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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の後編の中編>
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シオンの部屋は私の部屋の隣になりました。
参考までに、シオンとは反対隣の外に面した角部屋がベルの部屋です。
私が女の子なので、二面が外に面した部屋は良くないと、お父様がおっしゃって、ベルに角部屋を譲りました。
と言っても、個人部屋を貰ったのは、今よりもっとずっと小さい頃の話ですが。
じゃあ、婚約者と隣部屋は良いの?って思いますけど良いみたいです。
部屋の構造は三人とも同じで、窓のある寝室と出入口側の応接室の二部屋続きになってます。
それぞれにトイレ浴室完備です。
ワンルームマンションと言うか、学校の寮とかってこんな感じかしら?
そして、食後早速、シオンの部屋となった部屋にお邪魔してます。
だって、使ってみないと使い勝手って解らないでしょ?
不自由が有りそうなら早めに何とかしておかないと。
シオンが遠慮して言わなかったりしたら大変。
そういう地味なストレスって後になって修復できないほどのトラブルの原因にもなると思うの。
それに、さっさとあの子の名前決めてしまわないとね。
ベルに頼んで、本邸の石部屋に置いてある観賞用の貴石棚から、ブラックマトリクスオパールを取ってきて貰いました。
多分シオンは見た事ないと思うから、見て貰おうと思って。
それにしても、今日もベルは大活躍ね。
弟をパシらせる悪い姉と思われるかもしれないけれど、ベルも嫌がらないし、使用人の誰よりも早いのだもの。
それに、意味も無く走り回るより、日頃から動いていた方が鍛錬になるんですって。
だから良いわよね?
シオンの前に石用のクッションを置き、その上に、ベルに取ってきて貰った、
ちょうど私の握りこぶし位の大きさのキラキラした丸くて黒い石を置きます。
表面を綺麗に磨かれ、光の加減で輝く、沢山の虹の欠片を内包した黒い貴石は、
不死鳥の名前を持つ謎生命体と同じで、少しだけミステリアスで眼を惹く雰囲気を持っています。
「これがブラックマトリクスオパールよ。」
しばらくシオンは、謎生命体と鉱物の二つの黒い塊を眺めていたけれど、口元に指を寄せて考え込んでいます。
「名前はラクスオール、愛称はラクスでどうだ?」
ラクス、可愛いです。
でも、何も考えてなかったと思われるのも良くないと思うので、先程考えた名前を言ってみました。
「マトリールで、マティもどうかしら?」
真剣に考え込むシオン。
悪くない反応です。
「ねえ、僕、眠くなったから早く決めて!」
いついかなる状況でも、ベルは自由でした。
「ピィ。ピ!」
自分で考えてくれたのかしら?
先に言っておきますけれど、『ピィ』と、それに近い名前は、却下よ。
「名前がラクスオールで、マティって呼べばって。」
意外と気を使う子ね。
でも却下よ。
私が混乱するからね。
クマなら、ブラックマで決定なのに……。
……あ、いいえ、違うんです、ごめんなさい。
「じゃあ、ベルがもう眠そうだから、ラクスで決まりだね。」
シオンの意外と押しの強いとこ見ました。
でも、嫌いじゃないです。
そういうの。
「ラクスは、ママの所が良いかな?」
ベルが、暗黒生命体改め、ラクスの夜の定位置を確認します。
「ピピッ。」
私は、意思の疎通が取れるベルの方が良いと思うわ。
「僕の部屋が良いの?良いよ、おいで。」
そう言うと、あっさりベルは、ラクスを連れて部屋に返って行きました。
かなり眠かったみたいです。
「初日に子離れされてしまった……。」
シオンがショックを受けてますが、言葉が解るベルに任せておいた方がいいと思います。
というか、そうなんですよ、初日なんですよ。
もう、いろんな事があり過ぎて、シオンとずっと一緒にいる様な気分になっていますけど、
まだ昨日初めて会ったばかりなんですよ。
「私ももう今日は寝ようと思います。」
一応、メイドさん控えてくれてるけど、夜に部屋に二人っきりって駄目ですよねやっぱり。
「そうだな、明日からもずっと一緒に居られるんだ、今日はもう寝る支度にしよう。」
紳士なシオンは、隣にある私の部屋の入口まで送ってくれました。
「おやすみ、ディー。」
声が近いと思ったら、自然な感じで、おでこにちゅーされました。
はにかむように、薄紫の瞳を細め、固まっている私を満足げに眺め、
そして、何事も無かったかのように部屋に返って行きましたけど……。
なにそれー!なにそれー!イケメン怖い!!
