216 / 226
:第11章 「凱旋」
・11―4 第216話:「王宮」
しおりを挟む
・11―4 第216話:「王宮」
トパスが用意してくれた屋敷に宿泊して、身なりを整え、いざ、王宮へ。
「ほ~。遠くから見た時もでっけェな~っ! って思ったけどよ、近くで見るとまた、凄いじゃないの! 」
王家からの出迎えの馬車に乗りこみ、しばしの旅情を楽しんだ後、正門の前で犬人(ワウ)族の執事が開いてくれた扉から降り立つと、源九郎はすっかり感心した声をあげていた。
メイファ王国の都(みやこ)、パテラスノープル。
海上と陸上の交易路が結節する要衝に発展した都市の中心にあるのが、この王宮。
こういった壮麗な建築物は、しばしば他よりも一段高い地形を選んで築かれる。というのは、単純に見晴らしがよく防御にも有利であるから、という実用的な理由もあったが、なにより、人々に対して権威を、力の大きさを示すという目的があるからだ。
日本のお城の天守閣にしても、そうだ。どの方向からも目にできる明確な象徴となる建造物があるおかげで、人々はそこに国家という存在の実在を信じることができ、守られていると理解して安心し、税を取られたり法律を課されたりすることに納得できるのだ。
要するに、人々をうまく統治するための必要があって、意図的に目立つように作られている。
この国の王宮は、半分は城塞だった。パテラスノープルでもっとも標高の高い場所に石を積み上げて作った堅牢な城壁と防御塔を持つ堅固な城があり、その隣に、王族が居住し国家の政治の舞台ともなっている王宮が付随(ふずい)する。といっても、面積自体は城塞の部分よりも王宮の方がずっと広い。
明るいクリーム色の漆喰(しっくい)で表面を覆われた建物が、いくつも建ち並んでいる。都市部で土地が限られているはずなのに敷地の中には庭園もあり、泥レンガを敷き詰めて作られた遊歩道が様々な植物の合間をぬって、楽し気な散歩道を作っている。中には、クジャクとそっくりな、美しい尾羽を持った鳥類が解き放たれ、誇らしげに美しい紋様を見せびらかしていた。
「大丈夫でございますか? お嬢様」
「う、うん……。お、おらは、へーきだっぺ」
王宮の敷地と市街地を隔てる巨大な門の向こうに見える壮麗な建築物を興味深そうに観察していた源九郎の背後で、優しい声の執事に心配されながらフィーナが馬車から降りて来る。
全身が小刻みに震えている。
その動き方も、ガチガチに固い。これ以上なく緊張しているらしく、右手と右足、左手と左足が前に出るといった有様だった。
ちなみに、マオの姿はない。彼も誘われはしていた様子だったが、「ミーは、なにもしていませんから……」と言って、遠慮してついて来なかったのだ。
「おいおい、そう心配するなって! ほら、王宮って言ったって、あのお嬢ちゃんの家(うち)だろう? 友達のところに遊びに来たみたいなもんなんだからさ! 」
「そ、そう言われたって……」
振り返ったサムライが敢えて無邪気に言ってみせても、元村娘は唇を左右に引き結んだまま、険しい表情。
「お、おらみてーな田舎の娘っ子が、こんな、王宮に来て……、しかも、王様に会うんだっペ? やっぱ、場違いなんじゃねーかなって」
そう言う彼女の服装は、いつものチュニック姿。ケストバレーから王都に戻った後でトパスからもらった報酬で買った新品だったが、王宮に出入りする人々、たとえばナビール族の貴族たちと比べると明らかに見劣りがするし、なんなら、ここまで二人を案内してくれている執事が身に着けている衣装よりもみすぼらしい。
「いいじゃねぇか。俺たちは別に、綺麗な服を持ってるからお嬢ちゃんに呼ばれたってわけじゃねぇ。この服着て、世の中のためになることをしたから、だろう? 堂々としてりゃいいさ」
そう言ってわっはっは、と笑い飛ばす源九郎は、相変わらずの綿の羽織に袴姿。腰には脇差だけを差した、いつもと何も変わらない衣装だ。
よくよく見るとずいぶんと修復の手が入っている。というのは、シュリュード男爵から受けた拷問の際に、服もかなり傷んでしまったのだが、珠穂が「助けてもらった礼じゃ」と言って手ずから繕(つくろ)ってくれたからだ。
