転生石好き令嬢の生存戦略

ぬるちぃるちる

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転生石好き令嬢の生存戦略<後編の後編の後編の前編>

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それにしても、第一印象は「笑わない子」だったのに、ずいぶん子供っぽいとこ見せたかと思ったら
情熱的?に口説いたり、ずいぶん振り幅が大きいのではなくて?
キャラが不安定というか、ずいぶん素直なかたの様だし、外野オーディエンスの影響かしら?

「今日の事、サフィール様やお兄様方に相談したの?」
 聞くと予想通り素直に頷いた。

「サフィールは、真面目に口説けといった。
 グレナディアは賢いから不安がらせたら手に入らないと思えと。
 口説き方を聞いたら、教えるつもりはないが、勝手にまねる分には構わないと言った。」
 微妙な顔で、こっちをうかがう。

まねる?王子とサフィール様、仲がよろしいのかしら?それは良い事ね。
ゲームの王子がヒロインを口説くスチルの画像を脳内でサフィニアに置き換え想像する。

リュシオルは、グレナディアが、実際とは逆の想像をしている可能性に気付いていたが黙っていた。
男前の淑女というものを口下手な自分が、説明できる自信がなかったから仕方ない。
いずれ見たら解る事だ。

「後、切ないすれ違いとか大好物?だけど、そういうのは物語の中だけで良いから、きちんと話し合えと。
 だから、さっき、不安な事、一杯言ってくれて嬉しかった。」
 そういう意味では無かったのですが……。

「サフィールはあまり参考にならなかったから、上の兄様にいさまの様子を見ていたのだけど……。
 小兄様ちいにいさまにみつかって、お前は敷かれるなよと言われた。」
 小兄様ちいにいさまは尊敬する兄が結婚したばかりの嫁にデレデレなのが気に入らないらしい。
リュシオルには毎日楽しそうだなとしか思えなかったのだけど……。

「男は毅然きぜんとしていろと言われたり、無表情と毅然は違うと言われたり、
 結局、小兄様ちいにいさまの言いたい事は良く解らなかった。」
 小兄様ちいにいさまは、ブラコンと、グレナディアは心の手帳にそっと書き込む。

グレナディアは恥ずかしくなった。
ガチ9歳の超美形の男の子が自分の為にこんなに真剣に考えてくれてたのに、
ざっくり計算して、前世の分も入れれば、リュシオルの3倍の時間を生きた記憶のある自分が、
ずっと後ろ向きな事しか考えてなかった事が、とてつもなく恥ずかしかった。

それと今回の事で気がついた事がある。
サフィール様も、私と同じ転生者だ。
そしてサフィール様はここが、あのゲームと似ている世界だと気が付いたようだ。
しかもどういう事か、かなり早い時期に、
私が15歳になる数年前に馬車にはねられて死んだリュシオル様の婚約者だと言う事まで。

だからずっと私に、長く使えそうな、物理攻撃無効のアイテムを沢山送り続けた。
つまり、私を守りたいと願ってくれるサフィール様の言葉には、数年後の悲劇を防ぐ為のヒントがあるはずだ。
サフィール様はリュシオル様と私が一緒に幸せになる方法を考えてくれているようだから。

せっかく生まれ変わって、毎日楽しいのに、後数年で自分が死んでしまうかもしれないと気がついてから、
本当は怖くて不安でたまらなかった。
でも、私が気がつく前から、私を守ろうとしてくれた存在が居た事でリュシオル様と向き合う勇気が増える。

先程のリュシオル様の言葉を思い出す。
『切ないすれ違いなんて物語の中だけで充分』
 これが、ゲームのグレナディアが馬車にはねられる理由と関係している事なのかもしれない。
それにしても、こんなに素直なリュシオル様とすれ違うなんて、ゲームのグレナディアはどんな子だったのだろう?
少しだけ不思議でしかたない。


***********
今月も残す所、今日をいれて3日。
出張が急に入ったり、色々ありました。
今月中にこれ終わるって?無理無理……。
そうそう、このパソコン、
今日の午後、修理の人が取りに来てくれて御里帰りするんですよ……。

感想とか誤字発見とか、いつでもお待ちしています!
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