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災い来たる7
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しばらくして、ドアをノックする音が響き、ポーリアが確認に行き、ミフルとキャロラインが入室した。
「失礼いたします」
「ミフル、ごめんなさいね。どうせあなたの耳にも入ることだから、事実を見せて置こうと思って」
初めてミフルを見たララシャは、停止した。
女性らしい身体付きでもありながら、体幹はしっかりしており、煌めくようなふんわりとしたプラチナブロンドに、グレーの中にグリーンが交じり合う美しい瞳、そして圧倒的に整った顔立ち。
「ミフル・グレンバレンでございます」
「…」
「何か言ったら?」
「えっ、あ…」
「どう見ても、どっこも似てないわよね?ミフルはミラン様に似ているの。あなたが憧れて、一番美しいと言っていたミラン様に」
ララシャはアンセムの婚約者時代、テラーには厳しく接されていたが、ミラン様には優しくして貰い、憧れていたのだ。
ソアリスはそのことをララシャから聞いていた。
「っな」
「国同士の話になりますから、あなたはもう帰って頂戴、顔が油でテカテカとギトギトよ!油でも作ってんのかと思ったわ」
ララシャの顔は時間が経つにつれて、テカテカしていき、ミフルを見て、さらにギトギトになっていた。
「っな」
「あと、もう王宮には許可がないと入れませんからね」
「待って」
ララシャが連れて来た護衛を共に、ポーリアとキャロラインと護衛たちが、ララシャと眠ってしまっていたエミアンローズを連れ出した。
ようやく静かになり、ソファで天を仰ぐソアリスに、ミフルが話し掛けた。
「お母様、お疲れ様です。キャロライン夫人に少し聞きましたわ」
「見た?樽2号」
「2号…」
「本当に樽になっていたなんて…目が慣れなくて、驚いたわ」
「確かにロアンスラー公爵家のお祖母様にそっくりでしたね」
「でしょう?」
まるでマルシャと対峙しているかのような錯覚を感じていた。
「グレイ殿下が出て来るなんてね…」
「グレイ殿下から、彼女のことなんて聞いたことがありませんわ」
ミフルも一瞬まさかと動揺してしまったが、そんなはずはないとグレイ殿下を信じることにした。
「でしょうね、ぜーんぶ、樽2号の恋愛脳?お花畑脳?の暴走よ、ミフルが私に全く似ていなくて良かったわ」
「性格はお母様ですけどね」
「まあ、それは、自分でどうにかして頂戴」
「丸投げ…」
「もう二度と会わないだろうと思って、言いたいこと全部言ってやったわ、疲れたけど。さて、ピデム王国に連絡をしなくちゃね…はあ」
体制を立て直したいが、気力が残っていなかった。
「ソアリス!」
入って来たのは、待てをさせられていたアンセムだった。
「良いところに、連絡はしてくれた?」
「ああ、リベル殿下と、カリル王太子殿下にも送って置いた」
「見た?樽2号」
「ああ…連れ出されるところを…」
「あれ、あなたの元婚約者で、私の実姉よ…しかも、肥え太っていないって言うの」
「え?」
あれで太っていないというのは、さすがに難しいだろう。しかもララシャは元々、痩せていたのだから、自分でも自覚があるはずだ。
「食べても太らないが、嘘だったことは明白よ」
「ああ…オーランもクイオもあれがララシャかと驚いていた」
オーランとクイオは、ララシャが婚約者だった頃を知っており、もっと食べた方がいいのではないかと言っていた記憶は、幻想だったのかと思った。
「でしょう?知らなかったら、誰?って言うところだったわ。せめて、ぽよんとしてて、可愛いかったら違ったのかもしれないけど、樽たちは何か硬そうなのよね」
「堅そう…確かにそうですわね」
「どうしてなのかしらね」
マルシャもララシャも運動をしていたわけではないのに、硬そうな太り方である。だから樽のような、ハムのような体形になってしまっている。