巫女は自身の衣服の修繕で裁縫に慣れているらしく、おかげですっかり、ぱっと見では分からないほどになっている。
「変に飾る必要なんかないのさ。……ま、でも、セシリアのお嬢ちゃんがなにか考えているだろうさ。王様の前に出るのにそれなりの恰好をした方がいいってのは、あのコが一番よく分かってるだろうからな」
「そ、そうだべか? 」
その言葉で、なおも不安そうだったフィーナは少し笑顔になる。
自分も、美しいドレスというものを着せてもらえたりするのだろうか、と、ちょっと期待している様子だ。
「源九郎! フィーナ! ようこそ、いらっしゃいましたわね! 」
「あっ、お嬢! そんな、走ったらいけませんっって! 」
その時、正門の方から聞き知った声がする。
振り返るとそこには、嬉しそうにこちらに駆けよって来るセシリアと、慌ててその後を追いかけて来るラウルの姿があった。
二人とも旅の間に見慣れた衣装ではなく、正装。お姫様は薄緑色のドレス、犬頭の方は貴族と同じようなコートとズボンを身にまとっている。
セシリアは、さすがだった。元々美しい少女だったが、そのスタイルの良さが自然に出る仕立ての良いドレスを完璧に着こなし、より華やかに、爽やかに見栄えがする。
その一方で、ラウルはあまり似合っていなかった。着慣れてない様子でたどたどしい足取りで向かって来ているというのもあったが、どうやら借りものらしく、ぶかぶかで着ぶくれしていて、滑稽(こっけい)に見えてしまう。
「……ぶっ! わはははは!おいおいラウル、なんだよ、その格好! 」
「う、うるさい! 仕方ないだろう!? これが正装なんだから……っ! 」
思わず源九郎が吹き出してしまうと、自覚があるのか、犬頭は恥ずかしそうに頬を赤らめる。その反応に、サムライはたまらずに腹を抱えて笑い出していた。
「わ~! おねーさん、すっごい、きれいだっペ! 」
「うふふっ! 当然ですわ! だって、私(わたくし)は王女なのですから! それより、フィーナ! あなたにもちゃぁんと、お洋服を用意しているんですのよ! 」
「ほ、本当だっペか!? ふ、ふわぁぁぁぁっ、嬉しいっペ! 」
横では、少女たちが手を取り合ってきゃっきゃとはしゃいでいる。
最初はいろいろと不安しかないパーティだったが、今ではすっかり、仲間と呼べる関係にまでなっていた。
「さ、ご案内いたしますわ。立花 源九郎殿。それに、フィーナさん。メイファ王国の王女、セシリアが、誠心誠意、おもてなしをさせていただきますわ」
ひとしきり会話を楽しんだ後、居住まいを正したセシリアが優雅な仕草で一礼をして見せる。
思わず、源九郎もフィーナも身が引き締まる思いがした。
お転婆な娘だと思っていたが、今見せた所作はずいぶんと洗練されており、彼女が王族であるということをあらためて実感したからだ。
なんだか、別人のように思えてしまう……。
「セシリア姫。お招き、感謝するぜ」
「お、おらも、その……、こ、光栄だっぺ! 」
真面目な調子で一礼するサムライと、たどたどしくもお姫様のマネをして一礼して見せる元村娘。
「ふふっ! なんだか、らしくありませんわね、こういうのは! 」
すると、すぐにセシリアはいつもの調子に戻っていた。
その様子にほっとして互いに視線をかわし合うと、源九郎とフィーナは「さ、こちらへおいで下さいませ! 」と楽しそうに先導してくれる金髪の少女と、衣装を着心地が悪そうにしながらそれでも忠実に任務を果たそうとしているラウルに従って、王宮の内部へと向かって行った。
トパスが用意してくれた屋敷に宿泊して、身なりを整え、いざ、王宮へ。
「ほ~。遠くから見た時もでっけェな~っ! って思ったけどよ、近くで見るとまた、凄いじゃないの! 」
王家からの出迎えの馬車に乗りこみ、しばしの旅情を楽しんだ後、正門の前で犬人(ワウ)族の執事が開いてくれた扉から降り立つと、源九郎はすっかり感心した声をあげていた。
メイファ王国の都(みやこ)、パテラスノープル。
海上と陸上の交易路が結節する要衝に発展した都市の中心にあるのが、この王宮。
