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見たい世界
「解消になっていただろうが、ララシャを正妃にして、別の者を側妃になどいう声もあった」
「いやいや、慈善活動もしない正妃なんて要らないでしょう」
「ああ、結局、その答えに辿り着く。だから別の者を正妃にして、ララシャを側妃にという声はなかった」
そもそも、ララシャのせいで解消になるのだから、正妃を娶った後で、わざわざ側妃にする理由がない。
「でも、ちょっと婚約を解消されるララシャを、見てみたかった気持ちもあるわね。酷い酷い、私は悪くないって言って回ったでしょうね」
「そんなことをすれば、理由を公にすることになる」
「されれば良かったのよ!マナーも出来ず、共通語も出来ず、慈善活動も急病で一度も行ったことがないことが理由だって」
「そうなったら、結婚も出来ぬだろう」
いくら公爵令嬢であっても、結婚したいと言う者はいないだろう。
「そうなっていたら、ララシャは一体誰と結婚したのかしら…?」
ある意味、ララシャには貞淑さを求められていた。ゆえにちやほやしてくれる分は、受け取っていただろうが、当然、誰かという存在はいなかっただろう。
「いいカモにされたのではありませんか?」
そう言ったのは、ポーリアであった。
「カモ?」
「はい。爵位が低い者では駄目かもしれませんが、ララシャ様は美しい、愛しているなどと言われれば、ホイホイ騙されてそうではありませんか」
「確かに…私は愛されるために生まれて来たの!愛に生きるなどと言い出しそうよね!慈善活動はしないくせに」
「その通りにございます。しかも、ご自身では責任は取らない方ですから、ロアンスラー公爵家が被害を受けたことでしょう」
ポーリアはソアリスの言うように、相反することを平気で言い出しそうだと、もはや怒りよりも悲しい気持ちになっていた。
「そうなるわよね…どちらにしてもララシャの被害は起きたのでしょうね」
ララシャが今でも変わらないのだから、間違いなく問題を起こしただろう。
「残念ながら、そう思います」
「それこそ、サリエスト・オードエル前公爵に言い寄ったのではないか?」
アンセムは聞きながら、そう言えばと思い出した。
「うわっ!大迷惑じゃない」
サリエストはまた女性に振り回されたくもない、再婚など言われては堪らないと、息子に爵位を譲った。だが、今もほぼ当主の様な形で、精力的に働いている。
「他にも婚約者がいる相手でも、近寄って行ったかもしれないわね」
「相手にされないと思いますけど」
ボソリと言い出したのは、クイオであった。
「あら?私は愛されてしまうの女よ、あれは」
「正直に申してもよろしいでしょうか?」
「今更じゃない?オーランとクイオも、あの変わり様に驚いたのではないの?」
「そうですね…」
「はい…」
肥え太ったララシャを、見た時の衝撃は今でも覚えているほどであった。
「ララシャ様は男性、いえ、女性にも人気はなかったと思いますよ?アンセム様の婚約者だったから、皆が無下にしなかっただけで」
「そう言えば、オードエル前公爵も似たようなことを言っていたわね」
「そうです!今の姿も良くありませんが、ガリガリのお姿は不評でした。何か病気なのではないか、どうして食べないのかと」
今の姿が印象深いが、ソアリスにとって側にいた頃のララシャはガリガリだったので、印象が強いままである。
だからこそ、今でも樽のような姿に、毎回新鮮に驚いてしまう。
「痩せていて、皆に羨ましいと言われると言っていたけど?」
「令嬢たちは、そのくらいしか褒めるところがなかったのでしょう」
ララシャはアンセムの婚約者と公爵令嬢ということ以外、他者と比べて特別に優れている部分がなく、痩せなくてはいけない令嬢にはそのまま羨ましい気持ちもあっただろう。
「いやいや、慈善活動もしない正妃なんて要らないでしょう」
「ああ、結局、その答えに辿り着く。だから別の者を正妃にして、ララシャを側妃にという声はなかった」
そもそも、ララシャのせいで解消になるのだから、正妃を娶った後で、わざわざ側妃にする理由がない。
「でも、ちょっと婚約を解消されるララシャを、見てみたかった気持ちもあるわね。酷い酷い、私は悪くないって言って回ったでしょうね」
「そんなことをすれば、理由を公にすることになる」
「されれば良かったのよ!マナーも出来ず、共通語も出来ず、慈善活動も急病で一度も行ったことがないことが理由だって」
「そうなったら、結婚も出来ぬだろう」
いくら公爵令嬢であっても、結婚したいと言う者はいないだろう。
「そうなっていたら、ララシャは一体誰と結婚したのかしら…?」
ある意味、ララシャには貞淑さを求められていた。ゆえにちやほやしてくれる分は、受け取っていただろうが、当然、誰かという存在はいなかっただろう。
「いいカモにされたのではありませんか?」
そう言ったのは、ポーリアであった。
「カモ?」
「はい。爵位が低い者では駄目かもしれませんが、ララシャ様は美しい、愛しているなどと言われれば、ホイホイ騙されてそうではありませんか」
「確かに…私は愛されるために生まれて来たの!愛に生きるなどと言い出しそうよね!慈善活動はしないくせに」
「その通りにございます。しかも、ご自身では責任は取らない方ですから、ロアンスラー公爵家が被害を受けたことでしょう」
ポーリアはソアリスの言うように、相反することを平気で言い出しそうだと、もはや怒りよりも悲しい気持ちになっていた。
「そうなるわよね…どちらにしてもララシャの被害は起きたのでしょうね」
ララシャが今でも変わらないのだから、間違いなく問題を起こしただろう。
「残念ながら、そう思います」
「それこそ、サリエスト・オードエル前公爵に言い寄ったのではないか?」
アンセムは聞きながら、そう言えばと思い出した。
「うわっ!大迷惑じゃない」
サリエストはまた女性に振り回されたくもない、再婚など言われては堪らないと、息子に爵位を譲った。だが、今もほぼ当主の様な形で、精力的に働いている。
「他にも婚約者がいる相手でも、近寄って行ったかもしれないわね」
「相手にされないと思いますけど」
ボソリと言い出したのは、クイオであった。
「あら?私は愛されてしまうの女よ、あれは」
「正直に申してもよろしいでしょうか?」
「今更じゃない?オーランとクイオも、あの変わり様に驚いたのではないの?」
「そうですね…」
「はい…」
肥え太ったララシャを、見た時の衝撃は今でも覚えているほどであった。
「ララシャ様は男性、いえ、女性にも人気はなかったと思いますよ?アンセム様の婚約者だったから、皆が無下にしなかっただけで」
「そう言えば、オードエル前公爵も似たようなことを言っていたわね」
「そうです!今の姿も良くありませんが、ガリガリのお姿は不評でした。何か病気なのではないか、どうして食べないのかと」
今の姿が印象深いが、ソアリスにとって側にいた頃のララシャはガリガリだったので、印象が強いままである。
だからこそ、今でも樽のような姿に、毎回新鮮に驚いてしまう。
「痩せていて、皆に羨ましいと言われると言っていたけど?」
「令嬢たちは、そのくらいしか褒めるところがなかったのでしょう」
ララシャはアンセムの婚約者と公爵令嬢ということ以外、他者と比べて特別に優れている部分がなく、痩せなくてはいけない令嬢にはそのまま羨ましい気持ちもあっただろう。
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