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エスザール王国へ5
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昼食にようやく国王陛下夫妻、王太子殿下夫妻が揃った。
「お世話になります」
「おせわになりましゅ」
「ソアリス王妃陛下、ようこそおいでくさだった。ケイト王女も、今か今かと待っておりましたぞ」
「ありがとうございます」
「あい!」
穏やかに昼食は始まり、ケイトは相変わらずこれは何かと聞きながら、いつも通りたっぷり食べた。
「ケイト王女はますます、美しい所作で食べられますな」
「ありがとうごじゃいます」
「よく食べるので、せめて美しくと思いまして」
「素晴らしいことですな。食べっぷりも、気持ちいいことです」
皆、本当にと言いながら、微笑んでくれており、ソアリスは何とも言えない気持ちになった。そう思っていたソアリスも、実は人並み以上にぺろりと食べている。
「わたしはおおきくなったので、おおくたべれるようになったのでしゅわ」
「そうですな」
「おやつもたっぷりたべられます」
「ケイト~!」
ソアリスは絶対言うと思ったと、嘆きの声を上げたが、皆の目尻は下がりっぱなしである。
「ふふっ、ちゃんと用意してありますよ。今日のドレスもとてもお可愛らしく、似合っておりますわ」
エバー王妃陛下はケイト王女に喜んで欲しいためにと、色んなお菓子を取り寄せたり、作らせたりしていた。
「ありがとうごじゃいます、りりすたでんかにもほめてもらいまちたのよ」
「リリスタはこの前、ソアリス様ともケイト王女とも、ほとんど話せなかったと嘆いてましたから、良かったわね。一緒にアフタヌーンティーをしましょう」
「はい…」
恥ずかしいと頬を赤らめて、リリスタは頷いた。
「ケイト、良かったわね」
「あい!たのちみにしておりましゅ!おかしゃま、あげいもあるといいでしゅわね」
「黙りなさい」
上品なアフタヌーンティーに、揚げ芋なんてあるはずがない。
「ソアリス様は、揚げ芋がお好きなの?」
「…はい、好物です」
「おかしゃまはやまもりを、ぱくぱくぺろりです」
「まあ!」
ミフルはあ~あ、暴露されていると思い、ソアリスを見るともはや諦めたような顔をしていた。
「そのあと、はしるのです。たべちゃぶんをしょうひするんですって」
「それは健康的ですね」
「はい!みふるおねえしゃまも、あげいもがすきなんでしゅよ。おかしゃまととりあって、ふたりではしるんでしゅ」
「ケ、ケイト…」
まさか自分に飛び火をするとは思わず、ミフルは焦った。
実は王家にエクルが嫁いだ後は、ソアリスとミフルは手伝いも兼ねて、よく一緒にいた。そして、おやつの時間(アフタヌーンティー)に、『ミフル食べ過ぎよ』『お母様食べ過ぎです』とお互いに言いながら、取り合って、食べ過ぎたわと、二人でよく走っていた。それをケイトは見ていた。
「そうだったのか?」
「えっ、ええ、お母様の好物なので、クロンデール王国では…アフタヌーンティーの時間に普通に出て来るのです」
ミフルも揚げ芋が食べたい気持ちはあったが、上品な菓子が並ぶ中、揚げ芋とは言い出せなかった。
「やまもりでちゅよ?りょうりちょうが、かかえてもってきましゅの」
「ケイト、もう止めなさい」
事実ではあるが、娘の嫁ぎ先で披露する話ではない。
「どうちて?かりかりも、しおしおもすきでしょ?」
「好きだけど」
いくら好きでも、ソアリスは好き嫌いはない。我慢すればいいことで、他国で揚げ芋を強請ったなんて、言われては堪らない。
「折角ですから、アフタヌーンティーに用意させましょう」
「いえ、気にしないでください」
「いいえ、我が国では食事として出ておりましたので、準備させますわ」
「よかったね、おかあしゃま!みふるおねえしゃま!」
「そうね…ありがとうございます」
「ありがとうございます…」
