【完結】愛されて、愛されて、愛されて

野村にれ

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告白1

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「いや、フランアールにと思って」
「えっ?私に?どうしましたの?お誕生日ではございませんわよ?」
「ああ、ちょっと話をしたいことがあってだな」
「そうですの、では夕食後に聞きましょう」
「ああ」
「これは、さすがにエントランスに飾りましょう。きれいですもの」
「あっ、ああ……」

 再び、マーガレットはほらみろと、そうなるだろうと想像できなかったのかと目が訴えていた。

 そして、夕食を終えると、ルジエールとフランアールは二人きりで向き合った。ジスラットとマーガレットは見守るしかないと考え、ミハラとリルハには二人から事情を伝え、フランアールが望むのならばという答えであった。

「お話とは何ですか?」
「ああ……まず、他に相性の良い相手が見付かったわけではない」

 ルジエールは両親にもヴァッサム公爵夫妻にも勘違いされたことから、先に話しておくことにしたが、フランアールは意味が分からず、首を傾げた。

「私の魔力の相性のいい相手は、君、フランアールだったんだ」

 事実から伝えて、可哀想にお願いをすることを選んだルジエールは、もじもじすることなく、すぐさま伝えた。

「え?」
「治癒術を行ってもらった時に気付いたのだ。魔力に惹かれたなどと、嬉しいものではないかもしれないが、私には君の魔力が忘れられないんだ」
「まあ……」

 フランアールもさすがに理解はしたが、事実を受け止めるだけであった。

「だから、これからも一生、夫婦として過ごしたいと思っている。だが、急に何か変えて欲しいわけではない。婚約者から始めたらどうかとも考えている。同時に君は望まないことも分かっている。それでも伝えなければ、何も変わらないだろうと思って、話をさせてもらった」

 フランアールはルジエールの言葉をしっかりと聞き、頷いた。

「そうですの……私なんですか、でも魔力については初めて言われましたわ。とは言っても、私の魔力を感じることができる人は限られますからね」

 治癒術ということであれば、行ったのは家族や孤児院の子どもたちくらいである。

「そうだよな、嬉しくはないこと、気持ち悪いと思わないでもらえると嬉しい」
「気持ち悪いとは思いませんけど、困りましたわね。いつか終わる結婚だったはずが、お話が違うことになってしまいますわ」
「それは分かっている、だが少しでも考えてはもらえないだろうか」

 喜ばれるとは思っていなかったが、困惑するフランアールに、ルジエールはやはり駄目なのかと、見つめ続けた。

「結婚したくなかったことはご存知ですよね?」
「ああ」
「契約結婚で、お金まで貰えるからと受け入れたこともご存知ですよね?」
「お金が欲しいのなら、私の給料なら全部渡す。好きに使ってもらっていい」

 領地のことはビードルトラン公爵家のことだが、魔術師としての給料ならば、趣味も物欲もないために、渡してもルジエールは困ることはない。

「それはいけません。私の信念に合いません」
「だが……」
「私は自分で得たお金で、寄付や贈り物を渡したいのです」
「得たお金ではあるじゃないか」
「屁理屈はいりません」

 フランアールは契約違反と言いたいところもあったが、初めて見るルジエールの姿に自分の話をするべきだろうと思った。

「でも、私もこのまま結婚を続けられない理由を話しましょう」
「何か……あるのか?」
「自分の子どもを持ちたくありませんの」
「え?君は子どもが好きだろう?」

 フランアールは孤児院の子どもにも好かれており、自分の子どもも可愛がるに決まっていると思っており、どうしてそんなことを言い出すのか、今度はルジエールが理解ができなかった。


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本日もお読みいただきありがとうございます。

ようやく明後日で最終回です。

どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
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