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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の後編の後編の後編の前編>
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小鳥のさえずりで迎える、心地よい目覚め。
昨夜は余程疲れていたのでしょう。
布団に包まれた瞬間、夢を見る間もない程の熟睡でした。
そして迎えたいつもと同じ爽やかな朝。
そんな朝の空気の中に、ほんのわずかだけ違和感を覚え、ベッドを下り、窓の外を覗いて驚愕した。
躍動感あふれるしなやかな動きの二人の少年の間で時折、陽光を弾いて輝く軌跡。
ベルとリュシオル様が激しく剣を斬り結んでいたのだ。
驚いて、侍女を呼ぶと、二人は模擬剣を使い朝の鍛練中とのことでした。
そういえば、ベルがよく素振りをしている場所だわ。
なるほど、朝練中でしたのね。
などと、思いながら静かにベランダから眺めていると、二人は交互に、何やらポーズを取り始める。
何をしているのかしら?
しばらく首を傾げつつ眺めていたが、ふと閃く。
「あ、わかった!」
思わずつい、大きな声が出てしまい、二人に気付かれてしまいました。
「あ、姉上っ」
どことなく、慌ててますね。
大丈夫です。
姉さんは、ベルとリュシオル様が二人して必殺技の決めポーズ考えてる所なんて見てませんから。
「おはよう、グレナディア。」
リュシオル様は、通常運転ですね。
恥ずかしがったりする所を見てみたい気もしますが、動じない所も素敵です。
「おはようございます。リュシオル様。朝からはしたない格好で、申し訳ありません。」
ベルだけならともかく、寝間着のワンピースなんて、お客様の前に出る格好ではありませんでした。
「大丈夫だよ。今日も可愛い……。……見えなくなってしまった。」
でしょうね、ベルが後ろから両手で目隠ししてますから。
いつの間にそんなに仲良くなったのかしら?
「姉上、朝食一緒に食べたいです。」
そうね、着替えなきゃ。
「じゃあ、着替えて、食堂に行くわ。」
目隠しされたままのリュシオル様が、こちらに手を振ってくれたので、見えてないだろうけどお辞儀をして部屋に戻る。
今日は、倉庫に行くのよね。
倉庫の鍵と一応お弁当も、準備して貰わなくちゃ。
着替えたのは、出かける予定なので、動きやすいおとなしめの後ろリボンの生成りのワンピースです。
襟元とウエスト周りに薄紫、ピンク、黄緑、黄色と柔らかな色合いの花模様の刺繍が帯状にアクセントになっていて可愛いです。
サフィール様に頂いた薄紫の花の髪飾りで安全管理も完璧です。
馬に乗るならズボンもやむなしですが、目的地は、敷地内の倉庫ですからね。
大人組は別行動確定の様ですね。
父達があの後また深酒したので起きる事が出来ない為、母達はそれぞれ部屋で朝食をとる事にしたようです。
朝食のメニューは、みんなバラバラです。
私は寝起きには軽くでいいのですが、それでは運動量の多いベルには足りないので、以前からそうです。
リュシオル様には昨日の夜、今が旬の材料で用意できる料理のメニューを渡して好きなだけ選んで貰いました。
説明と確認を厨房の担当が直接行ってるので間違いは起きないはずですが、
……何故でしょう、量はともかく、リュシオル様の前に並んでいるのは、温泉卵含む私の好きな食べ物ばかりです。
「昨日、グレナディアの好きな食べ物を作って貰う様に頼んだんだ。」
思わず首をかしげてしまったのですが、それだけで欲しい答えをくれる洞察力すごいです。
そしてベルは通常運転ですね。
そばめしとふわふわ卵をライスペーパーで包んだ……あれも生春巻きになるのでしょうか?それともオムライス?
まあ、本人が良いなら良いですが……。
食事を終えたらついに倉庫ですね。
リュシオル様の楽しめるものが一つでもあればよいのですが……。
********************
2016/05/08/20:52 一か所誤字修正しました。
字が少ない時は脱字ですが、字が多い時は字余りであってますかな?
いつのまにか、ブックマークが、煩悩の数を超えてました。
ブックマークありがとうございます!
昨夜は余程疲れていたのでしょう。
布団に包まれた瞬間、夢を見る間もない程の熟睡でした。
そして迎えたいつもと同じ爽やかな朝。
そんな朝の空気の中に、ほんのわずかだけ違和感を覚え、ベッドを下り、窓の外を覗いて驚愕した。
躍動感あふれるしなやかな動きの二人の少年の間で時折、陽光を弾いて輝く軌跡。
ベルとリュシオル様が激しく剣を斬り結んでいたのだ。
驚いて、侍女を呼ぶと、二人は模擬剣を使い朝の鍛練中とのことでした。
そういえば、ベルがよく素振りをしている場所だわ。
なるほど、朝練中でしたのね。
などと、思いながら静かにベランダから眺めていると、二人は交互に、何やらポーズを取り始める。
何をしているのかしら?
しばらく首を傾げつつ眺めていたが、ふと閃く。
「あ、わかった!」
思わずつい、大きな声が出てしまい、二人に気付かれてしまいました。
「あ、姉上っ」
どことなく、慌ててますね。
大丈夫です。
姉さんは、ベルとリュシオル様が二人して必殺技の決めポーズ考えてる所なんて見てませんから。
「おはよう、グレナディア。」
リュシオル様は、通常運転ですね。
恥ずかしがったりする所を見てみたい気もしますが、動じない所も素敵です。
「おはようございます。リュシオル様。朝からはしたない格好で、申し訳ありません。」
ベルだけならともかく、寝間着のワンピースなんて、お客様の前に出る格好ではありませんでした。
「大丈夫だよ。今日も可愛い……。……見えなくなってしまった。」
でしょうね、ベルが後ろから両手で目隠ししてますから。
いつの間にそんなに仲良くなったのかしら?
「姉上、朝食一緒に食べたいです。」
そうね、着替えなきゃ。
「じゃあ、着替えて、食堂に行くわ。」
目隠しされたままのリュシオル様が、こちらに手を振ってくれたので、見えてないだろうけどお辞儀をして部屋に戻る。
今日は、倉庫に行くのよね。
倉庫の鍵と一応お弁当も、準備して貰わなくちゃ。
着替えたのは、出かける予定なので、動きやすいおとなしめの後ろリボンの生成りのワンピースです。
襟元とウエスト周りに薄紫、ピンク、黄緑、黄色と柔らかな色合いの花模様の刺繍が帯状にアクセントになっていて可愛いです。
サフィール様に頂いた薄紫の花の髪飾りで安全管理も完璧です。
馬に乗るならズボンもやむなしですが、目的地は、敷地内の倉庫ですからね。
大人組は別行動確定の様ですね。
父達があの後また深酒したので起きる事が出来ない為、母達はそれぞれ部屋で朝食をとる事にしたようです。
朝食のメニューは、みんなバラバラです。
私は寝起きには軽くでいいのですが、それでは運動量の多いベルには足りないので、以前からそうです。
リュシオル様には昨日の夜、今が旬の材料で用意できる料理のメニューを渡して好きなだけ選んで貰いました。
説明と確認を厨房の担当が直接行ってるので間違いは起きないはずですが、
……何故でしょう、量はともかく、リュシオル様の前に並んでいるのは、温泉卵含む私の好きな食べ物ばかりです。
「昨日、グレナディアの好きな食べ物を作って貰う様に頼んだんだ。」
思わず首をかしげてしまったのですが、それだけで欲しい答えをくれる洞察力すごいです。
そしてベルは通常運転ですね。
そばめしとふわふわ卵をライスペーパーで包んだ……あれも生春巻きになるのでしょうか?それともオムライス?
まあ、本人が良いなら良いですが……。
食事を終えたらついに倉庫ですね。
リュシオル様の楽しめるものが一つでもあればよいのですが……。
********************
2016/05/08/20:52 一か所誤字修正しました。
字が少ない時は脱字ですが、字が多い時は字余りであってますかな?
いつのまにか、ブックマークが、煩悩の数を超えてました。
ブックマークありがとうございます!
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