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繋がり
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その後、アンセムたちは戻って行き、セレニティは次の授業の時間になり、素振りを終えた三人はアリルと共に王宮に向かった。
「「いい汗(あせ)かいたわ」」
ソアリスとケイトは同時に、同じ言葉を発した。
「双子になったの?」
「やめて頂戴」
「そうですわ、おねえさま」
ケイトは授業があるためにそのまま向かい、ソアリス、アリル、オルファーだけとなった。バーセム公爵はそのまま騎士団に残っている。
オルファーはジュースを飲むと疲れて眠たくなったのか、そのままソファに寝かせることにした。
「寝顔も素敵!」
「お母様、孫にも平等はどうしたのですか……」
「平等よ?オルファーは素敵で、他の皆は可愛いってだけだもの」
「そうですか」
アリルもオルファーを贔屓にしているわけではないとは思っているが、ミオトに似ているためにソアリスの熱量は大丈夫だろうかと感じている。
だが、周りもミオトには一目置いているために、誰も何も思う様子はなく、受け入れられているのは、ソアリスのこれまでの言動の賜物だろう。
「セレニティ様は、お父様に似ているところを探しているのかもしれないわ」
「ジュリアン殿下ね」
「関わりがなかったのですよね?」
「セレニティだけではなく、子どもに興味がないそうよ」
「そうなのですか、まあ王家ではあり得ることではありますよね」
「そうね、公爵家でもあり得るわよ?」
「ああ……そうでした」
アリルも子育ては乳母の仕事と、関わらない国があると聞いたために口にしたが、ここに親に興味を持たれなかった公爵令嬢がいたことを忘れていた。
「しかも、一人だけ興味がないっていうね」
「はい、そうでした」
一人だけの方が精神的に辛いだろうことは、七人きょうだいのアリルには想像に容易い。
きょうだい皆、平等と言っているソアリスにはあり得ないが、アリル一人だけが邪険に扱われていたら、正直、性格は捻くれない方がおかしいと思う。
「でもね、セレニティの場合は怒られたことがないという、ぶつけることもできなかったわけですからね」
「お母様はぶつける存在はいたのですものね」
「そう、悲しみはあったかもしれないけど、怒りを持たなかった」
「怒り……」
「怒りって生きるためには、結構役に立つのよ」
「お母様が言うと説得力がありますね」
ソアリスは怒りと発散を糧に、苦手な公務を日々こなしているのだから、実証している。
「そうでしょう?だから、自分にも周りにも興味がなくなっていたのではないかと思うの。私は家族に愛してもらいたいという気持ちは分からないけど、別に楽しいことを探していましたからね」
「少なからず愛してもらえたらと思うのではないですか」
一般的な子どもは親を求めるだろうが、そこは貴族の世話や教育は親が関わらないこともある。ソアリスのように親だけがすべてではないと考えることもできるが、それでも割り切れないのが親子だろう。
「子どもの頃から叱られてばかりだと、ふざけるなよとしか思えなかったのよね。覚えてないくらいだと求めていたこともあったのかもしれないけど……その頃はララシャが赤ちゃん返りしていたから、私は無視されていたんじゃないかしら」
「ああっ……そう聞くと、本当に始めからなんですね」
ソアリスが幼い頃はララシャも幼く、年齢も離れていない。王太子殿下の婚約者とそうではない娘、差ができてしまったのだろうと思った。
「ええ、それもよね。お母様の優しい記憶はあって、私のようではないようだから、お父様にもと思うのかもしれないわ」
「いらっしゃるのですから、どこかで繋がりを感じたいのかもしれませんね」
「ええ」
ソアリスもジュリアンとは表向きしか話したことはなく、人となりまでは分からない。娘を預かっているのに、手紙一通もないのが現実である。
「「いい汗(あせ)かいたわ」」
ソアリスとケイトは同時に、同じ言葉を発した。
「双子になったの?」
「やめて頂戴」
「そうですわ、おねえさま」
ケイトは授業があるためにそのまま向かい、ソアリス、アリル、オルファーだけとなった。バーセム公爵はそのまま騎士団に残っている。
オルファーはジュースを飲むと疲れて眠たくなったのか、そのままソファに寝かせることにした。
「寝顔も素敵!」
「お母様、孫にも平等はどうしたのですか……」
「平等よ?オルファーは素敵で、他の皆は可愛いってだけだもの」
「そうですか」
アリルもオルファーを贔屓にしているわけではないとは思っているが、ミオトに似ているためにソアリスの熱量は大丈夫だろうかと感じている。
だが、周りもミオトには一目置いているために、誰も何も思う様子はなく、受け入れられているのは、ソアリスのこれまでの言動の賜物だろう。
「セレニティ様は、お父様に似ているところを探しているのかもしれないわ」
「ジュリアン殿下ね」
「関わりがなかったのですよね?」
「セレニティだけではなく、子どもに興味がないそうよ」
「そうなのですか、まあ王家ではあり得ることではありますよね」
「そうね、公爵家でもあり得るわよ?」
「ああ……そうでした」
アリルも子育ては乳母の仕事と、関わらない国があると聞いたために口にしたが、ここに親に興味を持たれなかった公爵令嬢がいたことを忘れていた。
「しかも、一人だけ興味がないっていうね」
「はい、そうでした」
一人だけの方が精神的に辛いだろうことは、七人きょうだいのアリルには想像に容易い。
きょうだい皆、平等と言っているソアリスにはあり得ないが、アリル一人だけが邪険に扱われていたら、正直、性格は捻くれない方がおかしいと思う。
「でもね、セレニティの場合は怒られたことがないという、ぶつけることもできなかったわけですからね」
「お母様はぶつける存在はいたのですものね」
「そう、悲しみはあったかもしれないけど、怒りを持たなかった」
「怒り……」
「怒りって生きるためには、結構役に立つのよ」
「お母様が言うと説得力がありますね」
ソアリスは怒りと発散を糧に、苦手な公務を日々こなしているのだから、実証している。
「そうでしょう?だから、自分にも周りにも興味がなくなっていたのではないかと思うの。私は家族に愛してもらいたいという気持ちは分からないけど、別に楽しいことを探していましたからね」
「少なからず愛してもらえたらと思うのではないですか」
一般的な子どもは親を求めるだろうが、そこは貴族の世話や教育は親が関わらないこともある。ソアリスのように親だけがすべてではないと考えることもできるが、それでも割り切れないのが親子だろう。
「子どもの頃から叱られてばかりだと、ふざけるなよとしか思えなかったのよね。覚えてないくらいだと求めていたこともあったのかもしれないけど……その頃はララシャが赤ちゃん返りしていたから、私は無視されていたんじゃないかしら」
「ああっ……そう聞くと、本当に始めからなんですね」
ソアリスが幼い頃はララシャも幼く、年齢も離れていない。王太子殿下の婚約者とそうではない娘、差ができてしまったのだろうと思った。
「ええ、それもよね。お母様の優しい記憶はあって、私のようではないようだから、お父様にもと思うのかもしれないわ」
「いらっしゃるのですから、どこかで繋がりを感じたいのかもしれませんね」
「ええ」
ソアリスもジュリアンとは表向きしか話したことはなく、人となりまでは分からない。娘を預かっているのに、手紙一通もないのが現実である。
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