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:序章 「交通警備員・田中 賢二」
・0-10 第10話 「賢二と光明」
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・0-10 第10話 「賢二と光明」
賢二は、光明のことをよく知っていた。
なぜなら、賢二は光明のことを親友だと思っているからだ。
賢二と光明は、同じ作品に出演する中で、作中において親友同士という役割を与えられていた。
賢二と光明が出演していた作品は、2人の人物が主役だった。
賢二が演じる立花 源九郎と、光明が演じる松山 秀雪。
片や貧乏浪人の源九郎、片や将来を嘱望されるエリート藩士の秀雪。
この対照的な立場にいる2人のサムライが、次々と悪事に立ち向かい、やがて巨悪を暴き出し、虐げられた民衆に代わって正義の裁きを下すというのが、基本的なストーリーだ。
人一倍正義感が強く剣の腕も立つが自由奔放で型破りな性格が災いして仕官先のない、その日暮らしの貧乏浪人の源九郎。
名家に生まれ、藩の将来を背負う将来有望な若者として活躍しつつも、藩という組織の中で既存のルールや人間関係に縛られている秀雪。
一見、源九郎と秀雪との間には、なんの接点もないように思える。
しかし2人は同じ道場で剣を学び、互いの実力を認め合っていた。
そして、民草を苦しめるような悪事を働く者は正さねばならないという正義の心も共有していた。
だから2人は互いに協力しあった。
源九郎は、自由な立場から身軽に動き回り、そして、次々と法で裁けぬ悪人を倒し、民草を救って行く。
その一方で秀雪は藩の組織の中で正義を取り戻そうと剣を使わぬ戦いを続け、同時に、悪事を働く者の正体を暴きだし、源九郎にそれを伝えて正義を遂行させる。
その、表と裏、表裏一体のコンビが活躍する作品は、令和の世に時代劇という存在を再びあらわすことになった。
もっとも、ともに出演した作品の中で親友だったという設定があるから、賢二は光明のことを親友だと思っているわけではない。
自分と近い立場で、同じ目標を持ち、共に努力と研鑽を重ねた、最大最良の理解者であると思っているからだ。
作品中の設定でも対照的だった賢二と光明だったが、現実でも2人は対照的な存在だった。
賢二は、殺陣を極めるのだと家出同然に実家を飛び出し、殺陣を教える学校に通いこそしたものの、その技術の多くは自らの努力と発想で手にした、言ってみれば常識はずれな人物だった。
一方の光明は、代々役者をしてきた家系の生まれで、幼いころから役者となるべく鍛え抜かれた生え抜きの存在だった。
それだけにその演技は一級品で、賢二という存在が見出されなければ、光明ただ1人でその作品の主役を演じるはずだったほどだ。
自由奔放な源九郎と、多くを独学で身に着けた賢二。
幼いころから将来を嘱望されたエリートの秀雪と、光明。
奇しくも、2人の役者はその演じる役と同様の違いを元々有していた。
だが賢二は、自分と光明は似ていると思っている。
それは、演技にかける情熱と、誠意だ。
賢二は、自分の殺陣の技術を、ほとんど独学で身に着けた。
そのためにあらゆる試行錯誤をし、努力をし、やっとの思いでそれを身に着けたのだ。
そしてそれは、光明も同じだった。
光明のことを知らない人々は、彼を、[親の七光りで出世した]と陰口を言う。
しかし、賢二に言わせれば、それはまったくの誤りだった。
光明は確かに代々役者の家系に生まれ、幼いころから英才教育を施されてきた。
しかし、その英才教育をモノにできるかどうかは、彼がどんな教育を受けたかどうかでは決まらない。
光明自身が、努力をしたのだ。
賢二は、そのことを想像ではなく、事実として知っている。
なぜなら賢二は、撮影のために光明がどれほど熱心に、そして過酷に稽古に臨んでいたのかを目撃しているからだ。
一心不乱に木刀を振るい、殺陣の演技を少しでもよいモノにして、その作品を目にした人々に楽しんでもらおうと、光明は厳しい鍛錬の日々を送っていた。
その姿を、賢二は一度ならずその目で見ているのだ。
だからこそ、賢二と光明が共に主役として共演した作品の三作目で、決定的なドラマが生まれた。
一作目、二作目と続けてヒットを飛ばし、三作目で、賢二は立花 源九郎という自身の役を、極めた殺陣(たて)の技術を、令和の世に刻みつけようとしていた。
そしてその三作目のシナリオのハイライトが、それまで立場は違えども互いに協力しあって来た立花 源九郎と、松山 秀雪が互いに対立し、真剣で斬り合うシーンだった。
この真剣勝負の撮影に、賢二は、全力で臨んだ。
ただ演技の指導に従うのではなく、自身が身に着けた技術のすべてを注ぎ込み、対立してしまった[親友]と決着をつけようとする立花 源九郎を全身全霊で演じた。
それは、光明が日々努力を重ね、賢二がその全力を注ぎこまなければ倒せない相手だと考えていたからだ。
それは、本物の真剣こそ使いはしていなかったが、事実上の[真剣勝負]だった。
そして光明もまた、事前になんの打ち合わせもなく始まったその真剣勝負に、全力で応じた。
その結果が、映像史に残るとさえ言われた、見る者を物語の世界へと引き込む迫力の殺陣のシーン。
そして、賢二の左腕の負傷という[事故]だった。
この賢二と光明の真剣勝負の結果、作品はシナリオの大幅な変更を迫られた。
本来、源九郎と秀雪は決闘の末和解し、再び共闘関係に戻るはずだったのだが、負傷により撮影が不可能となったために、以後、秀雪だけを主役として最後まで撮影を行うこととなったのだ。
立花 源九郎は、松山 秀雪との決闘の末、死に花を散らしたこととなった。
その魂は秀雪へと引き継がれ、秀雪はその思いを胸に巨悪に屈するのではなく再び戦う道を選び、そして、ついにその巨悪を打ち破った。
そうして、立花 源九郎と松山 秀雪の主人公を主役とした物語は、終わりを迎えた。
田中 賢二という男の、役者生命と共に。
だが、賢二は少しも後悔はしていなかった。
未練はもちろんあったが、しかし、あれは自ら望んだ[真剣勝負]による[事故]だったのだから。
賢二は今でも、光明のことを親友だと思っていた。
※作者よりひとこと
なんか、書いていて「こんなドラマあったよな・・・? 」と思ったんですが、タイトルが思い出せない・・・。
なんだったっけ? 絶対、どこかで見たことあるはずなのに。悔しい・・・。
賢二は、光明のことをよく知っていた。
なぜなら、賢二は光明のことを親友だと思っているからだ。
賢二と光明は、同じ作品に出演する中で、作中において親友同士という役割を与えられていた。
賢二と光明が出演していた作品は、2人の人物が主役だった。
賢二が演じる立花 源九郎と、光明が演じる松山 秀雪。
片や貧乏浪人の源九郎、片や将来を嘱望されるエリート藩士の秀雪。
この対照的な立場にいる2人のサムライが、次々と悪事に立ち向かい、やがて巨悪を暴き出し、虐げられた民衆に代わって正義の裁きを下すというのが、基本的なストーリーだ。
人一倍正義感が強く剣の腕も立つが自由奔放で型破りな性格が災いして仕官先のない、その日暮らしの貧乏浪人の源九郎。
名家に生まれ、藩の将来を背負う将来有望な若者として活躍しつつも、藩という組織の中で既存のルールや人間関係に縛られている秀雪。
一見、源九郎と秀雪との間には、なんの接点もないように思える。
しかし2人は同じ道場で剣を学び、互いの実力を認め合っていた。
そして、民草を苦しめるような悪事を働く者は正さねばならないという正義の心も共有していた。
だから2人は互いに協力しあった。
源九郎は、自由な立場から身軽に動き回り、そして、次々と法で裁けぬ悪人を倒し、民草を救って行く。
その一方で秀雪は藩の組織の中で正義を取り戻そうと剣を使わぬ戦いを続け、同時に、悪事を働く者の正体を暴きだし、源九郎にそれを伝えて正義を遂行させる。
その、表と裏、表裏一体のコンビが活躍する作品は、令和の世に時代劇という存在を再びあらわすことになった。
もっとも、ともに出演した作品の中で親友だったという設定があるから、賢二は光明のことを親友だと思っているわけではない。
自分と近い立場で、同じ目標を持ち、共に努力と研鑽を重ねた、最大最良の理解者であると思っているからだ。