こういった壮麗な建築物は、しばしば他よりも一段高い地形を選んで築かれる。というのは、単純に見晴らしがよく防御にも有利であるから、という実用的な理由もあったが、なにより、人々に対して権威を、力の大きさを示すという目的があるからだ。
日本のお城の天守閣にしても、そうだ。どの方向からも目にできる明確な象徴となる建造物があるおかげで、人々はそこに国家という存在の実在を信じることができ、守られていると理解して安心し、税を取られたり法律を課されたりすることに納得できるのだ。
要するに、人々をうまく統治するための必要があって、意図的に目立つように作られている。
この国の王宮は、半分は城塞だった。パテラスノープルでもっとも標高の高い場所に石を積み上げて作った堅牢な城壁と防御塔を持つ堅固な城があり、その隣に、王族が居住し国家の政治の舞台ともなっている王宮が付随(ふずい)する。といっても、面積自体は城塞の部分よりも王宮の方がずっと広い。
明るいクリーム色の漆喰(しっくい)で表面を覆われた建物が、いくつも建ち並んでいる。都市部で土地が限られているはずなのに敷地の中には庭園もあり、泥レンガを敷き詰めて作られた遊歩道が様々な植物の合間をぬって、楽し気な散歩道を作っている。中には、クジャクとそっくりな、美しい尾羽を持った鳥類が解き放たれ、誇らしげに美しい紋様を見せびらかしていた。
「大丈夫でございますか? お嬢様」
「う、うん……。お、おらは、へーきだっぺ」
王宮の敷地と市街地を隔てる巨大な門の向こうに見える壮麗な建築物を興味深そうに観察していた源九郎の背後で、優しい声の執事に心配されながらフィーナが馬車から降りて来る。
全身が小刻みに震えている。
その動き方も、ガチガチに固い。これ以上なく緊張しているらしく、右手と右足、左手と左足が前に出るといった有様だった。
ちなみに、マオの姿はない。彼も誘われはしていた様子だったが、「ミーは、なにもしていませんから……」と言って、遠慮してついて来なかったのだ。
「おいおい、そう心配するなって! ほら、王宮って言ったって、あのお嬢ちゃんの家(うち)だろう? 友達のところに遊びに来たみたいなもんなんだからさ! 」
「そ、そう言われたって……」
振り返ったサムライが敢えて無邪気に言ってみせても、元村娘は唇を左右に引き結んだまま、険しい表情。
「お、おらみてーな田舎の娘っ子が、こんな、王宮に来て……、しかも、王様に会うんだっペ? やっぱ、場違いなんじゃねーかなって」
そう言う彼女の服装は、いつものチュニック姿。ケストバレーから王都に戻った後でトパスからもらった報酬で買った新品だったが、王宮に出入りする人々、たとえばナビール族の貴族たちと比べると明らかに見劣りがするし、なんなら、ここまで二人を案内してくれている執事が身に着けている衣装よりもみすぼらしい。
「いいじゃねぇか。俺たちは別に、綺麗な服を持ってるからお嬢ちゃんに呼ばれたってわけじゃねぇ。この服着て、世の中のためになることをしたから、だろう? 堂々としてりゃいいさ」
そう言ってわっはっは、と笑い飛ばす源九郎は、相変わらずの綿の羽織に袴姿。腰には脇差だけを差した、いつもと何も変わらない衣装だ。
よくよく見るとずいぶんと修復の手が入っている。というのは、シュリュード男爵から受けた拷問の際に、服もかなり傷んでしまったのだが、珠穂が「助けてもらった礼じゃ」と言って手ずから繕(つくろ)ってくれたからだ。
巫女は自身の衣服の修繕で裁縫に慣れているらしく、おかげですっかり、ぱっと見では分からないほどになっている。
「変に飾る必要なんかないのさ。……ま、でも、セシリアのお嬢ちゃんがなにか考えているだろうさ。王様の前に出るのにそれなりの恰好をした方がいいってのは、あのコが一番よく分かってるだろうからな」
「そ、そうだべか? 」
その言葉で、なおも不安そうだったフィーナは少し笑顔になる。
自分も、美しいドレスというものを着せてもらえたりするのだろうか、と、ちょっと期待している様子だ。