参考までに、シオンとは反対隣の外に面した角部屋がベルの部屋です。
私が女の子なので、二面が外に面した部屋は良くないと、お父様がおっしゃって、ベルに角部屋を譲りました。
と言っても、個人部屋を貰ったのは、今よりもっとずっと小さい頃の話ですが。
じゃあ、婚約者と隣部屋は良いの?って思いますけど良いみたいです。
部屋の構造は三人とも同じで、窓のある寝室と出入口側の応接室の二部屋続きになってます。
それぞれにトイレ浴室完備です。
ワンルームマンションと言うか、学校の寮とかってこんな感じかしら?
そして、食後早速、シオンの部屋となった部屋にお邪魔してます。
だって、使ってみないと使い勝手って解らないでしょ?
不自由が有りそうなら早めに何とかしておかないと。
シオンが遠慮して言わなかったりしたら大変。
そういう地味なストレスって後になって修復できないほどのトラブルの原因にもなると思うの。
それに、さっさとあの子の名前決めてしまわないとね。
ベルに頼んで、本邸の石部屋に置いてある観賞用の貴石棚から、ブラックマトリクスオパールを取ってきて貰いました。
多分シオンは見た事ないと思うから、見て貰おうと思って。
それにしても、今日もベルは大活躍ね。
弟をパシらせる悪い姉と思われるかもしれないけれど、ベルも嫌がらないし、使用人の誰よりも早いのだもの。
それに、意味も無く走り回るより、日頃から動いていた方が鍛錬になるんですって。
だから良いわよね?
シオンの前に石用のクッションを置き、その上に、ベルに取ってきて貰った、
ちょうど私の握りこぶし位の大きさのキラキラした丸くて黒い石を置きます。
表面を綺麗に磨かれ、光の加減で輝く、沢山の虹の欠片を内包した黒い貴石は、
不死鳥の名前を持つ謎生命体と同じで、少しだけミステリアスで眼を惹く雰囲気を持っています。
「これがブラックマトリクスオパールよ。」
しばらくシオンは、謎生命体と鉱物の二つの黒い塊を眺めていたけれど、口元に指を寄せて考え込んでいます。
「名前はラクスオール、愛称はラクスでどうだ?」
ラクス、可愛いです。
でも、何も考えてなかったと思われるのも良くないと思うので、先程考えた名前を言ってみました。
「マトリールで、マティもどうかしら?」
真剣に考え込むシオン。
悪くない反応です。
「ねえ、僕、眠くなったから早く決めて!」
いついかなる状況でも、ベルは自由でした。
「ピィ。ピ!」
自分で考えてくれたのかしら?
先に言っておきますけれど、『ピィ』と、それに近い名前は、却下よ。
「名前がラクスオールで、マティって呼べばって。」
意外と気を使う子ね。
でも却下よ。
私が混乱するからね。
クマなら、ブラックマで決定なのに……。
……あ、いいえ、違うんです、ごめんなさい。
「じゃあ、ベルがもう眠そうだから、ラクスで決まりだね。」
シオンの意外と押しの強いとこ見ました。
でも、嫌いじゃないです。
そういうの。
「ラクスは、ママの所が良いかな?」
ベルが、暗黒生命体改め、ラクスの夜の定位置を確認します。
「ピピッ。」
私は、意思の疎通が取れるベルの方が良いと思うわ。
「僕の部屋が良いの?良いよ、おいで。」
そう言うと、あっさりベルは、ラクスを連れて部屋に返って行きました。
かなり眠かったみたいです。
「初日に子離れされてしまった……。」
シオンがショックを受けてますが、言葉が解るベルに任せておいた方がいいと思います。
というか、そうなんですよ、初日なんですよ。
もう、いろんな事があり過ぎて、シオンとずっと一緒にいる様な気分になっていますけど、
まだ昨日初めて会ったばかりなんですよ。
「私ももう今日は寝ようと思います。」
一応、メイドさん控えてくれてるけど、夜に部屋に二人っきりって駄目ですよねやっぱり。
「そうだな、明日からもずっと一緒に居られるんだ、今日はもう寝る支度にしよう。」
紳士なシオンは、隣にある私の部屋の入口まで送ってくれました。
「おやすみ、ディー。」
声が近いと思ったら、自然な感じで、おでこにちゅーされました。
はにかむように、薄紫の瞳を細め、固まっている私を満足げに眺め、
そして、何事も無かったかのように部屋に返って行きましたけど……。
なにそれー!なにそれー!イケメン怖い!!
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