作品中の設定でも対照的だった賢二と光明だったが、現実でも2人は対照的な存在だった。
賢二は、殺陣を極めるのだと家出同然に実家を飛び出し、殺陣を教える学校に通いこそしたものの、その技術の多くは自らの努力と発想で手にした、言ってみれば常識はずれな人物だった。
一方の光明は、代々役者をしてきた家系の生まれで、幼いころから役者となるべく鍛え抜かれた生え抜きの存在だった。
それだけにその演技は一級品で、賢二という存在が見出されなければ、光明ただ1人でその作品の主役を演じるはずだったほどだ。
自由奔放な源九郎と、多くを独学で身に着けた賢二。
幼いころから将来を嘱望されたエリートの秀雪と、光明。
奇しくも、2人の役者はその演じる役と同様の違いを元々有していた。
だが賢二は、自分と光明は似ていると思っている。
それは、演技にかける情熱と、誠意だ。
賢二は、自分の殺陣の技術を、ほとんど独学で身に着けた。
そのためにあらゆる試行錯誤をし、努力をし、やっとの思いでそれを身に着けたのだ。
そしてそれは、光明も同じだった。
光明のことを知らない人々は、彼を、[親の七光りで出世した]と陰口を言う。
しかし、賢二に言わせれば、それはまったくの誤りだった。
光明は確かに代々役者の家系に生まれ、幼いころから英才教育を施されてきた。
しかし、その英才教育をモノにできるかどうかは、彼がどんな教育を受けたかどうかでは決まらない。
光明自身が、努力をしたのだ。
賢二は、そのことを想像ではなく、事実として知っている。
なぜなら賢二は、撮影のために光明がどれほど熱心に、そして過酷に稽古に臨んでいたのかを目撃しているからだ。
一心不乱に木刀を振るい、殺陣の演技を少しでもよいモノにして、その作品を目にした人々に楽しんでもらおうと、光明は厳しい鍛錬の日々を送っていた。
その姿を、賢二は一度ならずその目で見ているのだ。
だからこそ、賢二と光明が共に主役として共演した作品の三作目で、決定的なドラマが生まれた。
一作目、二作目と続けてヒットを飛ばし、三作目で、賢二は立花 源九郎という自身の役を、極めた殺陣(たて)の技術を、令和の世に刻みつけようとしていた。
そしてその三作目のシナリオのハイライトが、それまで立場は違えども互いに協力しあって来た立花 源九郎と、松山 秀雪が互いに対立し、真剣で斬り合うシーンだった。
この真剣勝負の撮影に、賢二は、全力で臨んだ。
ただ演技の指導に従うのではなく、自身が身に着けた技術のすべてを注ぎ込み、対立してしまった[親友]と決着をつけようとする立花 源九郎を全身全霊で演じた。
それは、光明が日々努力を重ね、賢二がその全力を注ぎこまなければ倒せない相手だと考えていたからだ。
それは、本物の真剣こそ使いはしていなかったが、事実上の[真剣勝負]だった。
そして光明もまた、事前になんの打ち合わせもなく始まったその真剣勝負に、全力で応じた。
その結果が、映像史に残るとさえ言われた、見る者を物語の世界へと引き込む迫力の殺陣のシーン。
そして、賢二の左腕の負傷という[事故]だった。
この賢二と光明の真剣勝負の結果、作品はシナリオの大幅な変更を迫られた。
本来、源九郎と秀雪は決闘の末和解し、再び共闘関係に戻るはずだったのだが、負傷により撮影が不可能となったために、以後、秀雪だけを主役として最後まで撮影を行うこととなったのだ。
立花 源九郎は、松山 秀雪との決闘の末、死に花を散らしたこととなった。
その魂は秀雪へと引き継がれ、秀雪はその思いを胸に巨悪に屈するのではなく再び戦う道を選び、そして、ついにその巨悪を打ち破った。
そうして、立花 源九郎と松山 秀雪の主人公を主役とした物語は、終わりを迎えた。
田中 賢二という男の、役者生命と共に。
だが、賢二は少しも後悔はしていなかった。
未練はもちろんあったが、しかし、あれは自ら望んだ[真剣勝負]による[事故]だったのだから。
賢二は今でも、光明のことを親友だと思っていた。
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