「源九郎! フィーナ! ようこそ、いらっしゃいましたわね! 」
「あっ、お嬢! そんな、走ったらいけませんっって! 」
その時、正門の方から聞き知った声がする。
振り返るとそこには、嬉しそうにこちらに駆けよって来るセシリアと、慌ててその後を追いかけて来るラウルの姿があった。
二人とも旅の間に見慣れた衣装ではなく、正装。お姫様は薄緑色のドレス、犬頭の方は貴族と同じようなコートとズボンを身にまとっている。
セシリアは、さすがだった。元々美しい少女だったが、そのスタイルの良さが自然に出る仕立ての良いドレスを完璧に着こなし、より華やかに、爽やかに見栄えがする。
その一方で、ラウルはあまり似合っていなかった。着慣れてない様子でたどたどしい足取りで向かって来ているというのもあったが、どうやら借りものらしく、ぶかぶかで着ぶくれしていて、滑稽(こっけい)に見えてしまう。
「……ぶっ! わはははは!おいおいラウル、なんだよ、その格好! 」
「う、うるさい! 仕方ないだろう!? これが正装なんだから……っ! 」
思わず源九郎が吹き出してしまうと、自覚があるのか、犬頭は恥ずかしそうに頬を赤らめる。その反応に、サムライはたまらずに腹を抱えて笑い出していた。
「わ~! おねーさん、すっごい、きれいだっペ! 」
「うふふっ! 当然ですわ! だって、私(わたくし)は王女なのですから! それより、フィーナ! あなたにもちゃぁんと、お洋服を用意しているんですのよ! 」
「ほ、本当だっペか!? ふ、ふわぁぁぁぁっ、嬉しいっペ! 」
横では、少女たちが手を取り合ってきゃっきゃとはしゃいでいる。
最初はいろいろと不安しかないパーティだったが、今ではすっかり、仲間と呼べる関係にまでなっていた。
「さ、ご案内いたしますわ。立花 源九郎殿。それに、フィーナさん。メイファ王国の王女、セシリアが、誠心誠意、おもてなしをさせていただきますわ」
ひとしきり会話を楽しんだ後、居住まいを正したセシリアが優雅な仕草で一礼をして見せる。
思わず、源九郎もフィーナも身が引き締まる思いがした。
お転婆な娘だと思っていたが、今見せた所作はずいぶんと洗練されており、彼女が王族であるということをあらためて実感したからだ。
なんだか、別人のように思えてしまう……。
「セシリア姫。お招き、感謝するぜ」
「お、おらも、その……、こ、光栄だっぺ! 」
真面目な調子で一礼するサムライと、たどたどしくもお姫様のマネをして一礼して見せる元村娘。
「ふふっ! なんだか、らしくありませんわね、こういうのは! 」
すると、すぐにセシリアはいつもの調子に戻っていた。
その様子にほっとして互いに視線をかわし合うと、源九郎とフィーナは「さ、こちらへおいで下さいませ! 」と楽しそうに先導してくれる金髪の少女と、衣装を着心地が悪そうにしながらそれでも忠実に任務を果たそうとしているラウルに従って、王宮の内部へと向かって行った。
0
あなたにおすすめの小説
異世界でカイゼン
soue kitakaze
ファンタジー
作者:北風 荘右衛(きたかぜ そうえ)
この物語は、よくある「異世界転生」ものです。
ただ
・転生時にチート能力はもらえません
・魔物退治用アイテムももらえません
・そもそも魔物退治はしません
・農業もしません
・でも魔法が当たり前にある世界で、魔物も魔王もいます
そこで主人公はなにをするのか。
改善手法を使った問題解決です。
主人公は現世にて「問題解決のエキスパート」であり、QC手法、IE手法、品質工学、ワークデザイン法、発想法など、問題解決技術に習熟しており、また優れた発想力を持つ人間です。ただそれを正統に評価されていないという鬱屈が溜まっていました。
そんな彼が飛ばされた異世界で、己の才覚ひとつで異世界を渡って行く。そういうお話をギャグを中心に描きます。簡単に言えば。
「人の死なない邪道ファンタジーな、異世界でカイゼンをするギャグ物語」
ということになります。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる