異世界に来た私のチートは、秩序ある混沌でした。

ぬるちぃるちる

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16.家路

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「えーっと、さっさと森に帰って手当したいのだけれど、
 街の入り口のおじさん通してくれるかな?」
 悪そうなおっさんの気が変わる前にと、
慌てて明らかに普通ではない状態の子供を連れてきてしまったので、
行きはよいよい帰りは怖い状況だ。

3秒くらい考えた結果、レインコートを呼び出した。
水だけでなく、光もはじく効果を付与して。
光学迷彩きたこれ!
子供サイズはないので、これを来た私が子供を抱っこする。

匂いはさっき耐えられなくて、冷蔵庫の匂い消しを呼び出して持たせてみた。
今のところ、劇的な効果を得られている。
……何でも有りだな。

この時間から街を出る人はほぼいなくて、匂いもせず、姿も見えない私達は
誰にもぶつかることなく街を出る事が出来た。

街を出て少しして、一度子供を降ろし、レインコートを脱いだ。
次に呼び出すときは、蒸れない仕様にしよう・・・・・・なんちゃって。

ついでに鼻眼鏡も取る。
黙って見てた子供がぎょっとした顔になった。

無表情だった顔の、表情が表に出てくるのは、良い事だと思うけれど、
急に姿が変わった私にびっくりしたのか、鼻眼鏡にびっくりしたのかちょっと気になる所だ。

森の中に入る前に、二人ともゴムの虫よけブレスレットを手に付ける。
子供は、持たせたものは持ち、口に入れた物は呑み込み、人形のように為すがままだ。
こんな大人しい子に無茶苦茶しやがって、畜生共が。

帰りはモンスターにエンカウントすることなく目的地点に到達した。

そして、到達と同時にピンクのバスタブとシャワーヘッドを呼び出した。
今からここは、容赦ない洗浄の戦場と化すのだ。

連れて来たからには、絶対に途中で放り出したりしない。
でも、一緒に暮らすには、臭いし、汚いし、一刻も早い洗浄が望まれた。
バスタブに降ろす。

「すごいくさいからちょっと洗うよ。」
 ガーンという効果音が聞えそうなほどショックを受けている。
女の子に臭いはなかったか……。
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