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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の中編>
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「グレナディアは、僕と婚約したくないの?」
首を傾げながら、澄んだ瞳でそう問いかけられれば、その魅力たるや抗いがたく、むしろこちらから是非にとお願いしたくなる。
恐るべし攻略対象オーラ……。
もはや本編開始前に既にライフがゼロのモブたる私には太刀打ち出来そうも無い。
だが、諦めたらそこで試合終了だ。
「リュシオル様は、もし、私が目の前で事故死したら、辛いですか?」
……トラウマになる程に。
唐突な質問に驚いた顔をしていたが、すぐに笑顔を見せた。
「何を心配しているの?目の前にいるなら僕が守るよ?」
やだイケメン!
さも当然の様に言い放つ姿に、思わずあわあわしてしまう。
そして、いつの間にか距離を詰めたリュシオル様に両手で優しく両頬をはさまれた。
「ねえ、この可愛い口で、リュシオルと婚約するって言って?」
心地よい声に近くで強請る様に囁かれ、頬を挟まれたままの右手の親指で、口唇をなぞられる。
ちょっと、中の人何歳なんですか!?
誰ですか?9歳児にこんな事教えたの!
無垢そうな目が、固まっているこちらを窺う。
リュシオル様の瞳に映る私の顔、ひどいですね。
っていうか、そんな判別付くほど……、顔近いです、近すぎです!!
なぜ返事をしないのか不思議と言いたげですけど、あなたさっきから大概ですからね!!
……大概……、なんだろう……?
あれ?おかしいな、私の心が汚れてるのかな?
動揺する私に対して、あくまでも我が道を行くリュシオル様は、
いつの間にか離れて、探っていた胸ポケットから丸い水晶の様なものを取り出す。
「今婚約してくれたら、これあげるよ?」
侯爵家の坊っちゃんがそんな時限販売、悪徳商法みたいな……。
しかも商品は本人。
とりだしたのは、丸い透明の球の中に、白金の細い糸がいくつかの線を描く針水晶?
手の甲を支える様にして、そっと掴まれた手の平に載せられる。
「サフィールが、グレナディアは石が好きって教えてくれたんだ。」
サフィール様?
「だから、石に僕の髪を入れて貰ったんだ。かっこいいだろ?」
おお、人工石?合成石?魔法で作ってるんですかね?かっこいいです。
「グレナディアも僕に好きな石くれたんだから婚約でいいよね?」
あああ、何の問題も解決していないのに、心だけがどんどん切ない痛みを増していく。
もうこれ、恋ですよね?
今生の初恋ですよね?
そして、それでもすぐにうんと言わない私に……。
「まだ抵抗するの?無駄なのに?」
美形の上目づかいずるいです。
そして心もち台詞が黒いです。
というか、まだ隠し玉もってるんですか?
「サフィールが、もしかしたら抵抗されるかもしれないから押して行けって。」
サフィール様?
「やっぱり兄様達の言う事はあてにならないな。一応女だもんなサフィールは。」
すみませんが、これ以上サフィール様のイメージを壊されたくないです。
「リュシオル様はお兄様が二人居らっしゃるのですよね?」
三男だもの……。
「兄様達は駄目だよ。僕が一番格好いいから、僕にしよう?それに、大きい兄様はもう結婚してるし。」
何を言ってるんでしょうねー。
本当に。
*************
リュシオル様のターンです。
もう止めて、ヒロインのライフはゼロよ!!
*************
2016年10月12日 誤字修正しました
首を傾げながら、澄んだ瞳でそう問いかけられれば、その魅力たるや抗いがたく、むしろこちらから是非にとお願いしたくなる。
恐るべし攻略対象オーラ……。
もはや本編開始前に既にライフがゼロのモブたる私には太刀打ち出来そうも無い。
だが、諦めたらそこで試合終了だ。
「リュシオル様は、もし、私が目の前で事故死したら、辛いですか?」
……トラウマになる程に。
唐突な質問に驚いた顔をしていたが、すぐに笑顔を見せた。
「何を心配しているの?目の前にいるなら僕が守るよ?」
やだイケメン!
さも当然の様に言い放つ姿に、思わずあわあわしてしまう。
そして、いつの間にか距離を詰めたリュシオル様に両手で優しく両頬をはさまれた。
「ねえ、この可愛い口で、リュシオルと婚約するって言って?」
心地よい声に近くで強請る様に囁かれ、頬を挟まれたままの右手の親指で、口唇をなぞられる。
ちょっと、中の人何歳なんですか!?
誰ですか?9歳児にこんな事教えたの!
無垢そうな目が、固まっているこちらを窺う。
リュシオル様の瞳に映る私の顔、ひどいですね。
っていうか、そんな判別付くほど……、顔近いです、近すぎです!!
なぜ返事をしないのか不思議と言いたげですけど、あなたさっきから大概ですからね!!
……大概……、なんだろう……?
あれ?おかしいな、私の心が汚れてるのかな?
動揺する私に対して、あくまでも我が道を行くリュシオル様は、
いつの間にか離れて、探っていた胸ポケットから丸い水晶の様なものを取り出す。
「今婚約してくれたら、これあげるよ?」
侯爵家の坊っちゃんがそんな時限販売、悪徳商法みたいな……。
しかも商品は本人。
とりだしたのは、丸い透明の球の中に、白金の細い糸がいくつかの線を描く針水晶?
手の甲を支える様にして、そっと掴まれた手の平に載せられる。
「サフィールが、グレナディアは石が好きって教えてくれたんだ。」
サフィール様?
「だから、石に僕の髪を入れて貰ったんだ。かっこいいだろ?」
おお、人工石?合成石?魔法で作ってるんですかね?かっこいいです。
「グレナディアも僕に好きな石くれたんだから婚約でいいよね?」
あああ、何の問題も解決していないのに、心だけがどんどん切ない痛みを増していく。
もうこれ、恋ですよね?
今生の初恋ですよね?
そして、それでもすぐにうんと言わない私に……。
「まだ抵抗するの?無駄なのに?」
美形の上目づかいずるいです。
そして心もち台詞が黒いです。
というか、まだ隠し玉もってるんですか?
「サフィールが、もしかしたら抵抗されるかもしれないから押して行けって。」
サフィール様?
「やっぱり兄様達の言う事はあてにならないな。一応女だもんなサフィールは。」
すみませんが、これ以上サフィール様のイメージを壊されたくないです。
「リュシオル様はお兄様が二人居らっしゃるのですよね?」
三男だもの……。
「兄様達は駄目だよ。僕が一番格好いいから、僕にしよう?それに、大きい兄様はもう結婚してるし。」
何を言ってるんでしょうねー。
本当に。
*************
リュシオル様のターンです。
もう止めて、ヒロインのライフはゼロよ!!
*************
2016年10月12日 誤字修正しました
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