた。
「駄目だったということかな?」
「主任……話をしたのですが、納得がいっていないのは確かでしょう」
立ち上がって、申し訳ない気持ちで伝えた。
「王家も関わって来るでしょうね、もう通えなくなるかもしれませんね」
「はい、オブレオサジュール公爵令嬢もそのようなことをおっしゃっておりました」
「実際に姉妹ではないほうが比べらずにに済むというのに、そうは考えられないのでしょうね」
学年主任はプレメルラ王国でモリー・オブレオサジュール公爵令嬢に敵う令嬢はいない状態である。そのような偉大な姉を持っていたら、卑屈になってしまうだろう。
ある意味、姉妹ではなく、弟であることも良かったのではないかと感じていた。
「公爵令嬢になるとまだ申しておりました……」
「それは危険ですね」
「身を亡ぼすを伝えたのですが、認めてもらうと飛び出して行きました」
「平民であるとは思っていないのかもしれませんね」
注意をしても伝わらないのなら、もう自己責任というのは教師として無責任と言われるかもしれないが、相手は王家となれば、学園にできることはない。
マキュレアリリージュは再び、モリーの教室に現れたが、見渡してもいないことに苛立った。
だが、クラスメイトは誰もマキュレアリリージュに話し掛ける者も、叫んでも無視されて、結局戻っていったが、何がしたいのだと思うばかりだった。
同時にモリーはあんな相手に関わることになって、気の毒でならなかった。
オブレオサジュール公爵家を追い出されて、安宿で過ごすことになったコアナとマキュレアリリージュは狭い部屋で暮らしていた――
コアナの言い淀む様子にマキュレアリリージュは、別に父親がいるのではないかとは疑っていた。
「本当に間違いなの?」
「そうよ、間違いよ」
「でもお母様、口籠っていたじゃない」
「それは、別の男性とも関係を持ったこともあったから……」
「だったらその人が?貴族なのよね?」
マキュレアリリージュはブレフォスではないとしても、公爵よりも下になるだろうが、それでも侯爵や伯爵令嬢ならまだいいかと思うことにした。
「でもその人との子どもではないの!あなたはブレフォス様の子どもなの」
「本当なの?」
「本当よ、でないと貴族にはなれないわ……」
「その相手は貴族ではないってこと?」
「そうよ、顔は良かったけど平民だもの」
「だったら、違うわよね」
コアナからいずれは公爵令嬢になると言われて育って来たマキュレアリリージュは、父親が平民ということは受け入れられなかった。
自分の望みを叶えるには疑わしい気持ちは消し去るしかなく、やはり父親はブレフォスとなったのである。
「そうでしょう?だからブレフォス様なの」
「だったら公爵家に戻れるようにしてよ!こんなところ、私のいる場所ではないわ」
「それは私もそう思っているわ、でもあの証明が違ったとならないと、近付いたら訴えられてしまうわ。そんなお金払えないもの」
いくら公爵家としては贅沢と言うほどの生活ではなくとも、コアナにとっては贅沢な生活をしていた。それを請求されたら、まともな仕事で返せるわけがない。
「っな!そんな事実なのに」
教師は強く叱りつけたが、マキュレアリリージュは反抗的な目で見つめていた。
「それは認められてから初めて口に出していいことです。身を滅ぼしますよ」
教師は今日のことでオブレオサジュール公爵と王家がどう判断されるか分からないが、相手が大きすぎて、自分に置き換えて想像することもできなかった。
「うるさいわね!絶対に認めてもらうんだから!」
そう言って、マキュレアリリージュは飛び出してしまい、大きく溜息をつくことになった。ベテランの学年主任が入って来て尋ねた。
「駄目だったということかな?」
「主任……話をしたのですが、納得がいっていないのは確かでしょう」
立ち上がって、申し訳ない気持ちで伝えた。
「王家も関わって来るでしょうね、もう通えなくなるかもしれませんね」
「はい、オブレオサジュール公爵令嬢もそのようなことをおっしゃっておりました」
「実際に姉妹ではないほうが比べらずにに済むというのに、そうは考えられないのでしょうね」
学年主任はプレメルラ王国でモリー・オブレオサジュール公爵令嬢に敵う令嬢はいない状態である。そのような偉大な姉を持っていたら、卑屈になってしまうだろう。
ある意味、姉妹ではなく、弟であることも良かったのではないかと感じていた。
「公爵令嬢になるとまだ申しておりました……」
「それは危険ですね」
「身を亡ぼすを伝えたのですが、認めてもらうと飛び出して行きました」
「平民であるとは思っていないのかもしれませんね」
注意をしても伝わらないのなら、もう自己責任というのは教師として無責任と言われるかもしれないが、相手は王家となれば、学園にできることはない。
マキュレアリリージュは再び、モリーの教室に現れたが、見渡してもいないことに苛立った。
だが、クラスメイトは誰もマキュレアリリージュに話し掛ける者も、叫んでも無視されて、結局戻っていったが、何がしたいのだと思うばかりだった。
同時にモリーはあんな相手に関わることになって、気の毒でならなかった。
オブレオサジュール公爵家を追い出されて、安宿で過ごすことになったコアナとマキュレアリリージュは狭い部屋で暮らしていた――
