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味方
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「話すしかないのではありませんか……」
「分かっている、だがどう話せばいいんんだ?おそらく、困りますと言われると思わないか?」
「それ、は……」
「あと数ヶ月だぞ?」
契約結婚は半分は過ぎており、悪い関係ではないが、一生続く結婚ではないことは前提である。
「契約更新をしていただいて、良いところを見せますか?」
「良いところ……私のか?」
「そうです」
他に誰がいるのか、何をとぼけたことを言っているのか。
相性のいい相手がおかしな方で、ルジエールが振り回されることになったらどうしようかと思っていたが、別の意味で振り回されることになりそうだ。
エバンファストも今後のために力にならなければならないだろう。
「何かあるだろうか……?」
「フランアール様は夢見がちな方ではないです。これまで邪な気持ちを向けられたことも、純粋に好意を持たれたこともあるでしょう。ですが、自身のことを冷静に考える、現実的な方だと思っています」
それでも結婚はおろか、婚約もしていなかった。それは自分の周りに問題が起きてしまうからだろう。
これを現実的ではないと言わずとして、何と言うのか。
「ああ……現実的な方法がいいということか?」
「私はそう思います」
気持ちが動かないのなら、これからも結婚を続けることで、フランアールに利があることが重要だと考えていた。
好きだ、愛しているなんて言われても、言われ慣れており、また?と思われる可能性すらある。手放したくないのなら、素直な思いを伝えた上で、何か魅力がないとならない。
「後は味方を付けることですかね……できれば、身内ではない方で」
「ヴァッサム公爵家か?なってくれるか?」
「王家よりは……?いえ、王家もルジエール様をどう思ってらっしゃるのか分かりませんからね」
今日も空気と化していたルジエールには、フランアールがいたら興味がないのがあからさまであった。
「ヴァッサム公爵夫妻に話をしてみようか」
「その前に、ご両親には話しましたか?」
「いや」
両親にはいずれは話さなければならないことなのかもしれないが、今の段階で話そうなどとは考えてもおらず、首を傾げた。
「先に話しておかなければならないでしょう」
「だが、両親に話すのか?」
「恥ずかしがっている場合ではありませんよ?お二人が協力してくれるかは分かりませんけど、話を通しておかないとなりません」
「協力してくれないのか?」
両親はこのままフランアールが本当の妻になることを願わないはずがない。だが、分かっていない様子を感じたエバンファストはしっかり説明をしなけばと思った。
「お二人ともフランアール様が大好きですよね?」
「ああ、だからずっといて欲しいだろう?」
「嫌がったら、敵になるのは……?」
「私が敵になるのか?」
ようやくルジエールは自分もフランアールの愛され過ぎることで、敵になる可能性を帯びたことに気付いた。
「お相手がフランアール様ではなかったら、違ったでしょうけど、お二人もフランアール様の幸せこそが、大切だと考えるのではありませんか?」
「確かに……」
マドール辺境伯領ではフランアールがいたことで、いつもと違ったが、いつもは冷静で、的確な判断のできる方なのだが、こういった面は全く機能していない。
「まずはご両親、そしてご両親にもヴァッサム公爵夫妻に話をしたいということを伝えて、その上でヴァッサム公爵夫妻を訪ねるのがいいと思います」
「そうか、分かった。話をしてみよう」
「はい、落ち着いて話してくださいね」
「分かった」
その日の帰りはエバンファストに応援されながら帰ることになった。
そして、夕食の後にジスラットとマーガレットに話があると伝えてあった。フランアールは子猫たちの世話をしているらしい。
「分かっている、だがどう話せばいいんんだ?おそらく、困りますと言われると思わないか?」
「それ、は……」
「あと数ヶ月だぞ?」
契約結婚は半分は過ぎており、悪い関係ではないが、一生続く結婚ではないことは前提である。
「契約更新をしていただいて、良いところを見せますか?」
「良いところ……私のか?」
「そうです」
他に誰がいるのか、何をとぼけたことを言っているのか。
相性のいい相手がおかしな方で、ルジエールが振り回されることになったらどうしようかと思っていたが、別の意味で振り回されることになりそうだ。
エバンファストも今後のために力にならなければならないだろう。
「何かあるだろうか……?」
「フランアール様は夢見がちな方ではないです。これまで邪な気持ちを向けられたことも、純粋に好意を持たれたこともあるでしょう。ですが、自身のことを冷静に考える、現実的な方だと思っています」
それでも結婚はおろか、婚約もしていなかった。それは自分の周りに問題が起きてしまうからだろう。
これを現実的ではないと言わずとして、何と言うのか。
「ああ……現実的な方法がいいということか?」
「私はそう思います」
気持ちが動かないのなら、これからも結婚を続けることで、フランアールに利があることが重要だと考えていた。
好きだ、愛しているなんて言われても、言われ慣れており、また?と思われる可能性すらある。手放したくないのなら、素直な思いを伝えた上で、何か魅力がないとならない。
「後は味方を付けることですかね……できれば、身内ではない方で」
「ヴァッサム公爵家か?なってくれるか?」
「王家よりは……?いえ、王家もルジエール様をどう思ってらっしゃるのか分かりませんからね」
今日も空気と化していたルジエールには、フランアールがいたら興味がないのがあからさまであった。
「ヴァッサム公爵夫妻に話をしてみようか」
「その前に、ご両親には話しましたか?」
「いや」
両親にはいずれは話さなければならないことなのかもしれないが、今の段階で話そうなどとは考えてもおらず、首を傾げた。
「先に話しておかなければならないでしょう」
「だが、両親に話すのか?」
「恥ずかしがっている場合ではありませんよ?お二人が協力してくれるかは分かりませんけど、話を通しておかないとなりません」
「協力してくれないのか?」
両親はこのままフランアールが本当の妻になることを願わないはずがない。だが、分かっていない様子を感じたエバンファストはしっかり説明をしなけばと思った。
「お二人ともフランアール様が大好きですよね?」
「ああ、だからずっといて欲しいだろう?」
「嫌がったら、敵になるのは……?」
「私が敵になるのか?」
ようやくルジエールは自分もフランアールの愛され過ぎることで、敵になる可能性を帯びたことに気付いた。
「お相手がフランアール様ではなかったら、違ったでしょうけど、お二人もフランアール様の幸せこそが、大切だと考えるのではありませんか?」
「確かに……」
マドール辺境伯領ではフランアールがいたことで、いつもと違ったが、いつもは冷静で、的確な判断のできる方なのだが、こういった面は全く機能していない。
「まずはご両親、そしてご両親にもヴァッサム公爵夫妻に話をしたいということを伝えて、その上でヴァッサム公爵夫妻を訪ねるのがいいと思います」
「そうか、分かった。話をしてみよう」
「はい、落ち着いて話してくださいね」
「分かった」
その日の帰りはエバンファストに応援されながら帰ることになった。
そして、夕食の後にジスラットとマーガレットに話があると伝えてあった。フランアールは子猫たちの世話をしているらしい。
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