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交渉準備
オイスラッドは万全の体調にするために、ギリギリまで休むことになり、宰相を呼んで、準備をするように伝えた。
バトワスにもオルタナ王国から使者が来ることを告げ、誰が来られるか分からないが、前科のある孫たちには絶対に迷惑を掛けないように告げた。
「はい、きちんと言って聞かせて、見張らせます。これが上手くいけば輸入が出来るのですよね」
「あちらのお考えにもよるが…交渉が出来るかもしれない。だから、分かっているな?」
「母上は…」
「王妃は部屋から出ないように告げる」
「はい」
オイスラッドはシンバリアを呼んで、使者が送られることになったこと、日程はまだ決まっていないが、その日は姿を見せないように伝えた。
「はい、分かりました…」
シンバリアには、もう言うことを聞くしか選択肢はなかった。
だが、オルタナ王国からは、国王と王妃、王太子に同席して貰いたいとのことであった。オイスラッドは、バトワスはともかく、シンバリアを同席させるつもりはなかったが、要望としては受け入れるしかない。
カイニー王国のことで、シンバリアにも話を聞きたいのかもしれない。
「不本意だが、君も同席して欲しいとのことだ」
「ですが」
「おそらく、君にもどういうつもりだったのかと、話を聞きたいということだろう。反省していると、きちんと伝えることは出来るか?」
「はい、出来ます」
「本当か?万が一のことがあれば、薬が輸入が出来ない原因を公表する」
「そんな…」
オイスラッドはここまで言えば、さすがに愚かな真似はしないだろうと思ってのことだった。
シンバリアもそんなことになれば、折角元気になった母親を悲しませることになり、責任を感じることになってしまうと、気を引き締めた。
「きちんと反省したことを証明します」
「必ずそうしてくれ」
「はい、申し訳ございませんでした」
ようやく、謝罪をしたことで、オイスラッドも信じるしかなかった。
そして、オルタナ王国から使者は王弟であるレオラッド大公と、その子息がやって来ることになった。大臣か医師が来るかと思っていたオイスラッドは、大物の登場に驚いた。
大臣や医師であっても、誠意を持って対応しようと思っていたが、王族同士の交渉と思うようにということだろうと察した。
バトワスとシンバリアを呼び、話をすることにした。
「大公閣下とご子息が来られることになった」
「大公閣下ということは、王弟殿下ですか?」
「そうだ、気を引き締めて望むように」
「どのような方なのですか?」
「ああ…お優しい方ではないそうだ」
「え…」
シンバリアは王族ならば、私の気持ちも察してくれるのではないかと考えていた。
「何だ?」
「いえ」
「とても合理的なことがお好きで、容赦ないという話だ」
外交担当から王を支える立場であるために、会ったことはおろか、お見掛けしたこともないが、美しい容姿ではあるが、表情をほとんど変えずに、合理的に容赦なく事を進めると聞いたことがあると聞かされたのである。
「それは…」
「ああ、話通りのお方なら、情に訴えることは難しいということだろうな。民のためにという点で願い出るつもりだ。だから、シンバリアのしたことを、きちんと間違っていたということを示さなくてはならない。出来るか?」
「は、い」
「しっかり務めてくれ。あとは、良いことと言えば、愛妻家だということらしい」
外交担当に何か上手くいきそうな話はないのかと問うと、愛妻家ということを伝えられた。奥方を何よりも大事にされているとのことである。
「愛妻家?」
「ああ、恋愛結婚だということだ」
「ですが、私は離縁しております」
「それでも、恋愛結婚のことは悪く思っていないかもしれない」
「それは、そうかもしれませんね」
規制も緩和され始めたので、検査を受け、陰性であればそのまま大公と子息はアジェル王国に入国する日になった。
バトワスにもオルタナ王国から使者が来ることを告げ、誰が来られるか分からないが、前科のある孫たちには絶対に迷惑を掛けないように告げた。
「はい、きちんと言って聞かせて、見張らせます。これが上手くいけば輸入が出来るのですよね」
「あちらのお考えにもよるが…交渉が出来るかもしれない。だから、分かっているな?」
「母上は…」
「王妃は部屋から出ないように告げる」
「はい」
オイスラッドはシンバリアを呼んで、使者が送られることになったこと、日程はまだ決まっていないが、その日は姿を見せないように伝えた。
「はい、分かりました…」
シンバリアには、もう言うことを聞くしか選択肢はなかった。
だが、オルタナ王国からは、国王と王妃、王太子に同席して貰いたいとのことであった。オイスラッドは、バトワスはともかく、シンバリアを同席させるつもりはなかったが、要望としては受け入れるしかない。
カイニー王国のことで、シンバリアにも話を聞きたいのかもしれない。
「不本意だが、君も同席して欲しいとのことだ」
「ですが」
「おそらく、君にもどういうつもりだったのかと、話を聞きたいということだろう。反省していると、きちんと伝えることは出来るか?」
「はい、出来ます」
「本当か?万が一のことがあれば、薬が輸入が出来ない原因を公表する」
「そんな…」
オイスラッドはここまで言えば、さすがに愚かな真似はしないだろうと思ってのことだった。
シンバリアもそんなことになれば、折角元気になった母親を悲しませることになり、責任を感じることになってしまうと、気を引き締めた。
「きちんと反省したことを証明します」
「必ずそうしてくれ」
「はい、申し訳ございませんでした」
ようやく、謝罪をしたことで、オイスラッドも信じるしかなかった。
そして、オルタナ王国から使者は王弟であるレオラッド大公と、その子息がやって来ることになった。大臣か医師が来るかと思っていたオイスラッドは、大物の登場に驚いた。
大臣や医師であっても、誠意を持って対応しようと思っていたが、王族同士の交渉と思うようにということだろうと察した。
バトワスとシンバリアを呼び、話をすることにした。
「大公閣下とご子息が来られることになった」
「大公閣下ということは、王弟殿下ですか?」
「そうだ、気を引き締めて望むように」
「どのような方なのですか?」
「ああ…お優しい方ではないそうだ」
「え…」
シンバリアは王族ならば、私の気持ちも察してくれるのではないかと考えていた。
「何だ?」
「いえ」
「とても合理的なことがお好きで、容赦ないという話だ」
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「それは…」
「ああ、話通りのお方なら、情に訴えることは難しいということだろうな。民のためにという点で願い出るつもりだ。だから、シンバリアのしたことを、きちんと間違っていたということを示さなくてはならない。出来るか?」
「は、い」
「しっかり務めてくれ。あとは、良いことと言えば、愛妻家だということらしい」
外交担当に何か上手くいきそうな話はないのかと問うと、愛妻家ということを伝えられた。奥方を何よりも大事にされているとのことである。
「愛妻家?」
「ああ、恋愛結婚だということだ」
「ですが、私は離縁しております」
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「それは、そうかもしれませんね」
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