「さらに仕事よ、ピデム王国の第二王子妃が、エスザール王国、王太子殿下の婚約者を、エミアンローズに変えろだってさ」
「は?」
「失礼いたします」
「ミフル、ごめんなさいね。どうせあなたの耳にも入ることだから、事実を見せて置こうと思って」
初めてミフルを見たララシャは、停止した。
女性らしい身体付きでもありながら、体幹はしっかりしており、煌めくようなふんわりとしたプラチナブロンドに、グレーの中にグリーンが交じり合う美しい瞳、そして圧倒的に整った顔立ち。
「ミフル・グレンバレンでございます」
「…」
「何か言ったら?」
「えっ、あ…」
「どう見ても、どっこも似てないわよね?ミフルはミラン様に似ているの。あなたが憧れて、一番美しいと言っていたミラン様に」
ララシャはアンセムの婚約者時代、テラーには厳しく接されていたが、ミラン様には優しくして貰い、憧れていたのだ。
ソアリスはそのことをララシャから聞いていた。
「っな」
「国同士の話になりますから、あなたはもう帰って頂戴、顔が油でテカテカとギトギトよ!油でも作ってんのかと思ったわ」
ララシャの顔は時間が経つにつれて、テカテカしていき、ミフルを見て、さらにギトギトになっていた。
「っな」
「あと、もう王宮には許可がないと入れませんからね」
「待って」
ララシャが連れて来た護衛を共に、ポーリアとキャロラインと護衛たちが、ララシャと眠ってしまっていたエミアンローズを連れ出した。
ようやく静かになり、ソファで天を仰ぐソアリスに、ミフルが話し掛けた。
「お母様、お疲れ様です。キャロライン夫人に少し聞きましたわ」
「見た?樽2号」
「2号…」
「本当に樽になっていたなんて…目が慣れなくて、驚いたわ」
「確かにロアンスラー公爵家のお祖母様にそっくりでしたね」
「でしょう?」
まるでマルシャと対峙しているかのような錯覚を感じていた。
「グレイ殿下が出て来るなんてね…」
「グレイ殿下から、彼女のことなんて聞いたことがありませんわ」
ミフルも一瞬まさかと動揺してしまったが、そんなはずはないとグレイ殿下を信じることにした。
「でしょうね、ぜーんぶ、樽2号の恋愛脳?お花畑脳?の暴走よ、ミフルが私に全く似ていなくて良かったわ」
「性格はお母様ですけどね」
「まあ、それは、自分でどうにかして頂戴」
「丸投げ…」
「もう二度と会わないだろうと思って、言いたいこと全部言ってやったわ、疲れたけど。さて、ピデム王国に連絡をしなくちゃね…はあ」
体制を立て直したいが、気力が残っていなかった。
「ソアリス!」
入って来たのは、待てをさせられていたアンセムだった。
「良いところに、連絡はしてくれた?」
「ああ、リベル殿下と、カリル王太子殿下にも送って置いた」
「見た?樽2号」
「ああ…連れ出されるところを…」
「あれ、あなたの元婚約者で、私の実姉よ…しかも、肥え太っていないって言うの」
「え?」
あれで太っていないというのは、さすがに難しいだろう。しかもララシャは元々、痩せていたのだから、自分でも自覚があるはずだ。
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「ああ…オーランもクイオもあれがララシャかと驚いていた」
オーランとクイオは、ララシャが婚約者だった頃を知っており、もっと食べた方がいいのではないかと言っていた記憶は、幻想だったのかと思った。
「でしょう?知らなかったら、誰?って言うところだったわ。せめて、ぽよんとしてて、可愛いかったら違ったのかもしれないけど、樽たちは何か硬そうなのよね」
「堅そう…確かにそうですわね」
「どうしてなのかしらね」
マルシャもララシャも運動をしていたわけではないのに、硬そうな太り方である。だから樽のような、ハムのような体形になってしまっている。
「さらに仕事よ、ピデム王国の第二王子妃が、エスザール王国、王太子殿下の婚約者を、エミアンローズに変えろだってさ」
「は?」
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