ソアリスとミフルが居たたまれない気持ちになったが、ケイトだけは大変満足そうであった。
「お世話になります」
「おせわになりましゅ」
「ソアリス王妃陛下、ようこそおいでくさだった。ケイト王女も、今か今かと待っておりましたぞ」
「ありがとうございます」
「あい!」
穏やかに昼食は始まり、ケイトは相変わらずこれは何かと聞きながら、いつも通りたっぷり食べた。
「ケイト王女はますます、美しい所作で食べられますな」
「ありがとうごじゃいます」
「よく食べるので、せめて美しくと思いまして」
「素晴らしいことですな。食べっぷりも、気持ちいいことです」
皆、本当にと言いながら、微笑んでくれており、ソアリスは何とも言えない気持ちになった。そう思っていたソアリスも、実は人並み以上にぺろりと食べている。
「わたしはおおきくなったので、おおくたべれるようになったのでしゅわ」
「そうですな」
「おやつもたっぷりたべられます」
「ケイト~!」
ソアリスは絶対言うと思ったと、嘆きの声を上げたが、皆の目尻は下がりっぱなしである。
「ふふっ、ちゃんと用意してありますよ。今日のドレスもとてもお可愛らしく、似合っておりますわ」
エバー王妃陛下はケイト王女に喜んで欲しいためにと、色んなお菓子を取り寄せたり、作らせたりしていた。
「ありがとうごじゃいます、りりすたでんかにもほめてもらいまちたのよ」
「リリスタはこの前、ソアリス様ともケイト王女とも、ほとんど話せなかったと嘆いてましたから、良かったわね。一緒にアフタヌーンティーをしましょう」
「はい…」
恥ずかしいと頬を赤らめて、リリスタは頷いた。
「ケイト、良かったわね」
「あい!たのちみにしておりましゅ!おかしゃま、あげいもあるといいでしゅわね」
「黙りなさい」
上品なアフタヌーンティーに、揚げ芋なんてあるはずがない。
「ソアリス様は、揚げ芋がお好きなの?」
「…はい、好物です」
「おかしゃまはやまもりを、ぱくぱくぺろりです」
「まあ!」
ミフルはあ~あ、暴露されていると思い、ソアリスを見るともはや諦めたような顔をしていた。
「そのあと、はしるのです。たべちゃぶんをしょうひするんですって」
「それは健康的ですね」
「はい!みふるおねえしゃまも、あげいもがすきなんでしゅよ。おかしゃまととりあって、ふたりではしるんでしゅ」
「ケ、ケイト…」
まさか自分に飛び火をするとは思わず、ミフルは焦った。
実は王家にエクルが嫁いだ後は、ソアリスとミフルは手伝いも兼ねて、よく一緒にいた。そして、おやつの時間(アフタヌーンティー)に、『ミフル食べ過ぎよ』『お母様食べ過ぎです』とお互いに言いながら、取り合って、食べ過ぎたわと、二人でよく走っていた。それをケイトは見ていた。
「そうだったのか?」
「えっ、ええ、お母様の好物なので、クロンデール王国では…アフタヌーンティーの時間に普通に出て来るのです」
ミフルも揚げ芋が食べたい気持ちはあったが、上品な菓子が並ぶ中、揚げ芋とは言い出せなかった。
「やまもりでちゅよ?りょうりちょうが、かかえてもってきましゅの」
「ケイト、もう止めなさい」
事実ではあるが、娘の嫁ぎ先で披露する話ではない。
「どうちて?かりかりも、しおしおもすきでしょ?」
「好きだけど」
いくら好きでも、ソアリスは好き嫌いはない。我慢すればいいことで、他国で揚げ芋を強請ったなんて、言われては堪らない。
「折角ですから、アフタヌーンティーに用意させましょう」
「いえ、気にしないでください」
「いいえ、我が国では食事として出ておりましたので、準備させますわ」
「よかったね、おかあしゃま!みふるおねえしゃま!」
「そうね…ありがとうございます」
「ありがとうございます…」
ソアリスとミフルが居たたまれない気持ちになったが、ケイトだけは大変満足そうであった。
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