Room 510

ひふみ しごろく

文字の大きさ
5 / 47

第5夜 オナニー動画(前編)

しおりを挟む
「会えなくて寂しいね」

ふたりとも忙しくて会えない日々が続いていた、そんなある深夜のLINE。
ちょっとふざけて、言ってみた。
ほんのいじわるのつもりだった。

「ねぇ、たまには私にもいじわるさせてよ」

「なんでしょう?」

「おちんちん出して、オナニーしてみて」

「…見えないじゃないですか」

「そうね、じゃあ自分でしごいて写真を撮って」

「貴女もなかなか変態趣味なことを言うようになりましたね」

文章なのに、不思議と彼のニヤニヤうれしそうな表情が浮かぶ。
そして、画像が届いた。
サルネイム状態でもそれとわかる、オナニー写真。
自宅でおちんちんを出して、いきり勃つそれを右手で握っている。

「もっと…もっとエロいのがいいわ」

次はLIVE画像でしごいているところが送られてきた。
だんだん頭が熱くなってきた。
離れているのに目の前で彼のオナニーを見せられている気分。

「これは…なかなかエロいですね。見えますか、私のおちんちんから先走りが出ているのが」

見えている。
何度となく見慣れた光景のはずだが、写真越しだといつもより一層エロく映る。

「ねぇ…動画で… イクまでしてみせてよ」

こんなことをLINEで書くなんて。
わたしも相当な変態なんだろうか。

「それはなかなかハードなお願いですね…でもいいですよ。
いつも私の変態なお願いに応えて頂いてますから、そのお願いぐらいかなえますよ」

そして沈黙。

…彼は今、おちんちんを自分でしごいて、オナニーをしているんだろうか。
オカズはどうするんだろう?
いつか言っていたエロ動画サイトでもみるんだろうか。
それともエロ本?
どんなのをオカズにしているんだろうか。
やっぱりわたしに要求するような変態行為の動画なんだろうか…
それともわたしとしているところを思い出し…ながら?

数分後、動画が送られてきた。
サルネイムはさっきとほぼ同じで彼が右手でおちんちんを握っている。
1分ほどの動画だ。

動画を再生するのにこんなにドキドキしたことがあっただろうか。

彼のおちんちんが映し出される。
軽くしごいている。
カメラが上に移動して、彼のオカズが披露される。
女の子が浣腸され、お尻から浣腸液を吹き出しているシーンだった。
劇的な噴射シーンを終え、ふたたびカメラはおちんちんへ移動した。
ゆっくり上下にこすっていた右手が徐々に激しくなる。

”こ、こんなに激しくこする…の?”
右手の動きの激しさに驚く。

”私の中でもこんな風に…?”
彼とのSEXを思い出してしまう。

そして、彼の手の動きが止まった。
かすかに喘ぎ声が聞こえる。

おちんちんの先がパンパンに膨れている。
そしてゆっくり手を緩めると精液が吹き出した。

勢いよく一回飛び出し、その後大量にドロリと流れ出てきている。

”こんなに勢いよく、大量に…
自分の中にこんなふうに出されているんだ…”

精液を絞るように2,3回しごいたところで動画は終わった。


「うわー超えろい!」

どう感想を書いたものか悩んだが、素直に書くことにした。
さすがの彼も返答に困っているらしい。
返事がなかなかこない。
たまにはかわいいところもあるじゃないか。

「…こっ、これは…さすがに恥ずかしいですね」

「この動画はわたしのスマホに保存しておきます(^^)」

「それはかまいませんが、私も貴女のエロい画像がほしいです。私のオナニー動画をみてどうですか? 濡れてますか?」

「…はい、濡れちゃってます」

「では、撮影してみせてください」

「か、家族がまだ起きてるから…」

「スマホを持ってトイレに。確かマナーカメラのアプリを入れてましたね。
下半身丸出しで便座に座って、足を大きく広げてオマンコがよくみえるように撮影してください」

離れているのにダメだ。頭がくらくらするぐらい興奮している。
命令に逆らえない。
スマホを持ってトイレに行ってしまう。
本当に…私…するの?

電気をつけて、鍵をかける。
いつものトイレが、まるで違って見える。
スカートを、パンツを脱ぎ、下半身丸裸で便座に腰掛ける。
言われるがままだ。
まるで今も彼に見られているよう…
興奮がとまらない。
足を…足を思いっきり広げて座ってみる。

”丸見え…だわ…”

そして自分で…スマホのカメラを丸見えのそこに向けて、シャッターを切る。

”ああ… 私なんてことを…”

そしてLINEに…

これを押してしまえば、もう取り返しがつかない。
彼は拡散するような人じゃないと思うけど…

写真を選択する。
私の恥ずかしいところが。やらしく、ぬらぬらとしているのがよく写っている。

送信…

手が震える。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...