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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の中編>
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「ねえ、名前は?名前、どうするの?なんて呼ぶ?」
婚約者の手の中でピィピィ言ってるフェニックスと鑑定済みの暗黒スライムもどきを、
遠慮なくつついては摘まむ弟の言葉に、確かに、個体名を付けておかないと、呼び方がめんどくさいと思った。
「むむ、両親への報告とどちらが先だろうか?」
まともな事言ってるようで、君たち結構おかしいからね?
もう、どこから突っ込んでいいか解らないのだけれど……。
「すまない、こういう事に慣れていなくて……。」
情けない顔でこちらを見てくる婚約者に何と言ったものか……。
「良いのよ。私も9歳でこういう事に慣れている人と婚約なんて嫌だもの。」
嫌というか、9歳でこんな事に慣れてたらむしろ怖い。
って、普通に私が産んだみたいになってるけど、違うわよ。
「じゃあ、僕が父上に報告してくる。」
そうそう、報告、連絡、相談。
ホウレンソウは大事よね。
……。
「ちょっとまって、何をどう報告するのか私に先に教えて!」
我に返って呼びとめた時にはベルはもういませんでした。
「ベルは、どうしてあんなに早く動けるんだ?」
マイペースな婚約者は、私の抱える不安には全く気がつかず、
ダークマター(名前はまだない)とまるで示し合わせたかのようにこちらを見ながら、平和な質問を投げかけてきます。
まあ、仕方ないです。
なにごとにも諦めは肝心。
焦っても本気のベルには追いつけませんからね。
「私とベルの、固有スキルは、圧縮です。」
正確には圧縮と解除になる。
そして、まだ今より小さい頃、木筒とコルクで空気銃の仕組みをベルに説明したことがきっかけで、
空気を圧縮して一定方向に解除する事で加速する移動方法を思いついたらしい。
……と、簡単に言うけど、余程の運動神経と反射神経それに加えてセンスが無いと無理です。
もちろん私は出来ません。
「それはすごいな。」
説明している場合ではないけれど、可愛い弟を褒められるのは嬉しい。
「ピィ!」
うん。
ベル居ないから何言ってるか全然解んない。
「でも、自分を空に打ち上げて、怪我をした時は泣いて怒ったわ!」
隣に立ってた弟がいきなりノーモーションで、垂直に人間大砲やったら、びっくりするし、
着地に失敗して額から血を吹くし、心臓に悪いからもう二度としないで欲しい。
そんな話をしていたら、弟が父と普通に歩いて戻ってきた。
「母上は、まだ寝てる?」
……、いや、お母さま、別に寝てる訳じゃないかなって……。
「……レナ、ベル。私は二人が生まれた日、あまりの二人の愛らしい姿に、
人生のうちで、この日ほどの驚きを覚える事はもう無いと思った……。」
あ、いつものやつが始まった。
「嫌ですわ、お父様。人生において、適度な驚きは、ボケ防止に必要よ。」
娘の思いやりがしみたのか、お父様の目がうるうるしてるー。
「早速ですが、子を授かりました。」
真面目な顔をして、何処までも無自覚にボケ倒す婚約者。
差し出す様に見せられた、黒い流動体に、絶句する父。
もう、この謎生命体(仮)の鑑定結果がフェニックス(の卵のなれの果て)だと言う事は伝えたのかしら?
何とも言い難い表情で、お手入れ要らずのぷるるん肌じっと見つめる父。
やっぱりこういうのは、大人の方が柔軟性にかけていると言うか、心の整理に時間が必要かしら?
「……ここはせまい。場所を移そう。」
そう言って父は大切そうに意識ないままのお母様をお姫様だっこした。
婚約者の手の中でピィピィ言ってるフェニックスと鑑定済みの暗黒スライムもどきを、
遠慮なくつついては摘まむ弟の言葉に、確かに、個体名を付けておかないと、呼び方がめんどくさいと思った。
「むむ、両親への報告とどちらが先だろうか?」
まともな事言ってるようで、君たち結構おかしいからね?
もう、どこから突っ込んでいいか解らないのだけれど……。
「すまない、こういう事に慣れていなくて……。」
情けない顔でこちらを見てくる婚約者に何と言ったものか……。
「良いのよ。私も9歳でこういう事に慣れている人と婚約なんて嫌だもの。」
嫌というか、9歳でこんな事に慣れてたらむしろ怖い。
って、普通に私が産んだみたいになってるけど、違うわよ。
「じゃあ、僕が父上に報告してくる。」
そうそう、報告、連絡、相談。
ホウレンソウは大事よね。
……。
「ちょっとまって、何をどう報告するのか私に先に教えて!」
我に返って呼びとめた時にはベルはもういませんでした。
「ベルは、どうしてあんなに早く動けるんだ?」
マイペースな婚約者は、私の抱える不安には全く気がつかず、
ダークマター(名前はまだない)とまるで示し合わせたかのようにこちらを見ながら、平和な質問を投げかけてきます。
まあ、仕方ないです。
なにごとにも諦めは肝心。
焦っても本気のベルには追いつけませんからね。
「私とベルの、固有スキルは、圧縮です。」
正確には圧縮と解除になる。
そして、まだ今より小さい頃、木筒とコルクで空気銃の仕組みをベルに説明したことがきっかけで、
空気を圧縮して一定方向に解除する事で加速する移動方法を思いついたらしい。
……と、簡単に言うけど、余程の運動神経と反射神経それに加えてセンスが無いと無理です。
もちろん私は出来ません。
「それはすごいな。」
説明している場合ではないけれど、可愛い弟を褒められるのは嬉しい。
「ピィ!」
うん。
ベル居ないから何言ってるか全然解んない。
「でも、自分を空に打ち上げて、怪我をした時は泣いて怒ったわ!」
隣に立ってた弟がいきなりノーモーションで、垂直に人間大砲やったら、びっくりするし、
着地に失敗して額から血を吹くし、心臓に悪いからもう二度としないで欲しい。
そんな話をしていたら、弟が父と普通に歩いて戻ってきた。
「母上は、まだ寝てる?」
……、いや、お母さま、別に寝てる訳じゃないかなって……。
「……レナ、ベル。私は二人が生まれた日、あまりの二人の愛らしい姿に、
人生のうちで、この日ほどの驚きを覚える事はもう無いと思った……。」
あ、いつものやつが始まった。
「嫌ですわ、お父様。人生において、適度な驚きは、ボケ防止に必要よ。」
娘の思いやりがしみたのか、お父様の目がうるうるしてるー。
「早速ですが、子を授かりました。」
真面目な顔をして、何処までも無自覚にボケ倒す婚約者。
差し出す様に見せられた、黒い流動体に、絶句する父。
もう、この謎生命体(仮)の鑑定結果がフェニックス(の卵のなれの果て)だと言う事は伝えたのかしら?
何とも言い難い表情で、お手入れ要らずのぷるるん肌じっと見つめる父。
やっぱりこういうのは、大人の方が柔軟性にかけていると言うか、心の整理に時間が必要かしら?
「……ここはせまい。場所を移そう。」
そう言って父は大切そうに意識ないままのお母様をお姫様だっこした。
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