コアナの言い淀む様子にマキュレアリリージュは、別に父親がいるのではないかとは疑っていた。
「本当に間違いなの?」
「そうよ、間違いよ」
「でもお母様、口籠っていたじゃない」
「それは、別の男性とも関係を持ったこともあったから……」
「だったらその人が?貴族なのよね?」
マキュレアリリージュはブレフォスではないとしても、公爵よりも下になるだろうが、それでも侯爵や伯爵令嬢ならまだいいかと思うことにした。
「でもその人との子どもではないの!あなたはブレフォス様の子どもなの」
「本当なの?」
「本当よ、でないと貴族にはなれないわ……」
「その相手は貴族ではないってこと?」
「そうよ、顔は良かったけど平民だもの」
「だったら、違うわよね」
コアナからいずれは公爵令嬢になると言われて育って来たマキュレアリリージュは、父親が平民ということは受け入れられなかった。
自分の望みを叶えるには疑わしい気持ちは消し去るしかなく、やはり父親はブレフォスとなったのである。
「そうでしょう?だからブレフォス様なの」
「だったら公爵家に戻れるようにしてよ!こんなところ、私のいる場所ではないわ」
「それは私もそう思っているわ、でもあの証明が違ったとならないと、近付いたら訴えられてしまうわ。そんなお金払えないもの」
いくら公爵家としては贅沢と言うほどの生活ではなくとも、コアナにとっては贅沢な生活をしていた。それを請求されたら、まともな仕事で返せるわけがない。
あなたにおすすめの小説
後妻の条件を出したら……
しゃーりん
恋愛
妻と離婚した伯爵令息アークライトは、友人に聞かれて自分が後妻に望む条件をいくつか挙げた。
格上の貴族から厄介な女性を押しつけられることを危惧し、友人の勧めで伯爵令嬢マデリーンと結婚することになった。
だがこのマデリーン、アークライトの出した条件にそれほどズレてはいないが、貴族令嬢としての教育を受けていないという驚きの事実が発覚したのだ。
しかし、明るく真面目なマデリーンをアークライトはすぐに好きになるというお話です。
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
追放された私、実は最強の魔導師でした。今さら泣きつく家族も元婚約者も、踏みつけて差し上げます。私の愛は、拾ってくれた彼にしか捧げないので。
唯崎りいち
恋愛
「不気味な女」と家族や婚約者に虐げられ、離れに幽閉された伯爵令嬢の私。
生まれつき周囲の光を奪ってしまう体質のせいで婚約破棄され、夜の街へ放逐された。
そんな私を拾い、「君こそが伝説の魔導師だ」と歓喜して抱き寄せたのは、第一王子だった。
彼に愛され、私の中で眠っていた前世の記憶が覚醒する――。
迎えた夜会。光を吸い込み輝くドレスを纏った私の前に、自分を捨てたゴミ(家族)が再び現れて……。
「――『極夜の王(アビス・レイズ)』」
世界を闇に沈める最強の魔導師として、私を笑った者たちに絶望を。
執着心たっぷりの王子と共に、最強の二人が世界を塗り替える!
【完結】この胸が痛むのは
Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」
彼がそう言ったので。
私は縁組をお受けすることにしました。
そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。
亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。
殿下と出会ったのは私が先でしたのに。
幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです……
姉が亡くなって7年。
政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが
『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。
亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……
*****
サイドストーリー
『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。
こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。
読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです
* 他サイトで公開しています。
どうぞよろしくお願い致します。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
遊び人の侯爵嫡男がお茶会で婚約者に言われた意外なひと言
夢見楽土
恋愛
侯爵嫡男のエドワードは、何かと悪ぶる遊び人。勢いで、今後も女遊びをする旨を婚約者に言ってしまいます。それに対する婚約者の反応は意外なもので……
短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
このお話は小説家になろう様にも掲載しています。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。